【フレンズ訪ね旅】タウシュベツ川橋りょうに魅せられて
地域にディープな人脈を持つ人をローカルフレンズと呼び、その人の視点で地域を見つめるローカルフレンズプロジェクト。放送にとどまらず、地域活動やイベント展開など、地域の人が主体になってさまざまな取り組みを進めています。
放送としては2020年に「ローカルフレンズ出会い旅」としてスタートし、2021年からは毎週木曜日にディレクターが地域に1か月滞在する「ローカルフレンズ滞在記」、金曜日にはローカルフレンズが地域のニュースを発信する「ローカルフレンズニュース」を放送しています。2022年からは「滞在記」「フレンズニュース」に加えて、不定期で「ローカルフレンズ訪ね旅」も放送しています。
「訪ね旅」はローカルフレンズプロジェクトを通じて知り合った人たちの元を瀬田宙大アナウンサーが訪ね、地域の魅力とその人の活動の様子を記録し、放送とWEBで伝えていく企画です。第1弾は上川町と遠別町を取材し、第2弾の今回は十勝を訪問しました。大雪山国立公園の山中、上士幌町ぬかびら源泉郷にあるタウシュベツ川橋りょうの撮影を17年続けているカメラマンの元を訪ねました。
【橋に魅せられたカメラマン】
タウシュベツ川橋りょうを撮影しているのは、埼玉県出身で2005年に十勝に移住した岩崎量示さんです。
まだ橋の存在が今ほど知られていなかった当時、「あと数年で崩れてしまう」と聞き、記録として残そうと撮影を始めたのがきっかけでした。
以来、いつ崩れるか分からない橋を17年にわたって撮影しています。
岩崎さんは「廃線後、地域の歴史を語り継いでいく一つのフォーマットになればうれしい」と話し、今後も橋の記録を続けていくと語りました。
【タウシュベツ川橋りょうとは】
タウシュベツ川橋りょうは上士幌町ぬかびら源泉郷にある1937年に完成したコンクリートアーチ橋です。
全長130メートルで、かつては旧国鉄の士幌線が走っていました。
役目を終えた今も、その形をとどめています。
現在はダム湖の中にあり、水位の変化で見えない時期もあることから「幻の橋」とも言われています。
橋は展望台から眺めることができるほか、有料のガイドツアーで近くまで歩いて行くこともできます。
見学方法や注意点は上士幌町のホームページで事前にご確認ください。