「SDGs」めぐり 道と北海道大学が連携協定

道と北海道大学は7日、国連が掲げる「SDGs」=「持続可能な開発目標」の達成に向けて研究などで連携することになり、協定を結びました。

7日に道庁で行われた調印式では、鈴木知事と北海道大学の寳金清博学長が協定書を交わしました。
協定では国連が掲げるSDGs=「持続可能な開発目標」の取り組みの推進などで両者が連携するとしています。
今回の協定を通じ、道は脱炭素化や温室効果ガスの削減などで北大と共同で研究したり知見を得たりしたい考えで、北大としても道のネットワークを活用してSDGsの機運を高める狙いです。
このほか協定には、データを活用して社会の課題を解決できる人材の育成を進めることなども盛り込まれました。
SDGsをめぐっては、北海道大学は去年、イギリスの教育専門誌がまとめたSDGsの取り組みが進んでいる大学ランキングで、国内で最も進んでいると評価されています。
調印式のあと鈴木知事は「北海道大学は国内外で活躍する人材を輩出してきた。道と大学の強みと資源を活用して北海道の発展の取り組みを加速させていきたい」と述べました。
北大の寳金学長は「特にSDGsについては、道とベクトルが一致している。道の人材と交流することで、今後、中身のある連携にしていきたい」と述べました。

【「SDGs」とは】
「SDGs」とは、▼持続可能という意味の「Sustainable」、▼開発という意味の「Development」、▼目標を意味する「Goals」の頭文字をとったもので、2015年に国連で採択された国際社会共通の開発目標です。
すべての国で取り組む目標として、▼貧困や飢餓をなくす、▼質の高い教育の普及、▼気候変動への対処など、17の分野で持続可能な社会の確立に向けた目標を掲げています。
このうち、▼「つくる責任、つかう責任」では、リサイクルや再利用によって廃棄物を減らし、持続可能な消費と生産を目指すとしています。

【札幌のデパートで】
SDGsの取り組みは、道内でも徐々に広がっています。
札幌市の百貨店では7日から衣料品などのリサイクルキャンペーンが始まりました。
このキャンペーンは大丸札幌店が2016年から毎年、春と秋に開いていて、いらなくなった衣服や靴を自宅から持ち寄ると、1点につき1000円分の買い物券がもらえます。
もらった買い物券は1万1000円の買い物をするごとに1枚使えるほか、自然保護や環境保護に取り組む団体に寄付することもできます。
このキャンペーンは7日から今月13日まで開かれる予定で、毎回5万点ほどが持ち寄られ、海外で再利用されたり、燃料のバイオエタノールなどに加工されたりしているということです。
訪れた女性は「断捨離をしているので毎回このイベントに来ています。ただごみに出すよりも、もらった買い物券を寄付できるのがいいですね」と話していました。
札幌市の70代の女性は「ふだんからエコには気をつけています。まだ使えるものなので使ってもらいたいです」と話していました。
このほか食品売り場では、食品の廃棄「フードロス」を減らすため、規格外の菓子やロールケーキの切れ端を使ったパフェなどを通常より安く販売しています。
このキャンペーンを担当する大丸札幌店の吉川幸助さんは「エコな活動を通じて、より循環型の買い物を楽しんでもらおうという気持ちで開催しています。お客様に環境のことを考えるきっかけにしていただきたいです」と話していました。

【道民の意識調査】
3年前の平成30年に道が行った道民の意識調査では、SDGsを知らない人が多数を占めていて、どうやって理解を広げるかが課題になっています。
調査は708人が回答し、69.9%の人が「SDGsを知らなかった」と回答したのに対し、「よく知っていた」と回答したのはわずか2%でした。
また、SDGsに取り組みたいかという問いに対しては、▼「何に取り組めばよいかわからない」と回答した人が58.1%、▼「取り組みたいがまだ取り組めていない」が14.1%だったのに対し、▼「すでに取り組んでいる」は2.8%にとどまっていました。