コロナ影響5月求人倍率1倍割る

仕事を求めている人1人に対して企業から何人の求人があるかを示す道内の有効求人倍率は先月は0.96倍で、4年3か月ぶりに1倍を割り込みました。道内ではこの4か月余りで940人が解雇され、新型コロナウイルスの影響が雇用にも広がっています。

北海道労働局によりますと、5月の道内の有効求人倍率は季節による変動要因を除くと前の月から0.15ポイント低下して0.96倍となり、平成28年2月以来、4年3か月ぶりに1倍を割り込みました。
また、新型コロナウイルスの感染拡大が原因で、この4か月余りの間に178の事業所で940人が解雇されたということです。
さらに4536の事業所で6万8393人が休業するなど、新型コロナウイルスの影響が雇用にも広がっています。
北海道労働局の上田国士局長は記者会見で「休業などの一時的措置で今は持ちこたえている企業が今後倒産したり、従業員を解雇したりした場合、仕事を求める人が増えることが懸念される」と述べました。

【コロナ影響で失職した女性は】
函館市の青木めぐみさん(48)は、高校卒業後18歳から市内の複数のバス会社と契約してバスガイドとして働いていましたが、ことし3月、今年度の契約を予定していたバス会社から当面契約を見送ると書面で告げられました。
新型コロナウイルスの影響で修学旅行や団体旅行の延期や中止が相次いだことが要因だということです。
青木さんの家庭は夫婦共働きでしたが、生活費に加えて親元を離れて大学に通っている2人の娘に毎月仕送りなどが必要だということです。
青木さんは函館市が新型コロナウイルスの影響で仕事を失った人たちなどを対象に臨時職員としておよそ100人を募集していることを知り、応募したところ採用されました。
臨時職員として5月から働き始めた青木さんの任期は来年3月末までで、現在は新型コロナウイルスに関連する給付金などの窓口対応や書類作成などにあたっています。
青木さんは「生活の不安があったので臨時職員として働くことができてほっとしている。ただできることなら観光業が回復して、またバスガイドに戻りたい」と話していました。
函館市の土生明弘人事課長は「想定していた以上の応募があり、新型コロナウイルスの影響の大きさを感じた」と話しています。