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◆ハイビジョン緊急パックを開発
〜より機動性の高いハイビジョン伝送が可能に〜
(平成16年5月21日) ○ NHKは、ハイビジョンニュースカーやハイビジョン衛星伝送車などが入れない狭い場所から、迅速にハイビジョン伝送が行えるハイビジョン緊急パックを、池上通信機(株)と共同で開発しました。
○ 今回開発したハイビジョン緊急パックは、QAM*1/OFDM*2両伝送方式に対応したハイビジョンFPUをベースに、簡易映像スイッチャ・モニター機能を組み合わせ、簡単に持ち運びができるよう一体化したものです。
○ ハイビジョン緊急パックは、ハイビジョン伝送に必須な機能に絞り込みを行うと同時に、はがき大ハイビジョンエンコーダ*3を内蔵することにより、従来から使用している標準テレビ用緊急パックよりも軽く、9kgと大幅な小型軽量化を実現しました。
○ NHKは今後、ハイビジョン緊急パックを導入し、車両などで移動が困難な災害地や山岳地帯からのハイビジョン素材伝送や、緊急報道に活用していく予定です。
*1 |
QAM方式:直交振幅変調方式(Quadrature
Amplitude Modulation)で、長距離のデジタルマイクロ信号伝送に広く使われる方式。周波数を効率的に運用できる。 |
*2 |
OFDM方式:直交周波数分割多重方式(Orthogonal
Frequency Division
Multiplexing)で、地上デジタル放送に用いられるなど、ゴーストや移動伝送に強い広帯域伝送用多重方式。 |
*3 |
NHKがNTTコミュニケーションズと共同で開発したハイビジョン信号をデジタル圧縮・伸張するための符号化・復号化器(平成14年10月報道発表)
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ハイビジョン緊急パック諸元
大きさ(バッテリーを除く) |
280W×190D×300H(mm) |
重量(バッテリーを含む) |
9kg |
消費電力 |
110W以下 |
変調方式 |
QAM(ARIB STD-B11準拠)
QAM-OFDM(ARIB STD-B33準拠) |
送信周波数 |
C/Dバンド
(チャンネルカセット交換で変更) |
送信出力 |
0.2W |
伝送距離 |
約50km*1 |
伝送速度 |
QAM
65.880 Mb/s
(64QAM 5/6)
52.704 Mb/s
(32QAM 4/5)
39.528 Mb/s (16QAM 3/4)
QAM-OFDM
59.648 Mb/s (64QAM 5/6)
44.736 Mb/s (32QAM 3/4)
29.824 Mb/s (32QAM 1/2)
23.859 Mb/s (16QAM 1/2) |
*1…送信側電磁ホーンアンテナ、受信側0.6φアンテナ使用時 |
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写真1
ハイビジョン緊急パック外観 |
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写真2 船上からのヘリスター伝送 |
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