観光船沈没事故2か月 原因究明や捜査は長期化も

知床半島沖で観光船が沈没し乗客14人が死亡、12人が行方不明になっている事故は23日で発生から2か月となり、現場周辺の海域では今も行方不明者の捜索が続けられています。一方、事故の原因究明や刑事責任の追及に向けた捜査は長期化することも予想されています。

ことし4月、知床半島の沖合で乗客・乗員26人を乗せた観光船「KAZU1」が沈没した事故は、これまでに乗客14人の死亡が確認され、発生から2か月となる今も12人の行方がわからないままです。
第1管区海上保安本部が北方領土の国後島周辺を含む広い海域で捜索を続けているほか、警察も21日から23日までの日程で野付半島や根室半島の沿岸などを集中的に捜索していますが、これまでに新たな手がかりは見つかっていないということです。
一方、海上保安本部は、沈没した観光船が5月末に引き揚げられて以降、船体の検証を続けるとともに、運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長から任意で事情を聴くなどして業務上過失致死の疑いで捜査を進めています。
捜査関係者によりますと、生存者による証言などがない中で、事故原因の究明や捜査が終結するまでには少なくとも数か月以上かかる見通しだということで、長期化も予想されています。
事故をめぐっては、国の運輸安全委員会も今後、船体を調べるなど原因調査を進める方針です。