観光船事業者の法令違反に点数制検討 行政処分の基準明確化へ

知床半島沖の観光船の沈没事故を受け、小型船舶の安全対策を検討する国の委員会は、観光船事業者の法令違反に点数制を設け、点数の累積で行政処分を行うよう基準を明確化する方向で検討することになりました。

5回目となる24日の委員会では、観光船の運航会社が去年、2度の事故を起こして国が特別監査や指導を行ったものの、行政処分は行われず、違反が繰り返されて事故が起きたことを踏まえ、処分のあり方などについて委員が議論しました。
その結果、現行の制度では、明確な処分の基準がないことが課題だとして、観光船事業者の法令違反に点数制を設け、点数の累積で行政処分を行うよう基準を明確化する方向で検討することになりました。
点数制は観光バスやタクシー事業で導入されていて、軽微な違反でも改善せずに繰り返している場合は処分ができることになり、点数に応じて処分の種類を増やす方向性も確認されました。
また、海上運送法上の一部の罰則が鉄道や航空などほかの運送事業法に比べて軽いとして、罰則の強化も検討するとしています。
24日の委員会で、設定したテーマの議論は一巡し、国はこれまでの議論を踏まえた中間の取りまとめを来月中に行うことにしています。