○ 携帯端末向けサービスのデータ放送では、受信端末の機能や位置、通信との接続状態などの使用環境毎に異なる表示をさせることができます。そのため、制作者が様々な状況に応じた表示を容易に検証するためのツールが必要とされていました。
○ 今回、開発したBMLブラウザーでは、使用環境に対応するために端末のGPS機能の有無や緯度・経度情報、通信利用の可否といった情報を簡単にプリセットしたり、実際の携帯端末で受信したデータ放送の表示イメージをパソコン上で確認することができます。これにより、データ放送コンテンツの制作や検証を容易かつ効率的に進めることが可能になりました。
○ また、放送コンテンツを表示できるだけでなく、そのコンテンツに関連づけられた通信ネットワーク上のコンテンツをパソコンの通信機能を利用してダウンロードして表示することもできます。
○ BMLブラウザーは、NHKが研究・開発したBMLデータ処理ソフトウェアをベースに、(株)アスキングがBML文法チェック、エラー処理などの他に、使い勝手の良いユーザーインターフェイスを付加した構成となっています。
○ 今後、このBMLブラウザーを使って、魅力的なデータ放送コンテンツを制作していく一方、データ放送の監視装置など送出設備へのブラウザーの応用を図っていきます。