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海外安全情報

外務省の危険情報を中心に、世界各国・地域の治安情報、災害情報、感染症情報をお伝えしています。在留邦人の緊急時のライフラインの一つとしてもご利用ください。
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地域別情報

安全情報に関しては、外務省海外安全ホームページもご参照ください

アジア・オセアニア

2019年11月11日更新

オーストラリア南東部では、空気が乾燥し強風が吹いている中、各地で森林火災が広がっていて、これまでに3人が死亡し、数人の行方が分からなくなっています。

オーストラリア1

オーストラリア南東部のニューサウスウェールズ州では、各地で森林火災が発生していて、乾燥や強風などの影響で住宅地にも燃え広がっています。
これらの火災で、9日までに3人が死亡し、数人の行方が分からなくなっていて、住宅も少なくとも150棟が全焼したということです。
また地元の消防は一時、過去最多となる17の地域で緊急警報を発令しており、前例のない火災として、現場周辺の住民に避難を呼びかけています。
現地では、今後も乾燥した風が吹き続けると予想されていて、消防は、森林火災が広がる恐れもあるとしています。

オーストラリア2

また、ニューサウスウェールズ州に隣接するクイーンズランド州でも森林火災が発生していて、地元メディアによりますと、およそ2000人が避難しているということです。
こうした状況を受けて、シドニーとブリスベンにある日本総領事館では、次のような注意を呼びかけています。
▽報道などから最新の情報を収集し、山火事が発生している地域の近くには立ち寄らない。
▽地元の消防当局の指示に従い、安全確保に努める。
こうした注意を呼びかけています。

2019年11月5日更新

インドの首都ニューデリーでは大気汚染が深刻なため、車のナンバーによって通行を規制する汚染抑制の対策が始まったほか、市民に朝と夜間の屋外での運動を控えるよう、呼びかけが行われています。

インド

インドでは世界最悪レベルの大気汚染が深刻な問題になっていますが、野焼きが行われたり、ヒンドゥー教の祭りで大量の爆竹や花火が使われたりするこの時期は一段と悪化します。
ニューデリーでは4日、大気汚染物質のPM2.5が基準の20倍以上に達し、晴れているにもかかわらず空が灰色に曇り、近くの建物もかすんで見えるなど極めて深刻な状況です。

インド2

このため汚染を抑制しようと、4日から15日まで車のナンバーの下1桁が奇数か偶数かによって、1日ごとに日中の通行を規制する対策が始まりました。
違反すると日本円でおよそ6000円の罰金が科され、路上ではマスク姿の警察官が違反をチェックしていました。

インド3

ニューデリーではこのほか、学校を休校にしたり、視界が悪いためニューデリーの空港に着陸する航空機が行き先を変更したりするなど、影響が広がっています。

インド4

デリー準州政府は、市民に対して朝と夜間の屋外での運動を控えるとともに、高齢者や5歳以下の児童、それに妊娠中の女性など環境に影響を受けやすい人については、とりわけ注意するよう呼びかけています。
またインドの日本大使館も、不要不急の外出を避け、やむをえず外出する時にはPM2.5に対応したマスクの着用が不可欠だとしています。

インド5

中東・中央アジア

2019年11月12日更新

中東のヨルダンにあるローマ帝国時代の遺跡が有名な観光地で、外国人観光客ら8人が刃物を持った男に刺されてけがをしました。

ヨルダン1

11月6日、ヨルダン北部にあるローマ帝国時代の遺跡が有名な観光地ジェラシュで、外国人観光客4人を含む8人が刃物を持った男に次々に刺されました。

ヨルダン2

ヨルダン政府の発表によりますとメキシコ人とスイス人の観光客、それに現地ガイドのヨルダン人などがけがをして病院に運ばれましたが、命に別状はないということです。

ヨルダン3

ヨルダンの警察は男を現場で拘束して、動機などを調べています。
ジェラシュは、首都アンマンから北に50キロほどの場所にある観光地で、保存状態の良いローマ帝国時代の神殿や劇場などの遺跡があり、外国人にも人気があります。
日本人の観光客も訪れる場所ですが、現地の日本大使館によりますと、こうした遺跡の観光地では、外国人観光客が強盗や置き引きなどの被害に遭っているということです。

ヨルダン4

日本の外務省では、ヨルダンについてシリアとイラクとの国境地帯に「不要不急の渡航中止勧告」、そのほか首都アンマンやジェラシュを含む全域に「十分注意」の危険情報を出し、最新の治安情報を入手して不測の事態に巻き込まれないよう呼びかけています。

