風疹の最新ニュース

風疹の最新ニュース

先天性風疹症候群 過去最多に 2013年08月14日

風疹の流行の影響で、東京で新たに2人の赤ちゃんが母親が妊娠中に感染したことで障害が出る「先天性風疹症候群」と診断されました。
風疹によって障害が出た赤ちゃんはことしに入って11人となり、現在の報告制度が始まってから最も多くなりました。

 

風疹は妊娠中の母親が感染すると赤ちゃんの心臓や目、耳などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがあり、去年の春以降、流行が続いています。
東京都によりますと、先週、新たに2人の赤ちゃんが「先天性風疹症候群」と診断され、ことしに入ってからの人数は都内では6人、全国では11人となりました。

 

現在の報告制度が始まった平成11年以降、全国で最も多かったのは平成16年の10人で、このうち都内は3人だったことから今回はいずれも上回り、最も多くなっています。
また、去年から続く流行で「先天性風疹症候群」と診断された赤ちゃんは全国では合わせて16人となりました。

 

風疹の流行はピークを過ぎていますが、ことしに入ってからの患者数は1万3000人を超え、首都圏や関西を中心に患者数が多い状態が続いています。

 

多くの妊婦の相談に当たっている三井記念病院産婦人科の小島俊行部長は、「障害が出る赤ちゃんは、今後さらに増える恐れがある。風疹の流行はまだ続く可能性があるので、妊娠を希望する女性は今のうちにぜひ予防接種を受けてほしい」と話しています。