75歳以上の高齢ドライバーに義務化 「運転技能検査」に密着

一定の違反歴がある75歳以上の高齢ドライバーを対象に、免許更新の際に車を運転する「運転技能検査」が先月から義務づけられ、今月7日、函館市の自動車学校で道南で初めてとなる検査が行われました。

道南では運転技能検査は函館運転免許試験場や各地の自動車教習所で実施されていて、このうち今月7日には函館中央自動車学校で81歳と78歳の男性2人が検査を受けました。
運転技能検査は運転免許試験場と自動車教習所で実施され、一時停止や右折・左折が確実に行えるかや指定された速度で走行できるかについて検査が行われます。
また、高齢ドライバーのアクセルとブレーキの踏み間違えを想定してアクセルを踏んで段差に乗り上げたあと、ブレーキに切り替えて素早く停止できるかについても検査します。
段差に乗り上げられなかったり、1メートル以内に停止できない場合は減点の対象になります。
7日に検査を受けた81歳の男性は落ち着いた運転で一時停止や右折、左折などを確実に行い、減点されることなく合格しました。
一方、78歳の男性は段差の検査の際、7センチの高さの段差を乗り超えることができましたが、その後1メートル以内に停止することができず、20点減点されました。
検査のあと、78歳の男性は「昔に比べると運転能力が落ちていると感じました。次の免許の更新は80歳を超えるので免許の返納も考えたいです」と話していました。
函館中央自動車学校の後藤勝利さんは「高齢になるにつれて認知機能や体力が低下します。運転技能検査で自分の体力を把握して事故防止につなげてほしい」と話していました。

【運転技能検査 道内の対象者は7400人】
運転技能検査は高齢ドライバーによる事故が相次いでいることを受けて先月から信号無視などの違反歴がある75歳以上のドライバーが免許を更新する際に義務づけられました。
対象となるのはことし10月12日以降に誕生日を迎える75歳以上のドライバーで、免許更新の時点からおよそ3年間さかのぼり、信号無視やスピード違反など11種類の違反を1つでもしたドライバーが対象で、道内ではおよそ7400人が対象となる見込みです。
検査は一時停止違反は最大20点の減点、信号無視は最大40点の減点など100点満点から減点される方式で行われ、一般のドライバーは70点以上で合格となります。
検査は繰り返し受けられますが、更新期限までに基準に達しなければ免許は失効します。
また、今回の法改正では自動ブレーキなどの安全機能を備えた「サポートカー」に運転を限定する新たな免許も導入されます。

【あわや自動車専用道路を逆走も 高齢ドライバー】
先月25日、七飯町でドライブレコーダーで撮影された映像には、高齢とみられるドライバーが自動車専用道路を誤って逆走しそうになる様子が記録されていました。
映像の右側には自動車専用道路の函館新道が走っていて、新道から一般道へ降りる一方通行の合流車線にさしかかります。
すると前を走る軽トラックは新道への入り口と勘違いして右折し、新道に向かって逆走しようとする様子が確認できます。
逆走に気づいた後ろの車の運転手がクラクションを鳴らしたり、「危ないよ」などと呼びかけると、軽トラックの運転手は逆走していることに気づいて元の道路に戻っていきました。
ドライブレコーダーで記録していた男性は「はじめて逆走を見たので驚きました。あのまま逆走していると事故が起こる可能性は十分考えられるので、事故にならなくて良かったです」と話していました。