北方四島周辺「安全操業」予定通り実施へ日本政府が協議方針

ロシア政府が協定の履行停止を発表した、北方四島周辺での「安全操業」。ロシア側がサハリン州との協力事業への支払いが済んでいないためだと説明していることについて、日本側は事業は「協定の枠外のもの」だとして予定通り操業を行えるよう協議する方針です。

北方四島周辺で「安全」に漁を行うことができる「安全操業」は、日本とロシア政府との協定に基づいて交渉が行われ、ことしの操業条件について去年12月、すでに妥結しています。
ところがロシア政府は、今月7日、サハリン州との協力事業への支払いが済んでいないことを理由に協定の履行を停止すると発表しました。
これについて日本政府は、支払いをしていないことを認めたうえで、事業は「協定の枠外のもの」で「一方的に協定の履行停止を発表したことは遺憾」だとして予定通り操業が行われるようロシア側と協議する方針です。
ロシアとの協定に基づく漁は、5月にはサケ・マス漁、22日には北方領土の貝殻島周辺でのコンブ漁も始まりましたが、いずれもウクライナ侵攻の影響で開始の時期が遅れました。
今後の「安全操業」はホッケ漁がことし9月から始まることになっているものの、現場では無事に操業できるかどうか不安が広がっています。