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海外安全情報

外務省の危険情報を中心に、世界各国・地域の治安情報、災害情報、感染症情報をお伝えしています。在留邦人の緊急時のライフラインの一つとしてもご利用ください。
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地域別情報

安全情報に関しては、外務省海外安全ホームページもご参照ください

アジア・オセアニア

2019年5月20日更新

インドネシアの国家警察は、大統領選挙の結果が発表される今月22日にテロを計画していたとして、イスラム過激派組織のメンバー29人を逮捕しました。国家警察は、過激派組織のメンバーがまだ逃走している可能性があるとして警戒しています。

インドネシア1

今月17日、インドネシアの国家警察は、22日に予定されている大統領選挙の開票結果発表にあわせてテロを計画していたなどとして、過激派組織IS=イスラミック・ステートに忠誠を誓うイスラム過激派組織のメンバー29人を逮捕し、爆弾などを押収したと発表しました。

インドネシア2

4月17日に投票が行われたインドネシアの大統領選挙は、2期目を目指すジョコ大統領に、軍の元幹部でイスラム強硬派の団体から全面的な支援を受けたプラボウォ候補が挑む図式となりました。
この選挙では現職優位が伝えられる中、劣勢とされたプラボウォ陣営は、選挙の開票作業に大規模かつ組織的な不正があったとして、選挙管理委員会の集計結果を拒否する姿勢を示し、投票結果の発表に合わせて選挙の不正を糾弾するデモを予定しています。

インドネシア3

国家警察は、テロを計画している過激派組織のメンバーがまだ逃走している可能性があり、双方の支持者に対して当日は街頭で活動しないよう呼びかけています。
またインドネシアの日本大使館はデモが行われる場所には近づかないよう、呼びかけています。

インドネシア4

2019年5月15日更新

インド洋の島国スリランカでは、250人以上が犠牲になった自爆テロのあと、イスラム過激派への敵意からイスラム教のモスクが襲撃されるなどの暴動が広がり、緊張が高まっています。

スリランカ

スリランカでは4月21日、最大都市のコロンボとその郊外にあるホテルやキリスト教の教会で自爆テロなどが相次ぎ、日本人女性1人を含む250人以上が死亡しました。

スリランカ2

捜査当局は、テロを実行したのは国内のイスラム過激派組織だとしています。

スリランカ3

この事件のあと、多数派の仏教徒などの間にイスラム教徒を敵視する感情が高まり、イスラム教のモスクが襲撃されるなどの暴動が各地に広がっています。

スリランカ4

5月12日から13日にかけてもコロンボで、イスラム教徒が経営する店舗や礼拝施設のモスクに大勢の人が押しかけ、火を放ったり打ち壊したりする騒ぎを起こしたため、スリランカ政府は、全土に夜間の外出禁止令を出して暴動の鎮圧にあたっています。
スリランカ当局は、宗教間の対立が深まることで新たなテロが起きることを警戒していて、現地では再び緊張が高まっています。

スリランカ5

日本の外務省は自爆テロ事件のあと、スリランカ全土の危険情報を「不要不急の渡航中止勧告」に引き上げて不要不急の渡航は止めると共に、現在滞在している人は安全の確保に十分注意するよう呼びかけています。

スリランカ6

中東・中央アジア

2019年5月21日更新

イラクの首都バグダッドの中心部にロケット弾が着弾し、イランとつながりのある組織が関わった可能性も指摘される中、現地は不安定な情勢が続いています。

イラク1

イラク軍によりますと、5月19日、首都バグダッド中心部のアメリカ大使館や政府機関などがある「グリーンゾーン」と呼ばれる地区にロケット弾が着弾しました。
イラク当局によりますと、けが人など大きな被害はなかったということです。

イラク2

攻撃を行ったのがどのような勢力なのかは明らかになっていませんが、アメリカ国務省は「イランの代理人である民兵組織などが実行したのであれば、イランに責任をとらせる」とコメントして、イランとつながりのある民兵組織による攻撃の可能性に言及しました。

イラク3

現地では、アメリカとイランとの間で緊張の高い状態が続く中、偶発的な出来事が大きな衝突を招きかねない不安定な情勢が続いています。
イラクのアメリカ大使館は5月15日、イランの勢力による攻撃が起きるおそれがあるとしてイラクに駐在する職員の一部を国外に退避させるなどの措置をとったほか、一般のアメリカ国民に対してもできるだけ早くイラクから出国するように勧めています。

