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守护孩子们的“空间”——NPO法人“我们的家”代表理事小林普子女士访谈

东瀛生活

播出日期 2023年9月10日 播放截止日期 2024年9月10日

本期的嘉宾是NPO法人“我们的家”的代表理事小林普子女士。小林女士以东京都新宿区大久保为中心,20多年来一直从事为有海外背景的孩子提供活动空间和学习机会等活动。
为了让被家庭、学校、升学等各种烦恼所困扰的孩子们有机会思考自己的未来,小林女士组织了各种活动,其中包括带孩子们去拜访一名海外出身的餐饮店经营者,并听他讲述自己的经历等。在本期节目中,我们将请她聊聊自己坚持从事援助活动的理由,以及在活动中的体会和感想,此外,她还将给在日本生活的外国人提出一些建议。敬请期待!
(中国語・日本語の書き起こし掲載)

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东京新宿扶轮社成员阿世贺阳一(左)、冈部安治(右) 小林普子(左起第二) 发表演讲的餐饮连锁店经营者江野俊铭(右起第二)
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演讲活动现场
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我们的家

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中文全文

华宁:听众朋友大家好,我是华宁,欢迎收听《东瀛生活》节目。
 
英晖:大家好!我是英晖。《东瀛生活》节目将通过访谈和报道的方式,为您介绍致力于日本多元文化共生事业的人士。
 
华宁:而且我们的节目还能为旅日外国朋友提供有用的信息以及解决问题的方法和窍门,请不要错过哦。
 
英晖:那我们就赶紧开始今天的节目吧!
 
华宁:今天的嘉宾是致力于为外国人以及有外国背景的孩子和他们的家人提供援助的小林普子女士。首先我们请她来做一个简单的自我介绍吧。

小林普子:大家好,我是 NPO法人“我们的家”的负责人小林普子。请多多指教。
英晖:小林女士1948年出生于爱知县,结婚以后她搬到了东京都新宿区。2000年前后,随着孩子逐渐长大,小林女士肩上的育儿担子也暂时卸了下来,她开始参与日语教育援助活动。2005年,她成立了“我们的家”这个非营利组织,在20多年时间里,以新宿区大久保为中心,致力于为外国人和有外国背景的孩子们提供活动空间和学习机会。那么,是什么原因让她投身于这项活动呢?

小林普子:有一次我在报纸上看到,有人因为不懂日语所以没法带孩子去打预防针,于是我想,如果能够教会家长日语,那么他们不就能更好地照顾孩子了吗?而且,我本人对儿童权利公约非常感兴趣,我认为孩子的生命是第一位的,是必须得到保护的。
在人生地不熟的环境中孤零零地照顾孩子是一件十分辛苦的事,因此我想为这样的朋友提供一个结识其他家庭的机会,大家融洽相处、互相帮助,共同养育孩子。这就是我们这个组织成立的初衷。
大概是2004年吧,新宿区的一座公寓里发生了一件案子,一个混血女孩把一个男孩从楼梯上推了下来,当时在社会上引起了很大反响。外国人问题曾是困扰新宿区的一大社会问题,就是这些因素促使我开始在NPO法人中开展相关活动。
英晖:类似这样的案子其实也是促使人们认识到海外背景儿童的自我认知问题,以及日语沟通和教育问题的一个契机。
 
华宁:嗯~也是给整个社会造成了很大的冲击啊。或许正是因为这些难题长期以来被搁置,才造成了案件的发生。小林女士说,成立非营利组织以后,援助活动如火如荼地开展起来。活动主要有两个大项,一个是“新宿儿童俱乐部”,以还没上高中的孩子为对象,主要是教授日语和学校科目,目的是帮助孩子们考上高中。另一个是“我们的家”,没有年龄上限,除了学习以外,还给孩子们提供了一个吃饭和倾诉的空间。

小林普子:孩子们其实也没那么想要学习,我只是想要营造一个让他们感到放松的地方,除了家和学校以外还能有一个地方让他们呆着,让他们不由得想,“要不学习一下吧”。因为如果心静不下来,是学不下去的,经营这个组织的目的就是给孩子提供一个容身之所和学习场地。
英晖:孩子们的情况各不相同,有跟不上学习进度的孩子、有不愿去学校的孩子、还有的和不会说日语的父母处不好关系。还有单亲家庭和贫困家庭等问题比较严重的情况。小林女士迄今为止接触过的孩子有大约500人,现在,每个月使用教室等设施的孩子超过100人次,据说,有些初中毕业的孩子也会来“我们的家”。

