風疹の最新ニュース

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風疹予防の継続を学会が提言 2013年08月31日

ことしの風疹の流行はピークを過ぎましたが、日本感染症学会は来年以降も流行が繰り返されることが懸念されるとして、引き続き大人を中心に多くの人が予防接種を受けるよう求める提言を公表しました。

 

日本感染症学会がホームページ上で公表した提言によりますと、今回の風疹の流行はことし5月から6月をピークに患者数が全国で1万3000人を超え、すでに去年1年間の5倍以上に上っています。
特に、大人が患者の90%を占めているほか、去年から先月7日までに合併症として、脳炎が16例、血小板が減って内出血をおこす症例も67例報告されるなど重症化するケースもあり、「決して子どもの軽い病気と侮ることはできない」と指摘しています。

 

そのうえで、来年も再び流行が繰り返されることが懸念されるとして、大人を中心に風疹のワクチンの予防接種を進めるなどの取り組みを続けることが望まれるとしています。
一方、風疹の予防接種の費用を助成している自治体の一部では期限を来月末までとしているところがあることから、日本感染症学会では「自分の住んでいる地域の助成の期限を確認して出来るだけ多くの人が予防接種を受けてほしい」と呼びかけています。