海外安全情報

外務省の危険情報を中心に、世界各国・地域の治安情報、災害情報、感染症情報をお伝えしています。在留邦人の緊急時のライフラインの一つとしてもご利用ください。
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地域別情報

安全情報に関しては、外務省海外安全ホームページもご参照ください

アジア・オセアニア

2021年8月4日更新

8月1日で軍によるクーデターが起きてから半年となるミャンマーでは、軍の弾圧による市民の死者が増え続けていることに加えて、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、混迷が深まっています。

ミャンマー各地では、市民によるゲリラ的なデモや、医療関係者や公務員らが職務を放棄する不服従運動など、軍の統治に対する抵抗が依然として続いています。これに対し軍は、徹底した弾圧を行い、現地の人権団体によりますと、死者は7月31日までで940人、拘束されている人は5444人に上っています。また銃などで武装した市民と軍との戦闘で、市民側に多くの死者が出たケースも各地で報告されています。
一方、6月下旬以降は新型コロナウイルスの感染が急拡大していて、保健当局の発表によりますと、7月は平均すると一日あたり4500人を超える新たな感染者が確認され、7月の死者数は6000人に達しました。地元メディアは、実際の感染者数や死者数は当局の発表をはるかに上回ると見られると伝えています。クーデター後の混乱が続くなか、医療体制は崩壊状態に陥っていて、患者の多くは自宅での療養を余儀なくされています。

2021年8月2日更新

中国では、新型コロナウイルスの感染者が、南京をはじめ東部の江蘇省で相次いで確認されていて、中国当局はインドで確認された変異ウイルスによるものだとして警戒を強めています。

中国では、7月20日以降、江蘇省の中心都市、南京の空港を利用した人の間で感染者が相次いで見つかり、市中感染が広がりつつあります。中国の保健当局によりますと、海外から入国した感染者以外に、江蘇省で7月25日に39人の感染が確認されたほか、26日も31人の感染が確認されたということです。中国では、無症状の感染者や海外からの入国者を除いて1日の感染者が30人を超えるのは、ことし1月末以来だということです。
また、現地のメディアによりますと、南京の空港から別の都市に移動した人の感染も確認されるなど、無症状の感染者も含めると、遼寧省など4つの省で南京と関連した感染が相次いでいるということです。
南京の保健当局は、インドで確認された変異ウイルスの「デルタ株」によるものだとしていて、市民全員を対象にPCR検査を行うなどして感染拡大への警戒を強めています。

中東・中央アジア

2021年6月30日更新

中東ヨーロッパ地域でも、イスラエルやロシアなどで、インドで確認された新型コロナウイルスの変異株の感染が広がっています。

イスラエルでは、ワクチンの接種が進んで、新型コロナウイルスの感染者の減少が続いたことから、6月半ばにマスクの着用義務を解除したばかりですが、6月第4週以降、新たな感染者が再び増加に転じ、6月24日には228人に達しました。イスラエル保健省の幹部は、新たな感染者の7割はインドで確認された変異ウイルスによるものだとしていて、イスラエル政府は6月25日から、再び屋内でのマスクの着用を義務化しました。
また、ロシアでもインドで確認された変異ウイルスの拡大が急速に進んでいます。これまでにモスクワ市など10の市や州で、サービス業などを対象に、従業員の6割以上がワクチンの接種を終えるよう雇用主に義務づける政策が導入されていますが、ロシア政府は、この措置を新たに8つの地域にも導入するなど対策を強化しています。

2021年5月26日更新

中東パレスチナのガザ地区では、5月20日イスラエルとパレスチナの武装勢力の間で停戦が合意され、その後5月24日までの段階では、直接の戦闘による被害者は出ていませんが、新型コロナウイルスの感染拡大が新たな脅威となっています。

ガザ地区では、新型コロナウイルス対策の中核を担ってきた医療施設や、ワクチンの接種会場となっていた診療所が攻撃の被害を受け、治療や接種の態勢を縮小せざるをえなくなっています。
また、国連が運営する学校の施設には、攻撃のさなか、住宅に被害を受けた人などおよそ7万人が避難し、マスクの供給もない中、「密閉・密集・密接」のいわゆる「3密」状態での生活を余儀なくされています。さらに水道管が被害を受け、衛生環境も悪化しています。
ガザ地区の保健省によりますと、攻撃のさなかは新型コロナウイルスの検査などが行われず、新たな感染者数は減少したものの、停戦後、検査が再開すると感染者数が再び増加していて、今後、感染のさらなる拡大が懸念されています。

南北アメリカ

2021年8月4日更新

アメリカのCDC=疾病対策センターは、新型コロナウイルスワクチンの接種を完了した人も、感染が深刻な地域では屋内でのマスクの着用を推奨するという新たな指針を示しました。

CDCは7月27日、インドで確認された変異ウイルスの「デルタ株」が感染例の8割を占めると推定されるとして、ワクチンの接種を完了した人も、感染者の数などが一定の水準を超えた地域では、屋内でのマスクの着用を推奨するという新たな指針を発表しました。この指針は、首都ワシントンやニューヨーク、ロサンゼルスなどの大都市を含む39の州や地域が対象となっています。
アメリカ政府はことし5月、接種を完了すれば原則マスクをつけなくてもよいとしていましたが、インドで確認された変異ウイルスの広がりを受けてわずか2か月で方針の転換を余儀なくされた形です。
アメリカでは1日に報告される感染者数の7日間平均が7月26日の時点で5万人を超え、前の週より50%余り増えています。

