◆ニュース番組用 高機能ハイビジョン・ビデオサーバー・システムを開発 〜 効率的なBSニュース番組の制作・送出に向けて 〜 (平成19年3月27日) ○ NHKは日本電気(株)と共同で、高機能なニュース番組用ハイビジョンビデオサーバー・システムを開発*1しました。 ○ 従来、ニュース番組はVTRを用いた編集、送出が一般的でしたが、今回開発した高機能ハイビジョン・ビデオサーバー・システムを用いることにより、報道関連の情報やニュース映像素材の一元的な管理、共有を可能とするとともに、ノンリニア編集による効率的で迅速なニュース制作や送出を実現します。 ○ ハイビジョン信号はデータ量が多いため一般的なハイビジョンサーバーでは、同時に編集できるノンリニア編集機の台数に制限がありました。今回開発したシステムは機能別に、(1)放送用素材を収録する「ハイビジョンサーバー」、(2)編集作業用の「中解像度プロキシサーバー」、(3)ニュース端末などPCによる簡易試写用の「低解像度の試写サーバー」といった複数のサーバーを組み合わせることにより、多くのニュース項目の同時編集を可能としました。 ○ ニュースオーダーに応じて自動的にサーバーのニュース項目を送出できる機能や、権利情報などのメタデータと映像ファイルを密接にリンクできる機能を有しており、安定で迅速なニュース送出を可能にしています。 ○ 衛星放送のニュース番組を送出しているBSニュースセンターに本システムを導入し、3月26日より運用を開始しました。 ○ 今後もNHKでは、迅速で的確な情報を分かりやすく視聴のみなさまに お届けするためのシステム開発を進めていきます。
*2 報道情報システム: 取材から制作・送出までを支援するトータルコンピュータシステム