イラク4

日本の外務省も、イラク全土に「渡航退避勧告」から「不要不急の渡航中止勧告」までの危険情報を出して、注意を呼びかけています。

2019年5月15日更新

イスラム教徒の断食月「ラマダン」に入っているイラクの首都バグダッドの市場で8人が死亡する自爆テロ事件が起きたため、現地の日本大使館が注意を呼びかけています。

イラク

イラクの治安当局によりますと、5月9日夜、首都バグダッド東部のサドルシティーに近い市場で、何者かが身につけていた爆弾を爆発させ、市民ら8人が死亡、十数人がけがをしたということです。

イラク2

イラクは、イスラム教徒が日中の飲食を断つ断食月ラマダンの期間中で、当時は日没後に食事をとる人たちや買い物客でにぎわっていたということです。
事件のあと、過激派組織IS=イスラミックステートが自爆テロを行ったとする犯行声明を出しました。

イラク3

イラクなどイスラム圏の国では例年、ラマダンとその前後の期間に、宗教心が高まることに乗じて過激派がテロを起こす傾向がありイラクの日本大使館では、次のような注意を呼びかけています。

イラク4

▽最新の治安関連情報の入手に努める。
▽テロの標的になりやすい公共交通機関、政府関連施設、宗教施設、観光施設、イベント会場などを訪れるときはあらかじめ避難ルートを確認し、不審な状況や人物を察知したらすぐにその場を離れる。
▽車を使ったテロも想定して道路は車道に近いところを避け、できるだけ建物側を歩く。
こうした注意を呼びかけています。

南北アメリカ

2019年5月16日更新

チリでは、ことし1月にバス停で爆弾事件があったのに続いて、今月、地下鉄会社を運営する社長の自宅に爆発物が郵送され、テログループが犯行声明を出しました。 現地の日本大使館は、地下鉄やバスなどテロの標的となりやすい場所を訪れる際には、安全確保に注意を払うよう呼びかけています。

チリ

今月7日、チリの首都サンティアゴにある地下鉄運営会社社長の自宅に、爆発物が郵送されました。
警察がこの爆発物を処理して事なきを得ましたが、この事件に関して、ITS=「野生化する個人主義者たち」と名乗るテログループが、組織のウェブサイトに犯行声明を出しました。

チリ2

この組織は、2017年1月に銅を扱うチリの公社の会長宛に小包爆弾が送られた事件や、ことし1月にサンティアゴのバス停で爆弾が爆発し、5人がけがをした事件でも犯行声明を出しています。
これまでの声明の中でテログループは、「企業幹部や政治家、学生、一般市民が襲撃の標的であり、彼らは爆発を知ることになるだろう」というメッセージを出し、新たな爆弾事件を予告しています。

チリ3

チリの日本大使館は、今後一般市民を標的とした爆弾事件や類似事件の発生も否定できないとしています。
このためチリに渡航・滞在する人に対して、今後最新の関連情報の入手に努めるとともに、テロの標的となりやすい地下鉄やバス、それに政府や軍の施設などを訪れる際には、周囲の状況に注意を払い、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れるなど、安全確保に注意を払うよう呼びかけています。

チリ4

2019年5月13日更新

ブラジルでは、パトロール中の警察官が市民を誤って射殺する事故が急増しています。

ブラジル

ブラジルで警察の行動を監視しているNGO団体は、凶悪犯罪への対応として警察官が必要以上に銃を発砲し、流れ弾に当たるなどして市民が犠牲になる事故が増えているとする調査結果を発表しました。
それによりますと、警察官が銃を発砲して容疑者などを殺害したのは、去年1年間で少なくとも5000人余りに上りましたが、その多くは罪のない市民だったとしています。
またリオデジャネイロ州では、ことし1月からの3か月間で、多くの市民を含む434人が射殺されたということです。
警察官に射殺された市民の数はことしも増え続けていて、NGO団体は独自に統計を取り始めた1998年以降、最悪のペースだとしています。
その背景として団体では、増加する犯罪に対して警察が過剰に反応し、バスの車内や人通りの多い場所で発砲したり、不審だとみなした人に向けて警告なしに発砲したりしているためだと分析していて、こうした警察官の発砲に国民の間では懸念が広がっています。

ヨーロッパ

2019年5月17日更新

ロシアのウラジオストクで観光旅行中の日本人男性が、2人組の男の芝居にだまされ財布から現金を抜き取られる事件があり、現地の日本総領事館が注意を呼びかけています。

ロシア1

4月10日の昼前、ロシアを旅行中の日本人男性が、東部のウラジオストク駅近くを歩いていると、目の前でロシア人の男が中国人風の男のポケットから財布をすりとる現場を目撃しました。
この時、財布は地面に落ち、中国人風の男が日本人男性に犯人ではないかと言いがかりをつけてきました。
日本人男性は潔白であることを証明するため身体検査を受け入れましたが、この際、財布から現金を抜き取られてしまいました。