2021年7月28日更新

アメリカ西部カリフォルニア州のロサンゼルスでは、新型コロナウイルスの感染が拡大していて、屋内でのマスク着用が再び義務づけられました。

ロサンゼルスでは、6月15日以降、経済活動が全面的に再開され、公共交通機関や学校などを除き、ワクチンを接種した人は、マスクの着用義務が解除されていました。しかし、7月9日以降、1日の新たな感染者が連続して1000人を超え、7月15日には1500人を超えるなど2021年3月以降で最も多くなっています。そのため、7月18日から、すでにワクチンを接種した人を含め、屋内でのマスク着用が再び義務づけられました。
アメリカCDC=疾病対策センターは、ワクチンの接種を終えた人は、原則としてマスク着用の必要はないとしていますが、アメリカの複数のメディアは、バイデン政権がマスク着用の推奨について検討を始めたと伝えています。
CDCによりますと、アメリカでは、7月22日に発表された1日の新たな感染者数は、7日間の平均で3万7674人と、前の週に比べて50%以上増えています。

ヨーロッパ

2021年7月26日更新

フランス政府は、新型コロナウイルスの感染が第4の波に入ったという認識を示し、新たな対策を発表しました。

フランスでは、インドで確認された変異ウイルスの「デルタ株」が新たな感染の80%を占めるなど急速に広がり、7月中旬には感染者数が連日1万人を超えています。これに対し、フランス政府は、感染の拡大は第4の波に入っていて、より強力な対策が求められているとしたうえで、新たな対策として、感染が確認された人については、10日間の隔離を義務づけ、従わない場合は最大で1000ユーロ、日本円でおよそ13万円の罰金を科すことを明らかにしました。
また7月21日以降、文化施設やレストラン、ショッピングセンターで段階的に適用される、ワクチン接種などの証明の提示について、徹底されているかどうか当局が確認し、守られていない場合は店側に罰金を科す方針を示しました。
ヨーロッパでは、フランスのほかスペインやポルトガルなど各地でデルタ株による感染が拡大していて、屋外でのマスクの着用や、夜間の外出禁止など、再び規制を強化する動きが広がっています。

2021年7月5日更新

EU=ヨーロッパ連合では、新型コロナウイルスの感染対策として義務づけてきた、屋外でのマスクの着用について、規制を緩和する国が相次いでいます。

EU域内では新型コロナウイルスの感染状況の改善を受けて、これまでにフランスでは6月17日から、スペインでは6月26日から、それぞれ屋外でのマスクの着用義務が解除されたほか、イタリアでも6月28日から義務ではなくなりました。しかし、インドで確認された変異ウイルスの「デルタ株」への警戒感もあり、各国は変異ウイルスの流入を警戒して、空港や港での水際対策を強化しています。
「デルタ株」をめぐっては、ECDC=ヨーロッパ疾病予防管理センターが、イギリスで確認された「アルファ株」よりも感染力が40%から60%強く、8月末にはデルタ株の占める割合が、EU域内の新たな感染者の90%になるという見通しを示していて、ECDCのアモン所長は、できるだけ早く2回目のワクチン接種を終えるよう呼びかけています。

アフリカ

2021年7月19日更新

南アフリカの最大都市ヨハネスブルクなどで、ズマ前大統領の収監に対する抗議デモが一部暴徒化して混乱が広がり、各地で多数の死者が出ています。

南アフリカでは、ズマ前大統領が、在任中の汚職疑惑をめぐって収監されたことに対して、ズマ前大統領の支持者によるデモが発生しました。7月9日以降、この一部が暴徒化し、7月13日の時点で、最大都市ヨハネスブルクや南東部のダーバンでは、ショッピングセンターなどでの略奪行為が発生しています。
こうした事態に対し、南アフリカ政府は7月12日夜、2500人の兵士の派遣を発表し、7月13日までに1200人以上を拘束しましたが、略奪は13日の日中も各地で続きました。このうち、最大都市のヨハネスブルクのショッピングセンターでは、押しよせた群衆が将棋倒しとなり、地元の州当局は10人が死亡したと発表、当局のまとめによりますと、死者は各地で合わせて72人となりました。
南アフリカでは、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、ワクチンの接種会場の多くが一時的に閉鎖を余儀なくされるなど、感染防止対策にも影響が出ています。

2021年7月5日更新

変異した新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、世界の多くの国が感染拡大を防止するための対策を進めていますが、タイと南アフリカも6月下旬、相次いで規制の強化に乗り出しました。

タイでは、インドで確認された、変異した新型コロナウイルスの「デルタ株」の感染が広がっていて、6月中旬以降、1日当たりの新たな感染者数は連日のように3000人を超えています。こうした中、タイ政府は、感染が特に深刻な首都バンコクのほか、その周辺の5つの地域を対象に、客席数を50%以下に減らすことなどを条件に認められていた、飲食店の店内での食事を、6月28日から少なくとも30日間、再び禁止する措置を取りました。
また、南アフリカでも、「デルタ株」が急速に増えています。これを受けてラマポーザ大統領は、6月28日から2週間、あらゆる集会や、レストランの店内での飲食について禁止すると発表しました。また、感染の広がりが最も深刻な、最大都市ヨハネスブルクがある州と他の州との間での、業務以外の移動も禁止し、さらに、飲酒がらみの暴力事件による医療機関への負担を減らすため、酒類の販売を全面的に禁止するとしています。