G7広島サミットのスケジュールは?各国首脳そろって宮島訪問も

G7広島サミットは19日からの3日間の日程で行われます。G7の首脳だけで議論する機会のほか、食事をとりながら意見を交わす「ワーキングランチ」や「ワーキングディナー」、それに招待国や国際機関も交えた「アウトリーチ会合」といったあわせて10のセッションが設けられる予定です。以下、主な日程です。

【18日:開幕前日】

岸田総理大臣は、サミット開幕前日の18日に広島入りします。そして、同じく18日にアメリカのバイデン大統領との日米首脳会談に臨みます。このほかイギリスのスナク首相、イタリアのメローニ首相とも個別に会談する予定です。

【19日:1日目】

首脳夫妻を出迎え
サミット初日の19日午前、岸田総理大臣は、裕子夫人とともに平和記念公園でG7各国の首脳と配偶者を出迎えます。
原爆資料館視察
そして、首脳らは、そろって広島市の原爆資料館を訪れます。資料館では各国の首脳と被爆者が面会する機会を設けることが検討されています。
①ワーキングランチ「分断と対立ではなく協調の国際社会へ」
午後、昼食をともにする「ワーキングランチ」で討議が始まります。テーマは「分断と対立ではなく協調の国際社会へ」。世界経済をめぐって意見が交わされ、AIの活用や規制のあり方なども取り上げられる見通しです。
②セッション「ウクライナ情勢」
次のセッションのテーマは「ウクライナ」。ロシアによる軍事侵攻を強く非難し、結束してロシアへの制裁とウクライナへの支援を継続する方針を確認するものとみられます。
宮島訪問
このあと首脳らは世界遺産の厳島神社がある宮島に移り記念撮影を行います。
③ワーキングディナー「外交・安全保障」
その後、首脳らは夕食をともにする「ワーキングディナー」を行います。テーマは「外交・安全保障」。中国を含めたインド太平洋地域の情勢や、岸田総理大臣が特に重視する核軍縮・不拡散などをめぐって議論が行われます。

【20日:2日目】

④セッション「パートナーとの関与の強化」
2日目午前のセッションのテーマは「パートナーとの関与の強化」。ウクライナ情勢などで中間的な立場をとる国も多い「グローバル・サウス」とも呼ばれる新興国や途上国との関係のあり方を討議するとみられます。
⑤ワーキングランチ「経済的強じん性・経済安全保障」
続いて行われる「ワーキングランチ」のテーマは「経済的強じん性・経済安全保障」です。中国の動きを念頭に、輸出制限などで相手国に圧力をかける「経済的威圧」への対応や、半導体や重要鉱物などの供給網=サプライチェーンの強じん化に向けた連携策などが扱われる見通しです。
アウトリーチ国が合流
2日目の午後、インドやオーストラリア、韓国など8か国の招待国の首脳や7つの国際機関の代表らが加わり岸田総理大臣と裕子夫人が出迎えます。
⑥セッション「複合的危機への連携した対応」
そして、これらの招待国なども交えた「アウトリーチ会合」と呼ばれるセッションが行われます。テーマは「複合的危機への連携した対応」。世界の食料問題や国際保健、ジェンダーをめぐる課題などが扱われます。
⑦セッション「持続可能な世界に向けた共通の努力」
2日目最後のセッションのテーマは「持続可能な世界に向けた共通の努力」です。気候変動対策やエネルギー、環境問題などをめぐって意見が交わされます。
社交行事
2日目の最後は、メンバー国や招待国、国際機関の代表とその夫妻を招待し、社交行事が行われる予定です。

【21日:3日目】

招待国の原爆資料館視察
最終日の午前、招待国の首脳や国際機関の長らが広島市の原爆資料館を視察します。
⑧セッション⑨セッション⑩セッション
そして、この日の午前は招待国を含めた「平和で安定し、繁栄した世界に向けて」をテーマにしたセッションとウクライナのゼレンスキー大統領がオンラインで参加する予定の「ウクライナ」をテーマにしたセッション、それに閉会セッションが行われ、サミットは閉会します。
議長国会見
このあと、岸田総理大臣が議長として会見し議論の成果などを説明することにしています。