ロシア2

男性は、2日後に別の場所で同じ2人組から同じ手口で言いがかりをつけられたため、うその芝居と気付いて身体検査を拒否し、この時は被害を免れました。
ロシア人の男は20代前半、中国人風の男は30歳ぐらいで、2人とも身長は高くなかったということです。
このためウラジオストクの日本総領事館では、現地に渡航、滞在を予定している人に対して、次のような注意を呼びかけています。
▽身に覚えがない言いがかりをつけられたときは体や持ち物を触らせない。
▽追いかけられたときは、大声を出して近くの人に助けを求める。
日本総領事館では、こうした注意を呼びかけています。

ロシア3

2019年5月10日更新

ドイツのデュッセルドルフでは、被害者の注意をそらしている間に、財布などを盗む、いわゆる「トリックすり」が発生しています。

ドイツ

デュッセルドルフ市の警察本部によりますと、今年の3月におきたケースでは、カフェのテラス席で食事をしていた中国人観光客が、近づいてきた少女から、「3ユーロが欲しい」と書いた紙を見せられました。
その後、テーブルの上に置いていた携帯電話がなくなっているのに気づきました。
この事件は、わざと紙を読ませて被害者の注意をそらし、その間に貴重品を盗む、いわゆる「トリックすり」の手口を使った犯行と見られています。
「トリックすり」の手口はこのほかにも、
▽電車内でコインをばらまき、乗客がこれに気をとられている間に、座席のバッグなどを盗む。

ドイツ2

▽街頭で署名活動を装って近づき、これに署名をしている間に、別の仲間が金品を盗む。
▽レストランの窓に面したテーブルで食事中に外から1人が窓をたたき、客が、これに対応しようとしているすきに、店内にいる別の仲間が金品を盗む。
こうした手口が見られます。
このため、現地の警察やデュッセルドルフの日本総領事館は、次のような注意を呼びかけています。
▽食事中でもハンドバッグをひざの上に置いておくなど、貴重品は肌身から離さない。
▽自分に声を掛けてくる人がいても、基本的に相手にしない。
▽テラス席には物乞いが近づいてくるということを意識しておく。
このような注意を呼びかけています。

ドイツ3

アフリカ

2019年5月21日更新

スーダンでは軍によるクーデターのあと、軍主導の統治に反発するデモ隊が軍の本部前で座り込みを続け、死傷者も出る事態になっているため、渡航・滞在する人は注意が必要です。

スーダン1

スーダンでは、政府に対する抗議デモが広がる中、4月に軍がクーデターを起こしてバシール大統領を失脚させ、30年におよぶ長期政権が崩壊しました。

スーダン2

その後、軍主導の評議会が選挙を行うまで最大で2年間、暫定的に国を統治すると発表したのに対し、民主化勢力は早期の民政への移行を求めて、首都ハルツームにある軍の本部の前で抗議の座り込みを続けています。

スーダン3

スーダンの日本大使館によりますと、抗議が行われていた5月12日夕方、軍本部周辺で発砲事件が起き、抗議側で複数、軍側で1人の死者が出たほか、多数のけが人が出たということです。

スーダン4

こうした状況にスーダンの日本大使館では、スーダンに渡航・滞在する人に次のような注意を呼びかけています。
▽軍本部周辺のほか、人が集まる場所は避ける。
▽午後以降は不要不急の外出は控える。
▽建物の中にいて銃声が聞こえたら、安易に外を見たりせず、できるだけ窓際から離れる。
スーダンの日本大使館では、こうした注意を呼びかけています。

2019年5月20日更新

エジプトの首都カイロ近郊で19日、観光バスが通りかかった瞬間に爆発が起き、乗客など9人がけがをしました。 エジプトの当局は、観光バスを狙ったテロの可能性があるとしています。

エジプト1

エジプトの首都カイロ近郊のギザで19日、日本の支援で建設が進む新しい国立博物館の脇の道路を観光バスが通りかかった瞬間、爆発が起きました。
この爆発で
▼バスに乗っていた南アフリカからの観光客7人と
▼近くを走っていた車に乗っていたエジプト人2人のあわせて9人がけがをしました。

エジプト2

現場はエジプトの3大ピラミッドなどがあり、観光バスが多数行き来する地区で、エジプトの捜査当局は観光バスを狙ったテロの可能性があるとしています。
エジプトのギザでは、去年12月にも観光バスが爆発に巻き込まれるテロ事件があり、ベトナム人観光客など4人が死亡しています。

エジプト3

このためエジプトの日本大使館は、テロの標的になりやすい政府関係機関などには近づかないよう、注意を呼びかけています。

エジプト4