「こわがりヒーロー」災害を正しく恐れて、君も防災のヒーローに!

「こわがりヒーロー」は、NHKが新しく制作した、子ども向けの防災ソングです。歌うのは、SDGsこどもユニットの「ミドリーズ」。歌をつうじて伝えたいのは、災害を正しくこわがることと、避難を呼びかけることの大切さ。何度も口ずさんで、あなたも防災のヒーローに!

・なぜ、こわがりなのに、ヒーローなの?

災害などの危険が迫ると、多くの大人には、「自分だけは大丈夫」という心の動き(正常性バイアス)が働いて、避難をするのが遅れがちになってしまいます。でも、子どもは、「怖いものは怖い!」ですよね?子どもたちが素直にこわがって声を上げれば、大人の意識や行動も変わる、みんなを救うヒーローになれるよ、という内容の歌なのです。

こわがりヒーロー
作詞/さとうまさかず  作曲/CHI-MEY  うた/ミドリーズ
アニメーション/杉﨑貴史  監修/矢守克也 (京都大学防災研究所 教授)

「こわがりヒーロー」の歌詞を詳しく見てみましょう。

 

こわがれ! こわがれ! こわがりヒーロー


かぞくだんらん しょくじちゅう

とつぜん じしんが やってきた

グラグラ ガタガタ してるのに

だいじょうぶ そのうち おさまると

み~んな ちっとも うごかない

 

こわいよ こわいよ ぼくこわい!

これが おおきな さいがいの

はじまり なのかもしれないよ

だったら こうかいしたくない

ぼくが みんなを まもるんだ!!

 

「あたまを まもって!」

「あぶないものから はなれて!」

「にげるときは ブレーカーをおとす!」

「みんな ひなんのじゅんびを しようー!」

 

ぼくが こわがることで

みんなの きもちが うごく

かぞくの いのちを すくうんだ!

こわがれ! こわがれ! こわがりヒーロー

 

テレビニュースで けいほうちゅう 

たいふう おおあめ ふりそうだ  

ゴーゴー ジャブジャブ なるってさ 

なのに ここまで こないよと 

み~んな ちっとも うごかない  

 

こわいよ こわいよ わたしこわい! 

これが おおきな さいがいの 

はじまり なのかもしれないよ 

だったら こうかいしたくない 

わたしが みんなを まもるんだ! 

 

「あるけるか そとを かくにん!」 

「あんぜんな ばしょにいこう!」 

「となりの おばあちゃんに こえをかけよう!」 

「いますぐ みんなで にげようー!」 

 

わたしが こわがることで 

みんなの きもちが うごく 

おおくの いのちを すくうんだ 

こわがれ! こわがれ! こわがりヒーロー

 

おおげさだって わらわれたって

なんどでも なんどでも こわがるよ

とめられない きょうだいな しぜんのいりょくを

 

ぼくらが こわがることで

おとなの きもちを うごかす

みんなで いっしょに たすかろう!

こわがれ! こわがれ! こわがりヒーロー


・地震が起こったとき、みんなで助かるために

地震が起こったときに実践してほしいことを、3つのセリフにしています。

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「あたまを まもって!」

地震が起こったとき、まずやるべきは「頭を守る」ことです。丈夫な机の下など、安全なところに避難してください。机など隠れる場所がないときは、だんごむしのように丸まって、頭を守ってください。


あぶないものからはなれて
「あぶないものから はなれて!」

特に気をつけてほしいのが、タンスや冷蔵庫、本棚など背の高いもの。倒れて下敷きにならないように、離れましょう。L字金具などを使って、事前に家具を固定しておくことも大切です。

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「にげるときは ブレーカーをおとす!」

例えば家具が倒れて傷ついた電気コードに電気が通ると、発火して火事になることがあります。家から離れて避難するときには、必ずブレーカーのスイッチを切りましょう。停電している場合でも、スイッチを切ることを忘れずに。


・水害が起こったとき、みんなで助かるために

大雨や台風などの水害が迫ったときに実践してほしいことも、3つのセリフにしています。

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「あるけるか そとを かくにん!」 

避難する前に、道路が水に浸かっていないか、安全に歩けるかを必ず確認してください。冠水して、さらに流れがあると、足元がすくわれて流されることも。そうなる前に早めに避難をすることが大切です。

 

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「あんぜんな ばしょにいこう!」

マンションの高い階にお住いの方は大丈夫かもしれませんが、低い土地にある家には、水が流れこむ危険があります。自分の家は大丈夫なのか、いざというときは避難するべきかどうかを、前もってハザードマップを見て確認し、必要なら避難する場所を家族で決めておきましょう。

 

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「となりの おばあちゃんに こえをかけよう!」

ご近所に、高齢者や障害のある人など、避難をするときに支援が必要な人はいませんか?声をかけあって、みんなで助かるために行動しましょう。
 

歌を監修した矢守克也さん(京都大学防災研究所 教授)

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防災で大切なことは、地震や豪雨など、ときに恐ろしい表情を見せる自然の猛威をしっかり理解して、けっして油断しないことです。「こわがりヒーロー」は、「たぶん大丈夫」と思ってしまう心の働き(正常性バイアス)に陥っている大人たちに、“かつ”を入れる子どもたちの活躍を描いています。今年もまた大雨の季節がやってきます。危ないかもと感じたときには、「こわがりヒーロー」をモデルに、早め早めに行動し、自分自身、そして周囲の方々の安全を確保するよう心がけましょう。