小林普子:孩子们来找我们聊天,其中也包括一些在学校发生的不愉快的事,比如老师的做法不恰当啊之类的,他们会把真实的想法说出来。家长对于孩子抱怨老师一般是不认同的,特别是一些中国家长非常尊师重道,孩子说老师不好,他们往往会认为是孩子的错,不去倾听孩子的想法。孩子则是觉得语言沟通有障碍跟不了解学校机制的父母反映问题也得不到理解。
在考试前之类的时候,一些高中生也会过来,有时还有大学生为了写毕业论文,过来找我们做调查,再有就是关于求职和写应聘申请表的咨询了。一些已经步入社会的孩子还会来咨询关于加入日本国籍的问题。
华宁:哎,听了小林女士的话真是特别有感触啊!
 
英晖:嗯~嗯~
 
华宁:我相信很多正在听我们节目的朋友,可能也有这样的正值青春期的孩子啊,他们肯定非常有共鸣。英晖如果你听到自己的孩子来找你抱怨学校的老师的话,你的第一反应是什么啊?
 
英晖:我应该会认真地倾听,因为我自己小时候,我的爸爸妈妈也是这样对我的。
 
华宁:啊~
 
英晖:倾听我觉得还是非常得重要。对~然后让孩子有一个地方能够诉说。我觉得这个真的是,对于孩子来说,很重要。
 
华宁:但其实对于很多在日本打拼的外国人来说,他们可能每天的工作就已经耗尽了所有的气力。根本没有精神再去倾听孩子的心声。或者是他们语言方面不过关,对学校的机制也不是很了解,他们想要帮忙,也是出不了手的是吗?
 
英晖:对对对。我觉得这个真的是,有多方面的原因造成这样的情况。但是,小林女士能够为孩子开辟这样一个很好的场所,我觉得真的是非常的了不起。
 
华宁:对!而且,其实啊,这个民间啊,也有很多人在反映啊,像我们之前的节目当中也介绍过很多面向成年人的咨询窗口,其实是不少的。但是像这样,专门面向儿童的咨询窗口,其实啊这个没有那么多。像“我们的家”这样的一个站在第三者的立场上,去客观地倾听孩子们的心声,给他们提建议的地方,感觉非常的可贵。
 
英晖:是的,是的。
 
华宁:小林女士还说,有时候一些孩子还会带朋友来,这时她就会感到自己的努力可能真的对这些孩子有所帮助。此外,每当孩子找到并考上了让自己和家人满意的高中,她心里的大石头也会落地。

小林普子:想要摆脱贫困,教育是最快捷的一条路。学习才能让人有出息,如果不会日语、上不了学,就找不到工作。我的父母一直教我,即使上不了名校,也必须接受教育,特别是女孩,必须考上大学才行。我希望孩子们都能接受教育,成为能独立思考的人。
家长是出于自身选择来日本的,孩子们却不是,我希望通过自己的努力,能让这些孩子感受到更多的美好。
华宁:啊~从小林女士的话当中,我们可以感觉到,她对让孩子上高中这一点,非常非常在意啊。
 
英晖:对。非常地重视。所以刚才华宁给我们介绍的那个“新宿儿童俱乐部”,也是他们这个非营利组织活动的两大项之一,以帮助孩子们考上高中为目的的。
 
华宁:对,我们都知道,日本也是九年义务制教育。我好像听有人说过,这个能不能上高中,其实是人生当中的一个非常大的分水岭。
 
英晖:确实是。
 
华宁:很多人比如说,只是到初中就开始工作,和上了高中进而上大学,这样完全截然不同的人生。
 
英晖:对对对。人生道路就在那里,就是一个分岔口。
 
华宁:对。
 
英晖:小林女士还十分关注孩子们升上高中以后的人生,从大约5年前起,她开展了各种各样的职业生涯教育活动,就在这时,东京新宿扶轮社的会员向她发出邀请,8月30日,他们举办了一场演讲,请一位在日本经营餐饮连锁店的前留学生为孩子们介绍自己的经验。
 
