風疹の最新ニュース

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「ストップ風疹」Jリーグの選手らツイートで予防よびかけ 2020年01月03日

風疹の流行を防ごうと、全国のJリーグクラブの選手や関係者が、「ストップ風疹」というメッセージの入った画像や動画をツイッターなどに載せて、ワクチンの接種を呼びかけるキャンペーンを始めました。

風疹は発熱や発疹などの症状が出る感染症です。妊娠中の女性が感染すると生まれてくる赤ちゃんの耳や目、心臓などに障害が出るおそれがあり、おととしの夏以降の流行で、これまでに5人の赤ちゃんに障害が出たことが報告されています。

流行の中心は、子どものころにワクチンの予防接種の機会がなかったり1回しかなかったりした成人の男性で、Jリーグではこの世代をはじめ幅広くワクチンによる予防などを呼びかけようと、2月4日の「風疹の日」を前にキャンペーンを始めました。

キャンペーンには全国56のJリーグクラブが参加して、選手や関係者が「ストップ風疹」と書かれたボードなどを持った画像や動画をツイッターに投稿したり、公式サイトに掲載したりしています。

このうち青森のヴァンラーレ八戸は、上形洋介選手と丸岡悟選手、それに花田力選手の3人が動画に出演して、「生まれてくる赤ちゃんを守れ」「ワクチン接種はお済みですか」「自分たちのできることをやっていきましょう」と呼びかけています。

またJリーグの村井満チェアマンは、「2020オリパラの年だからこそ!風疹に備えよう」と書かれたボードを持ってJリーグの公式アカウントで発信しています。

28日はこのほかセレッソ大阪やヴァンフォーレ甲府、大分トリニータ、ロアッソ熊本などのクラブもメッセージを画像や動画とともに載せていました。

風疹の流行を防ぐために国は今年度から3年間、40歳から57歳までの男性を対象に、抗体検査やワクチンの接種を無料で受けられる制度を行っているほか、多くの自治体が、妊娠を希望する女性やそのパートナーに対する補助を行っています。

キャンペーンを企画したJリーグの藤村昇司特命担当部長は、「風疹は感染力が強いが、ワクチンという防ぐ手だてがあります。東京オリンピック・パラリンピックでは海外から多くの人が来るので、感染を広げないようこうしたキャンペーンをきっかけに、ワクチンの接種や抗体検査を受けてほしい」と話しています。