風疹の最新ニュース

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風疹 ワクチン接種無料クーポン 来年度570万人に配布へ 2019年11月28日

風疹の流行の中心となっている中高年の男性が、抗体検査やワクチン接種を無料で受けられるクーポンについて、厚生労働省は来年度、48歳から53歳までの男性およそ570万人に配布することを決めました。

風疹は、ウイルス性の感染症で妊娠中の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんに障害が出るおそれもあり、ことしの患者数は2200人あまりにのぼっています。

流行の中心となっているのは、風疹への抗体が無い人が多い40歳から57歳の男性で、厚生労働省はこのうち40歳から47歳までの男性に対し、ことし4月から抗体検査やワクチン接種が原則無料で受けられるクーポンを配布しています。

28日に開かれた専門家会議で、来年度の配布の対象について議論され、国内に住む48歳から53歳までの男性全員のおよそ570万人に、クーポンを配布することが決まりました。

さらに、残りの54歳から57歳までの人たちについても、自治体の判断でクーポンを前倒しして配布できるようにすることが決まりました。

一方で、今年度にクーポンが配布されたおよそ640万人のうち、これまでに抗体検査を受けた人は、80万人あまりにとどまっていることから、厚生労働省は自治体の理解を得たうえで、1年間になっているクーポンの有効期限を引き延ばしたり、利用していない人に配布し直したりすることにしています。