华宁:江野俊铭出生于台湾,18岁时来到了日本,并最终成为了一名成功的企业经营者。在活动中,他通过展示人生设计图和视频的方式,向孩子们介绍了自己的经历,以及对工作和人生的态度等。谈到自己接受演讲邀请的理由,以及现场孩子们的反应时,他这样说:

江野俊铭:因为我自己本身是台湾出生,然后我也是18岁来日本,然后也是外国人在日本创业的过程中也有一些经验跟体验。我想说,我在来日本之后也受过很多贵人和周边的很多帮助才有了我的今天。所以到今天,我想说也一样给他们这些小朋友们,以我的经验给他们讲,看有没有办法让他们有一点正面的影响,如果说有给他们正面影响的话,我自己也觉得说也是一种奉献,我自己也会觉得蛮有成就感的。
他们刚进来的时候,刚坐下来,当然是一开始看他们的表情是蛮紧张的。然后就是我会先用我的亲身体验,然后我先自我介绍,把我的小时候的体验跟他们讲,慢慢讲,然后一个一个的问他们的自我介绍,问他们梦想的时候,他们慢慢感觉说蛮可以谈得开的,所以一个一个在讲出来的时候,看他们表情就越来越就开心,活泼,活起来,那我觉得感觉到说今天跟他们这样聊天的一番里面,对他们有点正面的帮助,我觉得蛮值得,蛮有成就感的。
英晖:对于这样的职业规划援助活动,小林女士说:

小林普子:最初,我想的是“孩子们只要能考上高中顺利毕业就行”,但实际上,高中毕业的孩子很少能成为正式员工。无非是继续打工,走着与父母相同的老路。我对此十分不赞同。孩子们只看到父母打着两三份工,干着日结的活儿,并不觉得这样有什么问题。如果父母过着朝不保夕的打工生活,孩子们也会觉得这样的生活很正常。正是因为这些家长拿着低廉的工资在辛勤劳动,才给日本社会带来了实惠,我担心这些孩子会走上和他们父母相同的路,因此没办法放任不管。
英晖:其实类似于非正式员工的雇佣问题和低收入家庭的教育啊生活问题等,是涉及到了很多方面,不是单靠政府就能解决的。所以我觉得小林女士想要尽其所能,切断这种贫困引起的连锁反应,让我非常地敬佩。真的是很了不起。
 
华宁:没错。而且她的字里行间,都能透露出对孩子们那种无私的爱。我觉得对于一般人来说啊,好像不会把自己的目光投向不是很熟悉的人,或者是不认识的孩子,非常地难得这一点。
 
英晖:嗯。我们采访了几个当天参加活动的孩子。

女孩:经营店铺这么不容易,但他亏损了3年也没有放弃,真是太坚强了。我最大的梦想是过上幸福的生活,还有,我觉得做自己认为有价值的事是最重要的。
男孩:感觉挺好,江野(Kono)老师说的话听得自己感觉长大的时候能用。
我真真切切地感受到,一个人的选择会决定他将来接触的人、工作环境以及自己的人生。虽然我还没决定将来要做什么,但是还是尽快找到自己的目标,尝试一些自己感兴趣的事比较好。
华宁:啊~听到这儿,我不禁对这几个孩子有点羡慕,我高中的时候要是能听到这么好的演讲,该多好啊!
 
英晖:是啊是啊。感觉孩子们确实是从这个演讲里面受益匪浅。
 
华宁:对!最后,小林女士想要给大家一点建议,她说,希望大家能考虑让孩子一直在日本生活。

小林普子:大多数的中国孩子刚来日本的时候都特别想回国,但是过了几年以后,到高中毕业时,他们会适应日本的生活,国内也几乎没有什么朋友了,于是不少孩子会选择一直留在日本。一些家长可能是抱着将来要回国的想法来到日本的,一开始并不想在日本一直生活下去,但是希望大家也能考虑一下,或许可以让孩子将来在日本度过一生呢?
英晖:对于正在育儿期的父母,如果感到自己和身边的日本人无法好好交流,又该怎么办呢?

