風疹が流行する中、かつて風疹に感染して子どもに障害が出た母親などが厚生労働省を訪れ、対策の充実を求める要望を行いました。
風疹はウイルス性の感染症で、妊婦が感染すると生まれてくる赤ちゃんの目や耳、心臓などに障害が出る「先天性風疹症候群」のおそれがありますが、ことしは首都圏など各地で流行しています。
こうした中、かつて風疹に感染して子どもに障害が出た母親などが21日厚生労働省を訪れ、対策の充実を求める要望を行いました。
厚生労働省は、ワクチンにかぎりがあるとして、まずは十分な免疫があるか検査を受けてもらい、免疫がないことが分かった場合に予防接種を行う方針ですが、要望では、はじめから接種を受けられるようワクチンの増産を求めました。
ワクチンの不足が予想される場合は増産に加え輸入も検討するよう求めています。
要望を行った1人で、娘が先天性風疹症候群のため耳に障害がある大畑茂子さんは「風疹を排除し、子どもや孫の世代が悲しい思いをしないよう、必要な人が速やかにワクチンを接種できる体制を整えてほしいです」と話していました。