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◆スーパーハイビジョン SMPTE暫定規格として承認
(平成19年11月21日)

○ NHKはSMPTE(米国映画テレビ技術者協会)にてスーパーハイビジョンの映像フォーマットの標準化提案を行ない、策定作業を進めてきましたが、この度、その基本的なパラメータを規定した暫定規格として承認されました。

○ SMPTEは映画テレビ産業の技術基準を策定する米国の民間標準化団体で、世界中の映像機器メーカーが多数参加していることから国際的な影響力が大きく、ハイビジョンの国際的な標準化にも大きな役割を果たしてきた機関です。今回、SMPTEで暫定規格が承認されたことでスーパーハイビジョンの機器開発が加速していくことが期待されます。

○ スーパーハイビジョンはNHKで研究・開発を進めている将来のテレビシステムで、走査線数4320本の超高精細映像と三次元マルチチャンネル音響で構成され、極めて高い臨場感が得られることを特徴としています。

○ スーパーハイビジョンの映像フォーマットは、ITU-R(国際電気通信連合)により、大画面デジタル映像(LSDI:Large screen digital imagery)のフォーマットとして2006年に勧告されています。このうち、特にテレビジョンに関係の深い映像フォーマットを、UHDTV(Ultra high definition television)としてSMPTEに標準化作業を提案し、議論を続けてきました。

○ 今回の暫定規格では、50または60フレーム/秒のフレームレートを持つ、水平7680画素×垂直4320ライン、および水平3840×垂直2160ラインの2つの映像フォーマットが規定されており、SMPTE2036-1として公開されています。

○ この暫定規格は今後、1年間の公開期間を経て正式な規格文書として承認される予定です。今後、NHKは性能をより高める拡張的な映像パラメータや音声関連、機器間のインターフェースに関してもITU-R、SMPTE、ARIBなど国内外において標準化を推進し、実用化に向けたシステム構築を進めていきます。

 
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