ロシア水域でのサケ・マス漁試験操業 水産庁が交渉見送り

水産庁は日本漁船がロシアの排他的経済水域で行うサケ・マス漁の試験操業について、ことしはロシア側との交渉を見送ると発表しました。ロシアによるウクライナ侵攻の影響と見られ、ことしの漁は行われないことになりました。

ロシアの水域では、国の事業として、民間の日本漁船1隻がサケ・マス漁の試験操業を行っていて、毎年春に日ロ両政府で漁獲量などを決める交渉を行っています。
これについて水産庁は24日、ことしの交渉を見送ると発表しました。
交渉の見送りによって、ことしの試験操業は行われないことになりました。
水産庁は「いまの情勢や緊急性、必要性を考慮して総合的に判断した」としています。
一方、日本の排他的経済水域内では、ロシアの川で生まれたサケ・マスの漁をめぐってことし4月に日本とロシアの交渉が行われ、前の年と同水準の漁獲枠を確保することで妥結しています。

【ロシア水域でのサケ漁】
ロシアの排他的経済水域で行われるサケ・マス漁は、6年前の2016年、資源保護を理由にそれまでの「流し網」による漁が禁止されました。
これを受けて、この年から毎年、袋状の「引き網」を使う方法で漁船1隻が試験操業を続けていました。
試験操業が行われないのは、ことしが初めてとなります。