風疹の最新ニュース

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風疹の日を前に感染予防徹底を要望 2020年02月03日

2月4日の風疹の日を前に患者の親で作る会のメンバーが東京オリンピック・パラリンピックに向け競技会場のある千葉市に対して風疹の感染予防の徹底を求める要望を行いました。

風疹は、妊婦が感染すると生まれてくる赤ちゃんの目や耳、心臓などに障害が起きるおそれがある感染症で去年全国で2300人を超える患者が出ました。

2月4日の「風疹の日」を前に、3日、妊娠中に風疹にかかった親などで作る会のメンバーら4人が千葉市の熊谷俊人市長のもとを訪れ、東京オリンピック・パラリンピックに向け対策の徹底を要望しました。

この中でメンバーは「現在感染が拡大している新型コロナウイルスと違い風疹は予防接種で防ぐことができます。健診にあわせて抗体検査を行うことなどを企業に働きかけてほしい」と求めました。

これに対して熊谷市長は千葉市の職員は来月までに900人が検査を受ける予定であるとしたうえで「多くの人が訪れる大会を契機に対策を進めたい」と応じました。

厚生労働省は定期接種を受ける機会がなかった中高年の男性に原則無料で抗体検査や予防接種が受けられるクーポン券を配布していますが、利用は伸び悩んでいます。

18歳で娘を亡くした岐阜市の可児佳代さんは「風疹の怖さはまだ十分浸透していない。未来の命を守るためにも企業などの協力で予防接種を進めてほしい」と話していました。