◆高機能IPビデオルーターを開発
〜放送設備の効率的なIP化対応を実現〜
(平成25年10月31日)
□ NHKは、放送設備のIP(Internet Protocol)化*1)に効率的に対応していくために、IP映像信号*2)と一般的なファイル伝送を一元的にルーティングすることが可能な「高機能IPビデオルーター」を株式会社メディアグローバルリンクスと共同で開発しました。
□ 現在、NHKでは、国内外から伝送されるニュースや番組などの映像素材を、SDI(Serial Digital Interface)信号で局内のスタジオなどに配信しています。しかし、ファイルベースシステムの導入をはじめ、放送設備のIP化が進む中で、映像素材もIP映像信号で配信できる高機能ルーターが望まれていました。
□ そこで今回、放送局におけるIP映像信号の配信に適した「高機能IPビデオルーター」を開発しました。主な特徴は以下の3点です。
(1) |
映像用Layer3スイッチの採用により、IP映像信号と一般的なファイル伝送が混在するネットワークにおいても、使用状況に応じた帯域制御が可能(帯域の有効利用) |
(2) |
最大入出力220×220のIP映像信号(非圧縮HD-SDI相当)に対応することにより、大規模なファイルベースシステムなどでの運用も可能 |
(3) |
放送局用途に求められる高い信頼性と高度な制御監視機能 |
□ 本装置は11月13日(水)から15日(金)に幕張メッセで開催される「InterBEE2013」において、株式会社メディアグローバルリンクスのブース(No.7409)で展示される予定です。
*1) |
放送設備が取り扱う、映像や音声などのデータがIP形式に置き換わること |
*2) |
SDI信号など放送局用のデジタル映像信号をIP形式に変換した信号 |
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