小林普子:如果有时间的话,可以带着孩子去当地政府开办的儿童馆,一些带孩子的日本父母也会去,还有建议大家去学校的家长会,向日本人寻求帮助。
原本应该由多数群体向少数群体主动提供帮助的,但是日本人对此不太擅长,如果敞开心扉,并不是所有人都那么冷漠,总会有人提供帮助的。我知道,到全是日本人的地方去心里会有些抵触,但是把孩子作为媒介是最容易的。大多数的儿童馆都可以咨询,像是育儿的烦恼啊,日常生活的小事啊,都可以向职员咨询,说不定就能得到政府的帮助。不要因为是外国人就觉得咨询不了,试着问问旁边的人吧。多接触一些人,让自己的生活圈越变越大是非常重要的。不要固步自封,不走出去就找不到问题的突破口。刚才演讲的江野也这样说过,行动起来、该往哪里走,都是由自己决定的,迈出一步就能遇到新的朋友。大家明明日语都这么好,却对自己没有信心,不如转变一下想法:“只要会说一点就行!” “说得不好又如何?”多多去找别人说话吧。
华宁:其实呢。我们的这个“我们的家”这个组织,它还在帮助这些孩子的家长,它为整个家庭做一些事情。不只是把目光投向孩子的。
 
英晖:对的,对的。
 
华宁:其实望子成龙、望女成凤,可以说是我们很多中国人都有的一个想法。但是我想在,希望孩子成为什么,把期待过多地加注在孩子身上之前呢,能不能希望自己先做些什么,让我们自己先走出去呢。
 
英晖:对,其实自己是非常重要的。能爱自己,才有能力去爱别人嘛。
 
华宁:没错。
 
英晖:另外,我觉得对孩子们来说,有人能认真倾听自己的心声,也真的是非常的重要。有些时候,一些问题可能并不能马上解决。这种时候,倾诉本身其实就是十分有意义的。从这个角度来看,小林女士他们这个“我们的家”这样的存在,也是具有相当重大的意义。
 
华宁:非常难能可贵的。
 
英晖:对的。
 
华宁:小林女士说,她今后想要继续经营非营利组织,并且把职业生涯教育越做越好。小林女士总是把孩子放在第一位,总是站在孩子的立场上考虑问题,给我们留下了深刻的印象。感谢小林女士接受我们的采访!
 
英晖:谢谢!
 
华宁:听众朋友们,又到节目结束的时间了,欢迎大家通过留言的方式,告诉我们对节目的感想。咱们下期再见!
 
英晖:听众朋友们,再见!

日本語訳

華寧:みなさんこんにちは!私は華寧です。Living in Japanを聞いていただきありがとうございます!
 
英暉:こんにちは!私は英暉です。この番組はインタビューや取材を通じて日本の多文化共生に取り組んでいる人を紹介します。
 
華寧:また、この番組は日本で暮らす外国人のみなさんに役立つ情報や困ったときの解決方法もお伝えします。聞き逃せませんよ!
 
英暉:それではきょうの番組をさっそく始めましょう!
 
華寧:今回のゲストは、外国人と外国ルーツの子どもたちや家族への支援活動に取り組む、小林普子さんです。
 
小林:みなさんこんにちは。NPO法人「みんなのおうち」の小林普子です。
よろしくどうぞお願いいたします。
英暉:小林普子さんは、1948年に愛知県で生まれました。結婚を機に東京都新宿区で暮らし始め、子育てが一段落した2000年ごろから日本語教育支援活動に参加するようになり、2005年に「みんなのおうち」を設立。20年以上、新宿区大久保地域を拠点に、外国人・外国ルーツの子どもたちに居場所や学習の機会を提供しています。活動を始めたきっかけは何だったのでしょう。
 
小林:たまたま新聞で、新宿では日本語が理解できないために子どもに予防接種を受けさせてあげられない人がいることを知りました。それで、親御さんに日本語を教えれば、子育てがちゃんとできるんじゃないかと。で、私は子どもの権利条約にもすごく興味があり、子どもの命を守れないのはおかしいという思いもありました。
知り合いが少ない中、孤立して子育てするのはすごく大変だから、何かの機会で知り合った家族が仲良くなって、助け合って地域の中で子育てをしようというのが、NPO法人のそもそもの趣旨です。
2004年くらいに、新宿区の都営住宅の踊り場から、外国人のお母さんと日本人のお父さんをもつ女の子が、男の子を踊り場から突き落とす事件があり、社会問題化しました。外国人問題は、新宿区のすごく大きな地域問題だったということもあり、私もNPO法人の中で活動していこうと始めました。
英暉:こうした事件は、外国ルーツの子どもたちのアイデンティティーの問題、日本語による意思疎通や教育の問題が表面化するきっかけのひとつになったようです。
 
