風疹の最新ニュース

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風疹 新たな患者11週連続で100人超 ワクチン接種呼びかけ 2018年11月28日

風疹の患者数は今月18日までの1週間に新たに123人報告され、ことしの患者数は2186人となりました。新たな患者の多くは首都圏で報告されていますが、東海・近畿地方などでも出ていて、国立感染症研究所は、妊娠前の女性や流行の中心となっている30代から50代の男性などにワクチン接種を呼びかけています。

風疹は発熱や発疹などの症状が出る感染症で、患者のせきやくしゃみを通じて広がり、妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害が出る「先天性風疹症候群」となるおそれがあります。

国立感染症研究所によりますと、今月18日までの1週間に全国の医療機関から報告された新たな風疹の患者は123人と、11週連続で100人を超えました。

新たな患者の6割は首都圏で報告されていますが、東海・近畿地方や福岡県など各地で出ています。

これで、ことしの全国の患者数は合わせて2186人に上りました。

都道府県別では、東京都が前の週から35人増えて763人、千葉県が16人増えて310人、神奈川県が11人増えて295人、埼玉県が8人増えて147人、愛知県が3人増えて103人、大阪府が5人増えて87人、福岡県が10人増えて80人などとなっています。

また、患者のうち男性はおよそ1800人と女性の4.5倍となっていて、男性患者全体の8割を30代から50代が占めています。

一方、女性は20代が最も多く、患者は400人余りに上っています。

国立感染症研究所は女性は妊娠する前に2度、ワクチンを接種しておくほか、流行の中心となっている30代から50代の男性などにも抗体があるか検査を行ったうえでワクチンを接種するよう呼びかけています。