NHK WORLD

黎明期

国際放送主な出来事 黎明期

国際放送開始1935年~1940年代

国際放送主な出来事 国際放送開始1935年~1940年代

1950~70年代

国際放送主な出来事 1950~70年代

1980~90年代

国際放送主な出来事 1980~90年代

2000~2015年

国際放送主な出来事 2000~2015年代

2009~2010(平成21年~平成22年)

24時間英語ニュースチャンネル本格始動新生「NEWSLINE」

年代史  >  2009~2010 >  24時間英語ニュースチャンネル本格始動  | NHKワールドTVライブストリーミング開始

主な出来事

’09
  • 2月 「NHKワールドTV」のライブストリーミング(放送と同時のインターネット配信)
  • 2.2 NHKワールドTV24時間完全英語化(新スタジオ使用)
  • CCTV海外向け放送、6か国語に(国連の全公用語使用)
’10
  • 2.12-28 バンクーバー五輪
  • 5.1-10.31 上海万博
  • 6.13 小惑星探査機「はやぶさ」7年ぶり帰還
  • 9.7 尖閣諸島沖で中国漁船が巡視船に衝突
  • 11.13 ミャンマーのアウンサンスーチーさん軟禁解除
  • 11.23 ヨンピョン島砲撃で南北緊張
  • アラブの春・中東民主化運動
  • 中国の国内総生産(GDP)世界第2位

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新スタジオから24時間英語ニュースを発信

2009年2月、外国人向けテレビ国際放送「NHKワールドTV」では、新生「NEWSLINE」がスタート。1時間ごとに、前半30分ニュース、後半30分番組のスタイルで放送を始め、本格的に英語ニュースチャンネルが始動した。

“Your Eye on Asia”

毎正時ニュースを発信(写真は国際放送局の副調整室)

毎正時ニュースを発信(写真は国際放送局の副調整室)

世界やアジアの課題について各国・各界の著名人と討論する「ASIAN VOICES」

世界やアジアの課題について各国・各界の著名人と討論する「ASIAN VOICES」

日本の中小企業の技術を紹介する番組「J-TECH」(2009年2月に新設)

日本の中小企業の技術を紹介する番組「J-TECH」(2009年2月に新設)

NHKワールドTVは、2009年2月、大幅な番組改定を行い、放送センター本館7階の国際放送局に新しく作ったニュース専用スタジオから24時間毎正時、英語ニュースの放送をスタートさせた。

キャッチフレーズは、“Your Eye on Asia”。この中心的な存在となったのが、24時間毎正時のニュース「NEWSLINE」。NHKの国内外のネットワークを活用して、内容の充実を図った。とりわけ、アジアの取材体制を大幅に強化し、バンコクや北京のスタジオから生中継で伝えるなど、現地からのリポートに力を入れた。

また、東京証券取引所からの中継をはじめ、香港やニューヨークなどのアナリストと結んで伝えるなど、世界の経済動向を迅速に伝えた。

日本国内のニュースについても、多様な情報を発信しながら、内容を充実。2009年8月の衆議院選挙では、国際放送として初めて、開票速報の特集番組を完全な独自編成で行った。

ニュースの制作・送出にあたっては、先進的なノンリニア・テープレス制作・送出システムを導入、極めて効率的な運用を行ってきた。また、2009年12月には、テレビ運行装置を更新し、従来の標準画質(SD)に加えて、ハイビジョン(HD)による放送をNHKワールドTVで始めた。

ニュース30分+多彩な番組30分の編成

ニュースの後の30分は、日本やアジアを伝える様々な番組を放送。1日を4時間ごとの6つのブロックに分け、多彩なジャンルの番組を編成した。2009年2月には、日本の中小企業の技術を紹介する「J-TECH」を新設。英語の独自番組の数は16となり、英語化した国内番組、13を初めて超えた。
JIB(日本国際放送)の独自番組も週に1枠スタートした。