華寧:事件は当時の社会に大きな衝撃を与えましたね。難しい課題が長年解決されてこなかったために事件に繋がってしまったのかもしれません。
「NPO法人になることで、活動が活発化した」という小林さん。活動のメインは2つです。ひとつは、「こどもクラブ新宿」。中学3年生までを対象に、日本語や学校の教科を指導し、高校入学を目指します。
もう一つは「みんなのおうち」。対象年齢に上限はなく、勉強のほか、食事をしたり、悩みを相談したりできる子どもたちの居場所です。
 
小林:結局、子どもたちってみんなすごく勉強したいわけではない。やっぱり、来てほっとできる、家庭と学校以外の第三の場所があることによって、なんとなく「じゃ勉強しようかな」という雰囲気ができたらと思いました。やっぱり落ち着かないかぎり、勉強に身が入らない。やっぱり居場所と勉強する場所があるべきだという思いで運営しています。
英暉:子どもたちの状況はさまざまです。学校での勉強についていけないことや、不登校、日本語の話せない親との関係、シングル家庭、貧困など、深刻なこともあります。
小林さんがこれまでにかかわったのは、約500人。現在は、毎月のべ100人を超える子どもたちが、教室や居場所を利用しています。「みんなのおうち」は、中学を終えた子どもたちも利用していると言います。
 
小林:居場所に来るとみんな本音が出てくる。学校で起きたことの愚痴も含めて、何かを話しに来ます。学校で先生に不当な扱いを受けたとか、本音が出てきます。やっぱり先生への愚痴は、親御さんに聞いてもらえないので。特に中国の方は、学校の先生が絶対的な存在で、親御さんが子供に「あんたがわるいんでしょ」と言ってなかなか聞いてくれない。子供としては、言葉の問題があり、学校のシステムが分からない親に話しても理解してもらえないという思いがあるようです。
高校生も試験前などに来ます。大学生も、卒論のためのインタビューに答えてほしいと来たり。あとは、就職やエントリーシートの書き方の相談。社会人になった子は国籍取得、帰化申請の相談も結構あります。
華寧:小林さんのお話を聞いて、感慨深いものがありますね。
 
英暉:そうですね。
 
華寧:いま番組を聞いているリスナーのみなさんのなかにも、ちょうど思春期のお子さんがいて大いに共感している方がいらっしゃるのではないでしょうか。もし英暉さんのお子さんが学校の先生について悩んでいると言ってきたら、まずどうしますか?
 
英暉:きちんと聞いてあげると思います。なぜなら、自分が子供の時に両親もそうしてくれたから。
 
華寧:そうですか。
 
英暉:ちゃんと話を聞いてあげることはとても大切です。そして子供が自分の気持ちを訴えられる場を与えること、これは子供にとって大変重要だと思います。
 
華寧:でも、日本で頑張っている多くの外国人の方々は毎日の仕事をこなすだけでもう精一杯、全ての気力を使い果たしてしまう場合が多いかもしれません。子供が本音を打ち明けるのを聞いてあげる元気はもうどこにもありません。あるいは言葉の壁があったり、日本の学校の仕組みをあまり知らなかったりして、外国人の親が子供を助けたくても手を差し伸べることができないのではないでしょうか。
英暉:全くその通りです。このような状況にはさまざまな要因があると思います。しかし、小林さんが子供たちに居場所を提供してあげたことは非常に素晴らしいことだと思います。
 
華寧:はい。それに、このような問題に取り組む動きはすでに市民の間で広がっています。私たちの番組で過去に紹介してきたように、大人向けの相談窓口は沢山あります。しかし子供向けの相談窓口はまだそれほど多くありません。「みんなのおうち」のような第三者の立場に立ち、客観的に子供たちの声に耳を傾けてアドバイスを与えてくれる場所は非常に貴重でありがたい存在だと思います。
 
英暉:全くその通りです。
 
華寧:利用する子が、他の子どもを誘って連れてくることもあり、そんな時に「役にたっているかもしれない」と感じるという小林さん。そして、子どもと親が納得して高校を選び、合格すると「ホッとする」と言います。
 
