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◆NHKとKDDIが共同研究に着手
〜デジタル圧縮画像の自動画質モニタ技術の開発〜
(平成12年11月9日)
○ NHK放送技術研究所とKDDI(株式会社ディーディーアイ)の100%子会社であるKDD研究所(本社:埼玉県上福岡市、所長:秋葉重幸)は、このほど、デジタル圧縮画像の品質をリアルタイムにモニタする技術の共同研究に着手しました。NHKおよびKDDIはこれまでに圧縮画像評価装置を開発し、画質評価に関する豊富な実績を蓄積しています。両社の専門技術を提供しあうことで、自動的にデジタル放送の画質がモニターできる技術の開発・実用化を目指します。
○ デジタル圧縮画像は絵柄によって画質が変動する性質があり、デジタル放送の画質管理は大変重要な課題となっています。これまで、画質のモニタは人間が目視で行ってきました。本研究で開発された技術が実用化されれば、人手を介さずにデジタル放送の画質を常時、自動的にモニタすることができます。また、デジタル圧縮技術が用いられている様々な伝送および映像処理時の画質のモニタが可能となります。
○ 人間の目視に代わる自動画質モニタを実現するためには、デジタル圧縮した画像信号だけから画質を推定する技術が必要となります。なお本共同研究で目指す技術は、圧縮前の画像信号を必要としない画質評価技術です。
○ この画質モニタ技術の開発により、制作から放送までの過程で画質をきめ細かく管理することが可能となり、デジタル放送の品質の維持・向上が期待されます。また、NHKとKDDIは、本技術が世界中の放送業者に広く利用されるよう、ITU−Rなどを通じた標準化活動にも尽力していきます。
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