NHK INFORMATION
技術情報

  携帯電話を用いた視聴情報調査システムを開発
〜より迅速で効率的な視聴実態の把握が可能に〜
(平成16年11月4日)

○ NHKは、(株)NTTドコモ、(株)サイバードと共同で、テレビやラジオの視聴実態をより簡便かつ迅速に把握するための視聴情報調査システムを開発しました。現在、システム性能の評価をフィールド実験で検証しています。

○ これまで、NHKは、番組の編成や制作に役立てるために、「全国個人視聴率調査」を6月、11月の年2回実施してきました。視聴データに対する関心の高まりから、平成16年度より年間5回に増やしています。現行の調査方法は、「調査票」を配布し、記入していただく日記式で実施しています。急速なデジタル通信技術の発展の中、この日記式に替わる手法として、より効果的にデータ収集できる調査方法の研究・開発を検討してきました。

○ 今回、開発した視聴情報調査システムの特長は以下の通りです。
1) テレビリモコン機能など、最近の多くの携帯電話に搭載されている機能を用いることにより、きめ細かなデータの収集ができます。
2) 携帯電話の通信機能により、視聴データの収集が迅速にできます。
3) NTTドコモの専用ネットワークを用いることにより、データの秘匿性を確保しています。

○ 2004年11月の「全国個人視聴率調査」で、従来の日記式と併行して、今回のシステムを試行し、データを収集・分析していきます。

○ ボタンに“感動キー”を割り振ることで、感動したり、印象が高いシーンを見た時にそのボタンを押すことにより、視聴の満足度などの情報を把握することも、このシステムは実現できる可能性を持っています。また、将来、携帯端末向け放送(1セグ放送)の開始が予定されています。今回のシステムは、まさに携帯視聴時代にもマッチしたシステムです。

○ 今後は、さまざまな検証を進めて、「全国個人視聴率調査」の本運用に向けて、準備を進めていきます。







携帯端末上の画面例
 



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