JR宗谷線抜海駅 稚内市の“廃止方針”に住民から反対相次ぐ

稚内市はJR宗谷線の抜海駅について廃止を受け入れる方針を地域の住民に説明しました。住民からは反対意見が相次ぎ、市は今後も説明を重ねて駅の廃止に理解を求めていく考えです。

“最北の無人駅”として親しまれているJR宗谷線の抜海駅は、利用者数の減少を受けてJRが廃止の意向を示したのに対して、稚内市は去年、年間およそ100万円の維持管理費を負担する形で存続させました。
しかし、その後も利用者数は回復せず、市は先月、駅の廃止を受け入れ、来年度の維持管理費を負担しない方針を決めました。
市は19日午後、抜海地区で説明会を開き、工藤広市長は「人口減少が進む中で地域交通のあり方を考える時期にきている。利用者数が変わらない中で市の公費を投入して駅を維持していくのは難しい」と述べて、駅の廃止に理解を求めました。
そして今後、スクールバスや乗り合いタクシーを運行して地域の交通手段を確保する考えを説明しました。
これに対して住民からは「抜海駅は道外からも多くの鉄道ファンが訪れている。観光資源として何とか存続させる方法はないか、もっと考えるべきだ」などと、市の方針に対して反対意見が相次ぎました。
説明会のあと工藤市長は「駅として利用されない現状では存続は難しい。今後も説明を尽くして理解を求めていきたい」と話していました。