七飯町 大沼の遊覧船会社 安全面の情報発信する取り組み

知床半島沖で起きた観光船の沈没事故から23日で2か月です。道南の七飯町で遊覧船を運航している会社では、乗船する際の参考にしてもらおうと船の欠航の基準や安全面の情報を伝える取り組みを始めています。

七飯町の大沼国定公園の湖で遊覧船を運航している会社では、安全管理規程にのっとり常に事務所と連絡が取れるように業務用無線を使用しているほか、運航している船にトラブルが起きた際には所有するほかの10隻の船が救助に向かうことができる体制を整えるなどしていて、先月、北海道運輸局が実施した検査でも安全面の不備は指摘されなかったということです。
しかし、観光船の沈没事故から2か月がたっても乗客は減少したままで、会社では観光客に乗船する際の参考にしてもらおうと、先月から欠航する基準や安全面の取り組みについてSNSで発信したり、乗り場の受け付けに掲示したりして情報発信を始めています。
具体的には、▼会社が遊覧船乗り場に設置している風速計で秒速15メートル以上が観測された場合や、▼船からの視程が300メートル以上確保できない場合は運航を取りやめるなど欠航の基準を明確にしているほか、▼毎朝、運航前に航路の状況を目視で点検していることなど安全面での取り組みについて伝えています。
22日も運航前に航路を点検した際、霧が出ていて視程が確保されていなかったため事務所の担当者が船と無線で交信を行い、初便の運航を取りやめることを決めていました。
「大沼合同遊船」の川村晃也社長は、「安全の基準をもとに運航しているので訪れる人には理解してほしいです。今後、船の安全について意思疎通を図りながら乗客をお迎えしたい」と話していました。