大樹町が大手旅行会社と連携協定 宇宙事業で観光客誘致目指す

「宇宙のまちづくり」を掲げる十勝の大樹町は、宇宙事業を観光客の誘致にもつなげようと、大手旅行会社とパートナーシップ協定を結びました。

19日に東京・中央区で行われた協定の調印式には、日本旅行の小谷野悦光社長と大樹町の酒森正人町長、ロケット発射場の運営を担う会社の小田切義憲社長が出席しました。
協定では観光客を誘致するため、ロケットの開発・打ち上げに関する観光コンテンツの開発や、学校向けの教育コンテンツの提供を目指すとしています。
日本旅行はおととし、宇宙を活用した事業を進める専門の部署を設置するなど、宇宙に関連した観光事業に力を入れていて、大樹町としてはこうしたノウハウを観光振興に活用したい考えです。
酒森町長は「大樹町ならではの地域資源を観光分野で活用できれば、観光のために訪れていただける方も増えるのではないかと期待している。三者が持つノウハウを生かし、観光誘客に向けたさまざまな取り組みを進めていきたい」と話しています。

【宇宙事業を観光の目玉に】
「宇宙のまちづくり」を掲げる大樹町では宇宙を新たな産業にするだけでなく、観光資源としても活用を目指しています。
協定の締結により、今月からは早くも日本旅行の社員1人が大樹町に派遣されています。
今後、ロケット発射場をめぐりつつ、十勝の食を同時に楽しめるツアーなど、宇宙と地域の魅力を連携させた観光開発も検討する方針です。