クック諸島 マーク・ブラウン首相(Mark Brown)

G7 広島サミットに参加するクック諸島のマーク・ブラウン首相の詳しい情報です。年齢は、2023年5月19日時点のものです。

ユン大統領
役職 首相
生年月日 1963年2月28日
年齢 60歳
出身

クック諸島のラロトンガ島

略歴
  • 2010年 国会議員に初当選
  • 2018年 プナ政権のもとで副首相に就任
  • 2020年 当時のプナ首相辞任に伴い第12代首相に就任
  • 2022年 総選挙で再選

太平洋諸島フォーラムの議長国

南太平洋の島国クック諸島のマーク・ブラウン首相は首都アバルアのあるラロトンガ島出身の60歳。太平洋島しょ国出身者が多く学ぶニュージーランドのマッセイ大学とフィジーに本部のある南太平洋大学で学んだあと、長年、公務員としてクック諸島の農業省や首相府で勤務しました。2010年に国会議員に初当選。2018年からはプナ政権のもとで副首相を務めました。2020年、当時のプナ首相が、太平洋島しょ国とオーストラリアなどで作る「太平洋諸島フォーラム」の事務局長選挙への立候補にともない辞任を表明し、後継として指名されたブラウン氏が第12代首相に就任しました。去年(2022年)の総選挙で再選を果たしています。

15の島々からなる国土面積は大阪市とほぼ同じで、人口およそ1万7000人。小さな島国のクック諸島では、全6人の閣僚が内閣の複数のポストを兼務していて、ブラウン氏は首相のほかに外務・移民相や司法長官、財務・経済運営相などを兼務しています。クック諸島は、ニュージーランドと関係が深く自由連合を結び、国防を委ねているほか、通貨もニュージーランドドルを使っています。ブラウン首相は2021年5月、新型コロナ対策として世界でも特に厳しい国境管理を導入していたニュージーランドと、双方の入国後の隔離をいち早く撤廃し、緊密な関係を強調しました。

一方、各島しょ国との連携も重視しています。クック諸島はことし太平洋諸島フォーラムの議長国でもあることから、ブラウン首相は島しょ国を代表する立場として気候変動問題など各国が抱える課題をG7の首脳陣に訴えたい考えです。ブラウン氏が首相就任以来、日本を訪問するのは2回目で、前回、ことし2月に日本を訪れた際は、太平洋諸島フォーラムの代表団として岸田総理大臣と会談し、島しょ国で深刻化する海面上昇などの気候変動問題や、東京電力福島第一原子力発電所の処理水を海に放出する計画などについて議論を行いました。