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◆高輝度白色LEDを使った放送用カメラ照明器具の開発
〜南極ハイビジョン放送センターで活用〜
(平成14年11月11日)
○ NHKは、日亜化学工業株式会社、大聖電機有限会社、NHKエンジニアリングサービスと共同で、高輝度白色LEDを発光源とするテレビカメラ用の照明器具を開発しました。
○ 今回開発した器具は、LEDならではの長寿命、低発熱、低消費電力、形状の柔軟性などの特長があります。カメラに直接取り付けられる小型な「カメラライト」(写真−1)と、スタンド仕様の高光量型「ビデオライト」(写真−2)の2種類です。
○ 市販の白色LEDよりも高い発光効率をもつ新たなデバイス(高輝度白色LED)を採用し、テレビ用の照明器具として被写体に対し一様に光があたるような配光特性と自然な色の再現性を実現しました。
○ 色温度は太陽光に近い4500Kで明るさによらず一定、消費電力は従来品(ハロゲンランプ)の5割程度、寿命も1万時間以上で球切れの心配もなく、地球環境に優しい照明器具です。
○ 特に、低温時に発光効率が高いこと、また、メンテナンスが不要であることなどから、TV放送50周年を記念して建設されるNHK南極ハイビジョン放送センターで使用する予定です。今後、スタジオ等で使われるライトなど、幅広い応用を探っていく予定です。
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写真−1:カメラライト |
写真−2:ビデオライト |
参考:高輝度白色LEDとハロゲンランプとの比較
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白色LED照明 |
ハロゲンランプ |
寿 命 |
1万時間以上(半減期) |
300〜500時間 |
発光効率 |
35〜40 (lm/W)
(今後さらに高効率化の可能性あり) |
16〜25(lm/W) |
その他の特徴 |
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ほとんど変化しない |
明るさを下げると色温度が低下 |
・発光部の温度 |
温度上昇は少ない |
高温になる |
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○(即点灯) |
○(即点灯) |
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