ヨルダン5

2019年11月4日更新

トルコでは、過激派組織IS=イスラミックステートの指導者バグダディ容疑者が死亡したことへの報復テロを計画していたとされるISのメンバーなどが摘発され、治安当局が警戒を強めています。

トルコ

アメリカのトランプ大統領は10月27日、ISの指導者バグダディ容疑者がシリアで自爆して死亡したと発表しました。

トルコ2

その2日後の10月29日、トルコの政府系通信社は、治安当局がISの一斉摘発に乗り出し、国内の4つの県で合わせて43人を、ISと関係していた疑いで拘束したと伝えました。

トルコ3

このうち3人は、トルコの建国記念日の29日にイスタンブールで行われた記念式典を狙ってテロの準備を進めていたとされ、摘発の際には武器も発見されたということです。
また南部のメルシン県で拘束した5人は、バグダディ容疑者の死亡に対する報復テロを計画していたとしており、トルコの治安当局が警戒を強めています。

トルコ4

ISの戦闘員は、いまもシリア中部の砂漠地帯やイラクとシリアの国境地帯などに潜伏しているとみられ、バグダディ容疑者の死亡後も依然、その脅威は残っています。

トルコ5

さらにISは、アメリカを名指しして報復を警告しており、世界各地に散らばったISの戦闘員や過激思想に染まった支持者による報復テロなども懸念されています。

南北アメリカ

2019年11月12日更新

メキシコの国際空港で、航空機を乗り継ごうとした日本人男性が、制服のようなものを着た男に搭乗口まで案内するとだまされ、現金を脅し取られる事件がありました。

メキシコ1

10月11日午後11時ごろ、メキシコシティー国際空港の第2ターミナルで、ペルーからメキシコを経由して成田に向かう途中の日本人男性が制服のようなものを着た男に「成田行きの搭乗口まで案内する」と声をかけられました。
男は、運転手がついた車に男性を乗せ、10分ほど移動すると案内料を払うよう要求したため、身の危険を感じた男性は男と運転手にあわせて300ドルを手渡しました。
男性は、車のドアの鍵がかけられ、車が空港の外へ出るような道を通ったため疑問を抱きましたが、指摘すると拉致されるおそれがあると感じ抵抗しなかったということです。

メキシコ2

メキシコの日本大使館では、現地に渡航、滞在を予定している人に対して、次のような注意を呼びかけています。
▽見知らぬ人物から親切に声をかけられても油断せず、少しでも不審な点を感じたらその場を離れる。
▽面識のない人物の車には乗らない。
▽万が一、被害に遭ったときは、身の安全を優先して抵抗しない。
▽車が走り去ったあとナンバーなどを控え、警察などに通報する。
メキシコの日本大使館では、こうした注意を呼びかけています。

メキシコ3

2019年11月11日更新

大統領選挙を巡って混乱が続く南米ボリビアで、モラレス大統領が10日、辞任の意向を表明しました。 政権支持派と反政府派の対立は今後も続くと見られ、現地の日本大使館が注意を呼びかけています。

ボリビア1

ボリビアでは、先月行われた大統領選挙でモラレス大統領の4期目の当選が発表されたばかりですが、開票結果が不正に操作されたと国の内外から批判が高まり、軍や警察までもが大統領に辞任を迫る事態になっていました。
ボリビアのモラレス大統領は10日、記者会見し、大統領を辞任するとともに、先月20日に行われ、自らの4期目の当選が発表された大統領選挙についても、国内の争いを終わらせて平和をもたらすためにやり直すと発表しました。
モラレス大統領の辞任表明で反政府側は勢いづいていますが、政権支持派が今後、どのような行動に出るかは分かっておらず、両派の間の緊張が高まり、大規模な衝突が起きる可能性も否定できません。

ボリビア2

こうしたことから現地の日本大使館は、最新の情報を入手するとともに、公的機関や集会などには近寄らず安全の確保に努めるよう呼びかけています。

ヨーロッパ

2019年11月8日更新

パスポートを携帯せずにイタリアからオーストリアに列車で入ろうとした日本人が、身柄を拘束され、国外退去処分となりました。 本来この両国間では国境管理が廃止され、自由に行き来が出来ることになっていますが、パスポートを携帯していない外国人には罰則が科せられるため、注意が必要です。

オーストリア1

ことしの9月、イタリアからオーストリアに国際列車で入ろうとしていた日本人が、列車内で取締官による身分確認を受けました。
日本人は、この時パスポートを携帯していなかったことから、不法入国の疑いで身柄を一晩、拘束されました。
そして罰金を命じられた上、国外退去の処分を受けました。

