福島の高濃度PCB廃棄物 室蘭市で来月9日に処理開始の方針

原発事故が起きた福島県の特定の地域にある高濃度PCB廃棄物について、国は来月9日から室蘭市で処理を始める方針を明らかにしました。

東京電力・福島第一原子力発電所の事故のあと、福島県内で指定された「汚染廃棄物対策地域」にある高濃度PCB=ポリ塩化ビフェニルを含む廃棄物について、環境省は室蘭市にある国の施設で処理する計画を示しています。
室蘭市では21日、市民団体の代表や大学の研究者などが処理計画を話し合う会議が開かれました。
この中で環境省の担当者は来月9日から廃棄物の処理を始め、来月中に完了させる方針を明らかにしました。
環境省によりますと、廃棄物の量はトラック3台分で、安全対策として福島県内で放射性物質による影響がないことを確認し、室蘭市に運び込まれた後も処理施設周辺で空間の放射線量などを測定するということです。
これに対し、出席者からは安全性への懸念から「説明には納得できない」と反対する意見が出たほか、傍聴した市民が横断幕を掲げて処理の中止を求める場面もありました。
会議に出席した市民団体「PCB処理の安全性を考える会」の河野秋昭代表は「計画が先行し、後戻りできない状態にして発表するというのは極めて市民を無視している。今後もいろいろな意見がいろいろな角度から出てくる可能性がある。そういう状況なのに、処理を強行することは賛成できない。立ち止まってもまだ間に合う」と話していました。