バイオガス発電副産物の液 肥料として活用へ士幌町で実証実験

肥料価格の高騰が続くなか、十勝の士幌町で、バイオガス発電の副産物である液体肥料を活用する道内初の実証実験が行われました。

道内でも建設が増えているバイオガス発電では、家畜のふん尿を発酵させた後に消化液と呼ばれる液体が残ります。
消化液は豊富な養分を含んでいるものの、水分が多く、肥料として活用が進んでいないのが現状です。
こうした中、東京大学などが、消化液を濃縮したうえで無人の自動散布車両を使って農地にまく実証実験を今月、道内で初めて士幌町で行いました。
消化液は濃縮されることで液体肥料として活用しやすくなることが期待されていて、肥料価格の高騰が続くなか、新たな有機肥料としても注目されています。
JA士幌町の吉川晴美畜産部長は「主に畑作農家からは化学肥料の代替としても液肥に対する期待が高まっている」と話していました。
また、東京大学情報理工学系研究科の深尾隆則教授は「今回は敷地内での実験だが液肥を別の場所に自動運転で運んだり、濃縮の度合いを変えることで機械を簡略化したりしてさらに役立つものをつくっていきたい」と話していました。