「シェルパ」とは?G7サミットの準備をするキーパーソン

G7サミットの準備は「シェルパ」と呼ばれる各国首脳の個人代表が中心となって行います。外務省によりますと「シェルパ」は「登山者が山の頂上にたどりつくための手助けをする案内人」を意味する登山用語で、サミットの成功を山頂になぞらえ、それに向けて緊密に連携を図ることから使われているということです。

広島サミットでは、外務省の小野啓一外務審議官が日本の「シェルパ」を務めています。これまで各国の「シェルパ」とサミットで取り上げる議題などをめぐって水面下の協議を重ねてきたほか、当日は首脳間の討議を踏まえ、成果文書の発表に向けて詰めの調整を行います。

小野啓一外務審議官(左)と小野日子外務報道官(右)

小野外務審議官の妻は外務省の小野日子外務報道官です。小野外務報道官は、広島サミットでは国際メディアセンターで海外の報道陣に対して首脳らが議論した内容などを説明する予定で、事前の準備から対外的な情報発信まで、夫妻で重責を担うことになります。