風疹の最新ニュース

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風疹患者は新たに170人で「去年1年間の18倍」に 男性は女性の4.5倍 2018年11月06日


風疹の患者数は、先月28日までの1週間に新たに170人報告され、ことしこれまでの患者は1692人に上りました。1週間の患者数が100人を超えたのは8週連続で、国立感染症研究所は妊娠した女性が感染したときに赤ちゃんに障害がでる「先天性風疹症候群」が増えるおそれがあるとして、女性は妊娠する前に2回のワクチンを接種することなどを呼びかけています。

風疹は発熱や発疹などの症状が出るウイルス性の感染症で、妊娠中の女性が感染すると生まれてくる赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害がおきる「先天性風疹症候群」となるおそれがあります。

国立感染症研究所によりますと、先月28日までの1週間に全国の医療機関から報告された風疹の患者数は170人で、ことしこれまで(10月31日現在)の患者は1692人に上りました。1週間の患者が100人を超えるのは8週連続となったほか、前の週にあたる先月21日までの1週間の患者の数は、追加の報告などを受けて修正されて215人と、ことし初めて200人を超えていたということです。

※2017年1年間では93人。2012年には2,386人、2013年に14,344人。

都道府県別では
▽東京都が前の週から60人増えて589人、
▽千葉県が19人増えて269人、
▽神奈川県が24人増えて233人、
▽埼玉県が13人増えて110人、
▽愛知県が4人増えて88人、
▽大阪府が7人増えて56人などとなっていて、
首都圏の患者が全体のおよそ7割を占める一方で首都圏以外の地域でも患者の数が増えてきています。

男女別では、
▽女性の305人に対して、
▽男性は1387人と4.5倍多く、男性患者全体の8割を30代から50代が占めています。
また、女性では20代が最も多く、患者数は108人に上っています。

国立感染症研究所は、今後「先天性風疹症候群」が増えるおそれがあるとして、女性は妊娠する前に2回ワクチンを接種するほか、妊婦の家族など周りにいる人もワクチンの接種が重要だと呼びかけています。