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広色域レーザーバックライト 直視型液晶ディスプレイを開発
(平成27年5月26日)


□ NHKは、2016年の8K試験放送の開始に向けて8K機器の開発を進めています。8Kの映像仕様は、従来よりも表現できる色の範囲が広い広色域表色系*1)が採用されており、今回、液晶ディスプレイ(LCD)では初めてこの色域に対応したレーザーバックライト直視型4K液晶ディスプレイを開発しました。

□ 広色域表色系は、より実物に近い自然な色再現が可能で、これを表現するには、赤・緑・青の三原色に色の純度の高い光源が必要です。一方、広色域表色系に完全に準拠したディスプレイを実現するには、レーザーのような単波長の光源が必要となります。

□ 今回、赤・緑・青の三原色ともに半導体レーザーを用いた液晶パネル一体型のバックライトモジュールを開発し、液晶パネルのカラーフィルタの分光特性も改善することで、広色域表色系の色域包含率約98%を実現しました。

□ 5月28日(木)〜31日(日)に開催する「技研公開2015」において、本ディスプレイによる広色域映像をご覧いただけます。

*1)   ITU-R勧告BT.2020、SMPTE ST2036-1、ARIB標準規格STD-B56


 
 
 
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