小林:貧困からの脱出は、やはり教育が一番手っ取り早い。勉強できれば出世できるけど、日本語ができず学校を出てなかったら仕事はないですよね。私は自分の親から、有名大学でなくていいから、教育は受けなきゃいけない、特に女の子だから大学出なきゃいけないと言われて育ちました。子どもたちも教育を受けて、自分で考える人間になってほしい。
親は自分で選んで日本に来ていますが、子どもたちは違う。そんな子どもたちがもうちょっと幸せになってもいいんじゃないかという思いでやっています。
華寧:小林さんのお話を聞いて、子供たちを高校に行かせてあげることをとても大事になさっていることが伝わってきますね。
 
英暉:そうですね。とても重視されているようですね。さきほど華寧さんが紹介してくれた「こどもクラブ新宿」も小林さんたちが行っている二つのNPO活動の一つで、その目的は子供たちを高校に進学させることですね。
 
華寧:はい。みなさんご存知のように日本も義務教育が9年間です。私が聞いた話では、高校に進学できるかどうかは人生の大きな分かれ道になっているようです。
 
英暉:確かにその通りです。
 
華寧:間違いなく。
 
英暉:小林さんは、高校進学の先も見据えています。子どもたちに、将来の進路や就職のヒントを得てもらおうと、地元の経営者たちからなる東京新宿ロータリークラブと協力し、キャリア形成のプロジェクトを立ち上げました。8月30日、日本で飲食店チェーンを経営する元留学生の体験談を聞く会が行われました。
 
華寧:語ったのは、台湾出身の江野俊銘さん。18歳で来日してから日本で経営者として成功するまでの経験、仕事や人生に対する姿勢などを、人生の設計図や動画を示しながら子どもたちに聞かせました。講演を引き受けた理由や、子どもたちの様子について聞きました。
 
江野:僕は台湾生まれです。18歳の時に日本に来て、外国人が日本で起業するときに経験しそうなことを一通り体験しました。僕が言いたいのは、日本に来てから貴重な人生のアドバイスをしてくれた多くの先輩や周囲の人に助けてもらって今の自分があるということです。だからきょう伝えたかったのは、先輩たちがしてくれたのと同じように彼らのような若者たちに自分の経験を語り、良い影響を与えたいということです。彼らに直接良い影響を与えることができれば、僕も少しは貢献でき、達成感を得られるのではないかと思います。
彼らは会場に来たばかりのときは当然とても緊張していました。そのあと僕が自分の実体験を語りました。まず自己紹介をして、若いころの体験をじっくり伝え、彼らの自己紹介や彼らの夢について聞きました。彼らはだんだんうちとけて、一人一人が語り始めると表情も楽しそうになりました。活発だし、いきいきしています。きょうはおしゃべりを通じて、彼らの役に立てて、とてもやりがいを感じましたし、また達成感もありました。
英暉:こうしたキャリア形成支援について、小林さんは…
 
小林:初めのころは「高校へ入ればいいでしょ、なんとか」と思っていましたが、高校を卒業して正規社員になる子がすごく少なかったんです。アルバイトの延長で、親と同じような働き方に。「これは違うな」と思いました。子どもたちは、親が非正規で2か所ぐらいで働いて、日雇い的な仕事をしている姿しか見ていないから、それが変だと思わない。親の、労働者として保証されてない生き方を、子どももそれでいいんだと思ってしまっている節がすごくあって。日本社会で、親たちが低賃金で働いているから、安いものが供給されている。子どもたちが親と同じ道を歩んでしまう不安があり、放っておけないと思いました。
英暉:実は非正規雇用従業員の雇用問題と低収入家庭の教育や生活問題などは多くの要素が絡んでいて、行政だけでは解決できません。小林さんは最善を尽くし、このような貧困による負の連鎖を断ち切ろうとされています。心から尊敬しています。本当に素晴らしいことです。
 
華寧:確かに。小林さんが語る言葉の端々に子供たちへの献身的な愛がにじみ出ています。普通の人が、知らない人や知らない子供にここまで関わることはめったにないでしょう。そういう意味で非常にありがたいですね。
 