24時間英語ニュースを初めて伝える
キャサリン小林キャスター

キャサリン小林キャスター

日本時間朝9時前。全面ガラス張りのスタジオの外でたくさんのスタッフが注視する中、真新しいキャスター席に座りました。緊張に負けないよう、ジャケットはパワーカラーの赤。何か月もの準備を経て、歴史的なカウントダウンの始まりです。初回放送、トップストーリーは浅間山の噴火でした。オンエア直前になって、浅間山がどこの国にあるかという情報が抜けていることがわかり、慌てて原稿に手で書き加えたことを覚えています。その他、最新ニュースを伝え、番組が無事終わりスタッフ全員で喜びを分かち合ったのもつかのま、30分後にはまた生放送です。

常に世界中の視聴者を念頭に、ニュースを正しく分かりやすく伝えるよう努めています。

NHKワールドTV
ライブストリーミング開始Your Eye on Asia

全世界に日本とアジアの最新情報を発信

視聴可能世帯数は2億1000万

2010年11月23日 ヨンピョン島砲撃で南北緊張

2010年11月23日 ヨンピョン島砲撃で南北緊張

2010年9月7日 尖閣諸島中国漁船が巡視船に衝突 提供元「日本政府」

2010年9月7日 尖閣諸島中国漁船が巡視船に衝突 提供元「日本政府」

2010.11.14 国民民主連盟本部前で支持者らに手を振るアウン・サン・スー・チーさん

2010年11月14日 国民民主連盟本部前で支持者らに手を振るアウン・サン・スー・チーさん

世界各地での受信環境の整備については、子会社の日本国際放送とともに強化して取り組み、アメリカの一部時間視聴可能も含め、NHKワールドTVの視聴可能世帯は、2010年度末で、2億1000万世帯を超えた。

インターネットでも同時配信

ラジオに続いて、NHKワールドTVでも、2009年2月、ライブストリーミング配信を開始した。英語ニュース番組と権利処理が可能な番組について、公式ウェブサイト、NHKワールド・オンラインの中で放送と同時に動画配信を実施。2010年2月には、スマートフォンのiPhone向けに専用アプリを開発し公開。NHKワールド・オンラインのアクセス数(累計)は、2009年度は7800万ページビュー、翌年度は9900万ページビューに上った。

ラジオ日本 新メディア展開

ラジオ日本では、従来の短波に加えて、2009年から、中波・FM波などでの放送サービスを本格的に開始、新メディア展開をスタートさせた。

日本発の24時間英語チャンネル誕生

英語24時間ニュースの開始時のコンセプトは「等身大の日本とアジアを世界に伝えよう」というものだった。アジアはNHKの取材網が厚く、競争が激しい国際放送のなかでも期待に応え得る「強み」になると考えたからだ。実際に多くの特派員、現地リポーターが英語リポートに挑戦した。また緊急報道にそなえて、インターネットや電話回線を使った中継も積極的に導入した。

内容面では政治・経済だけでなく、人々が何を考え,何を求めているかにも力を入れてニュースや番組を作った。幸い日本式のきめ細かい映像編集も好評で、内容もユニークなonly oneに育っていると思う。NHKワールドは、世界の人々、途上国の人々の生活向上にも役立つ国際放送に育ってほしいと願っている。

(原田誠 元・国際放送局長)

国際放送をオールジャパンで

英語によるテレビ国際放送・NHKワールドTVは2007年の放送法改正で実施が決まったが、この改正ではNHKが民間の出資を得て子会社を作り、新しい放送をオールジャパンで推進することが盛り込まれた。そこで作られたのが日本国際放送(JIB)である。NHKと関連団体の他に民放、商社、銀行、IT企業などが株主になり、NHKの委託で番組制作、編集、送出、受信環境整備などの業務を行っている。

またJIBはNHKワールドTVのチャンネル内に独自の時間枠を持ち、民間企業、団体、官庁、自治体等の協賛を得て、広告料収入をもとにした自社番組を週1、2本、放送している。その中には企業経営者からじっくり話を聞く番組など多種多彩なものがあり、NHKとは一味違う切り口を売り物にしている。最大の特徴は番組の前後にコマーシャルがつくことだ。日本ではまだテレビ国際放送の広告媒体としての有用性が十分認知されていないこためスポンサーの数が期待ほど伸びていないが、この放送を真にオールジャパンのものにするためにJIBの更なる営業努力と認知度の向上に期待したい。