オーストリア2

イタリアとオーストリアは、EU各国などが結んでいるいわゆるシェンゲン協定によって国境管理が廃止され、通常は自由に行き来が出来ます。
しかしオーストリアでは、外国人に関しては外国人警察法という厳しい制度があります。
それによりますと、国境を移動する外国人にはパスポートの携帯が義務づけられ、違反者に対し、日本円にして1万2000円から12万円の罰金を科すことや、罰金を支払わない場合には、最大で2週間の拘留を行うことが定められています。

オーストリア3

このためオーストリアの日本大使館は、
▽シェンゲン領域内であっても、国境を越える際には必ずパスポートを携帯する。
▽列車内でパスポートを盗まれた場合には、そのまま国境を越えずに、いったん日本大使館か総領事館で、パスポートの発給申請を行うよう求めています。

オーストリア4

2019年10月31日更新

スペインのバルセロナで道路を歩いていた日本人が、バイクに乗った男にバッグをひったくられた上、転倒してけがをする事件がありました。

スペイン1

10月12日午前10時ごろ、スペイン東部のバルセロナのアシャンプラ区の路上で、日本人女性が歩いていたところ、後ろからバイクで来た男にバッグをひったくられ、その際転倒してけがをしました。
バッグには、パスポートや現金などが入っていたということです。

スペイン2

バルセロナの日本総領事館によりますと、現地では日本人の犯罪被害が去年より多いペースで増えているほか、ひったくり事件は去年1年間の件数をすでに上回っているということです。
このためバルセロナの日本総領事館では、現地に渡航、滞在を予定している人に対して、次のような注意を呼びかけています。
▽パスポートなどの貴重品は、体に密着させるマネーベルトなどに入れておく。
▽道を歩くときは車道側を避け、人通りの多い道を選ぶ。
▽荷物は、たすき掛けにして体の前で持つ。
▽バイクのエンジン音が聞こえたら警戒する。
▽万が一、被害に遭ったときは、抵抗せず荷物から手を離す。
バルセロナの日本総領事館では、こうした注意を呼びかけています。

スペイン3

アフリカ

2019年11月7日更新

アルジェリアでは、12月に予定されている大統領選挙を控えて、政府に対する抗議活動が激しくなっているため、日本の外務省では不測の事態に巻き込まれないよう注意を呼びかけています。

アルジェリア

アルジェリアでは、ことし4月、20年間政権の座についてきたブーテフリカ大統領が市民による抗議デモの拡大で辞任に追い込まれ、12月12日に大統領選挙が予定されています。
これに対して市民たちは、現在の政府の下で選挙をしても自由で公正なものにはならないと首都アルジェなどで抗議デモを続け、負傷者も出ています。

アルジェリア2

政府に対する抗議活動は選挙を控えて激しくなっており、11月1日の革命記念日には、アルジェなどの主要都市で大規模な抗議デモがありました。

アルジェリア3

市民たちは拘留されている活動家らの解放を求めており、今後、投票日に向けて治安当局とデモ隊との間で衝突が起きるおそれもあります。

アルジェリア4

アルジェリアの日本大使館では、現地に渡航・滞在する人に、不測の事態に巻き込まれないよう次のような注意を呼びかけています。
▽最新の関連情報の入手に努める。
▽デモや集会が予定されている地域には近づかない。
▽平和的な集まりでも暴力的なものになるおそれがあるので、デモなどに遭遇したときはすぐにその場を離れる。
アルジェリアの日本大使館では、こうした注意を呼びかけています。

2019年11月7日更新

マリ東部の軍の駐屯地が武装した集団に襲撃されて54人が死亡する事件が起き、過激派組織IS=イスラミックステートが自らの犯行だと主張しています。

マリ

11月1日、マリ東部のニジェールとの国境に近いメナカにある軍の駐屯地が武装した集団に襲撃され、マリ政府の報道官によりますと、兵士など54人が死亡したということです。
この事件について、ISとつながりのあるメディアが「ISの戦士たちが実行した」と主張する声明を出しました。

マリ2

マリでは北部を中心にイスラム過激派のグループが活動していて、国連のPKO=平和維持活動の部隊や駐留するフランス軍への攻撃がたびたび起きています。

マリ3

今回の事件をISが実際に実行したかどうかは明らかになっていませんが、ISの指導者バグダディ容疑者がアメリカ軍の作戦で死亡した後も組織の存在感を内外に示す狙いがあるものと見られます。

マリ4

日本の外務省ではマリについて、首都バマコを除く地域に「退避勧告」または「渡航中止勧告」の危険情報を、また首都バマコに「不要不急の渡航中止勧告」の危険情報を出して、渡航・滞在する人に注意を呼びかけています。