英暉:そうですね。当日参加した子どもたちに感想を聞きました。
 
(女子)営業はそんな簡単じゃないのに、3年間赤字でもやり続けたというのは思いが強いと思いました。将来について一番は幸せになりたいです。あと、やりがいを持ってやるのが一番大事だと思いました。
(男子)とてもよかったです。江野先生の話を聞いたことは、将来自分の役に立つと思いました。人生の選択によって、この先出会う人、職場の、自分の人生が変わるのを実感しました。まだ自分は将来の夢があまり決まってないんですけど、早めに自分のやりたいこと、好きなことに挑戦したほうがいいのかなと思いました。
華寧:これを聞いて思わずこの子供たちのことが羨ましくなりました。自分も高校時代にこのような素晴らしい講演を聞けたら、どんなに良かったでしょう。
 
英暉:まったく同感です。子供たちは確実にこの講演から多くを学んだでしょうね。
 
華寧:そうですね。
 
英暉:最後に、小林さんからのアドバイスです。子どもがずっと日本で生きていく可能性についても、考えてみてほしいと小林さんは言います。
 
小林:(中国の子は、日本に)来た時は、中国に帰りたいって言ってる子がものすごく多いんです。でもやっぱり年数経って高校卒業するぐらいになると、日本での心地よさを見つけたりとか、国に友達がほとんどいなくなってしまうということもあって、日本に永住する子が多いんです。
親御さんは帰国前提で来て、日本で生きていくという方向性は、最初はないかもしれない。でも、考えたほうがいいと思います。子どもの将来ひょっとして日本かもしれないということを。
英暉:日本人とコミュニケーションをとりたくても上手くいかない子育て中の親御さんには…
 
小林:子育て中のかたでしたら、もし時間があったら、子連れで児童館を利用してください。日本人の子育て中の人も来てるから。あと、ぜひ学校の保護者会に出て、日本人に「分からないから教えてほしい」と声をかけてほしい。
本当は、マジョリティーからマイノリティーに話しかけるのが当然ですが、なかなか日本人はそれが下手なので。思い切って言えば、そんなにみんな不親切なわけじゃないので、助けましょうって話になってくるので。日本人が集まる所に入っていくのは難しいけれど、子どもを介するのが一番早い。児童館は相談機能もほとんど持っているので、例えば子育ての悩みや日々のちょっとしたことを職員に聞いてみると、行政につないでくれるかもしれません。外国人だから相談できないと思わずに、すぐ隣にいる人にちょっと声かけてみるといいと思います。接する人が増えて、円を広くしていくのが非常に大事。内向きにならず、外に出ていかないと、なかなか問題を突破できないので。江野さんの話もそういう話でしたけどね、行動を起こして右に行くか左に行くかは本人が決めることで、1歩踏み出せば、新しい人と出会えるので。皆さん、かなり日本語ができるのに、「下手なんです」って言いますけど、それを「ちょっとできればいいんだ」と話しかけてみる。下手でもいいじゃない、って。
華寧:実はこの「みんなのおうち」という組織は子供たちの親も助けています。子供たちだけではなく、家庭全体を見ています。
 
英暉:その通りですね。
 
華寧:「望子成龍、望女成鳳」という言葉があり、子供が立派に出世することを願う心は私たち多くの中国人に共通しているものです。しかし、子供に多くの期待を寄せる前に私たち大人自身がまず何かをして先に一歩を踏み出したらどうかと思うようになりました。
英暉:確かに自分自身がとても重要です。自分を愛すればこそ、他人をも愛することができますから。
 
華寧:おっしゃる通りです。
 
英暉:それに、子供たちにとっては、自分の声に耳を傾けてくれる人がいることはすごく大切です。問題がすぐに解決できないこともあります。そんなときも、心の底を打ち明けること自体に大きな意義があります。この視点から見れば、小林さんたちが作った「みんなのおうち」は悩みを打ち明けられる場として非常に大きな意義をもっています。
 
華寧:非常に貴重でありがたいですね。
 
英暉:はい。
 
華寧:今後も、居場所の維持を続け、キャリア教育を充実させたい、という小林さん。
子どもたちのことを最優先に、常に子供の立場に立って考えていらっしゃることが印象的でした。今回はインタビューを受けてくださり、ありがとうございました。
 
英暉:ありがとうございました。
 
華寧:リスナーの皆さん、番組へのご感想をぜひお寄せ下さい。それではまた次回!さよなら!
 
英暉:さよなら!

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