NHK WORLD

NHKワールド・オンライン

インターネットで世界に伝えるNHKワールド・オンライン

NHKワールドのインターネットサービスは、世界のネット利用者に情報を届けるために、ホームページにテキストや画像を掲載するほか、放送同時のライブストリーミング、モバイル端末向けのアプリなど多様に展開している。

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NHKワールド・オンライン

■サービス

  • 18言語によるインターネットサービス

■配信方式

  • インターネットによるアプリケーションでライブストリーミング、ポッドキャスティング、オンデマンドを含むコンテンツ配信

■配信手段

  • PC、タブレット、スマートフォン、携帯電話のネット利用者に配信

NHKワールドのテレビ・ラジオ番組はインターネットで放送と同時に配信

インターネットはテレビ・ラジオと並ぶ「発信ツール」

4月から新シリーズになる「やさしい日本語」

4月から新シリーズになる「やさしい日本語」

インターネットサービスルーム

インターネットサービスルーム

NHKワールドのインターネットサービスは、その草創期から放送と同時のライブ配信および放送後のオンデマンド配信を柱として発展してきた。2009年2月、NHKワールドTVが24時間英語チャンネルとして再スタートしたのと同時に、NHKワールドTVのライブ配信も始め、サービスを特徴づけることとなった。NHKワールドにおいてインターネットはテレビ・ラジオの電波と並ぶ「発信ツール」の役割を果たすということである。なお、NHKの業務実施基準では、テレビ放送で常時、放送同時のインターネット配信をしてよいのはNHKワールドTVだけである。

24時間体制でコンテンツ更新

昼夜の別なくテレビ・ラジオのライブストリーミングを送出・監視し、ニュースや番組のコンテンツを更新する拠点として「NHKワールド インターネットサービスルーム」を設置している。24時間体制で要員を配置し、コンテンツの更新、配信を支援している。ラジオニュースをライブ配信しながら録音し、放送後即時にオンデマンド提供を可能にするなどの自動化システムも導入している。

最も見られている英語ニュース

ホームページのアクセス数が最も多いのは英語ニュースである。NHKワールドTVの24時間ニュース「NEWSLINE」で放送した記事をすみやかにサイトにアップしており、日本や世界の最新ニュースを常時更新している。

原稿を制作するのは国際放送局「英語センター」。その中のネットデスクが「インターネットサービスルーム」と連携して、ホームページの英語ニュースを更新する。

2014年7月に英語ニュースページをリニューアルしたのを機に、ストレートニュースだけでなく、「NEWSLINE」で放送した5分程度の「企画ニュース」やインタビューの記事・動画の掲載にも力を入れ、より見ごたえのあるコンテンツ制作に取り組んでいる。

ライブストリーミングと震災

2009年2月、私はNHKワールドTVのリニューアルに向けて2か国語番組の完全英語化、海外媒体への広告や局内ポスターの準備、そしてライブストリーミングの開始を同時に進めていた。徹夜明けの朝焼けを今も覚えている。

翌年にはiPhone向けアプリを公開。番組のいわゆる「フタ」(著作権などの関係から別の画像をかぶせることの意)も減ってサービスが安定化してきた2011年3月11日、東日本大震災が起きた。

地震発生時に放送中の番組はライブストリーミング対象ではなかったため、手動でライブ配信を開始した。結果的にGTVスルーの映像は、世界を駆け巡り、正式なNHKフィードが配信されるまでの間、さまざまな海外の放送局で使われることになった。

チーム4人で24時間監視態勢を組みながら、震災2日目には外部の動画ポータル向けにストリーミング提供を開始、海外への高画質配信も実行した。iPhoneアプリのダウンロード数は毎日、うなぎ昇りとなり、震災6日目には1日6万3千回を記録した。震災から15日までにのべ540万人の視聴者(ユニークユーザー)を記録することとなり、動画ライブストリーミングの威力を見せつけた。

(笹原達也 2008~2011年国際・編成広報部在籍)

世界中どこでも、いつでも日本の情報にアクセスできるよう技術とサービスの進化をめざす

多言語で人気の日本語講座

ラジオ日本関連のコンテンツの概要は次の通り。

  • 18言語のニュース音声(ライブ配信、オンデマンド配信、日本語を除くポッドキャスティング)
  • 14言語のテキストニュース
  • 中国語、ポルトガル語で英語ニュース動画を翻訳した動画ニュース
  • 18言語の番組音声(ライブ配信、オンデマンド配信、日本語は一部番組のみ)
  • 日本語を除く17言語の番組紹介
  • 17言語の日本語講座、料理、旅の番組の独自サイト

2014年秋では、英語以外の言語別でアクセス数が最も多いのは中国語ページであった。

番組コンテンツでアクセス数が最も多いのは日本語講座「やさしい日本語」サイトで、ベトナムを筆頭に東南アジア、ブラジルなどからアクセスを集めていた。

多様なNHKワールドTV番組サイト

NHKワールドTVで放送するすべての定時・特集番組の番組紹介をホームページに掲載している。当たり前のことのようだが、2013年秋に全番組掲載を達成した。NHKワールドTV番組の急速な拡充にホームページ制作・更新体制が追いつかなかったのである。

現在は、番組制作者から送られた次回予告テキストと写真等を決まったフォーマット(テンプレート)に配置する「基本サイト」と、番組制作者が独自に制作する「独自サイト」の2パターンとなっている。ポップカルチャー系番組で独自サイトを立ち上げる例が多く、次回予告だけでなく番組の詳細情報や投稿機能を加えるなど、視聴者とのコミュニケーションツールとして活用し、これらは総じて高いアクセス数を獲得している。

ユーザー動向に応じた新サービス

2010年代、世界的に普及しつつあるスマートフォンやタブレット端末からのインターネット利用に対応する開発を進めてきた。具体的には次の通り。

  • Android、iOS端末向けテレビ・ラジオ視聴アプリ
  • ホームページ表示のスマートフォン最適化

2015年に予定しているホームページ全面刷新にあたっては、モバイル端末をより重視したデザインや使い勝手を実現する。

また、欧米を中心に世界のテレビ放送で標準になりつつあり、視聴者からの要望も多い「見逃しサービス」を提供するため、2015年にホームページ上でNHKワールドTVのビデオオンデマンド配信を開始する予定である。

アプリでどこでもNHKワールド

NHKワールドTVが2009年2月に24時間英語チャンネルとして新生してから1年後の2010年2月、スマートフォン(iPhone)でNHKワールドTVを視聴できる無料アプリを開発し、公開を始めた。高速回線かWiFiの使える環境なら世界中どこでも利用できる。徐々に対応機種を拡大し、2012年10月にはiOS, Androidともに利用できるようになった。

次いでラジオ日本が聞ける無料アプリも開発した。2012年6月にiOS版、翌年5月にAndroid版を公開した。ラジオアプリは後発だった分、機能が豊富になった。アプリを起動すると日本語を除く17言語の放送時刻表形式の画面が表れ、放送中の番組をそのまま聞くことができる。放送済みコンテンツも掲載し、最新のニュース記事(一部言語は未提供)とその音声、および過去1週間の番組音声を聞くことができ、ホームページ並みのサービスを提供している。

公開開始から2014年末までにTV・ラジオアプリ合わせて約286万回ダウンロードされた。スマートフォン、タブレット端末が世界で普及する中、NHKワールドに気軽に接触してもらえる効果的なツールと言える。国内外へのPRやさらなる機能向上に取り組んでいく。