風疹の最新ニュース

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風疹 患者数は依然多い状態 2013年07月02日

先月23日までの1週間に新たに風疹と診断された全国の患者は504人で、700人近いペースで増えていた5月下旬より減ったものの、依然、患者数の多い状態が続いています。専門家は「患者数は再び増えるおそれもある。ここで安心せず、妊娠を希望する女性などは早めにワクチンを打ってほしい」と話しています。

 

熱や発疹などの出る風疹は、患者のせきやくしゃみを通じて広がり、妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害が出るおそれがあります。
国立感染症研究所によりますと、先月23日までの1週間に新たに風疹と診断された全国の患者は504人で、700人近いペースで増えていた5月下旬より減ったものの、依然、患者数の多い状態が続いています。

 

流行の中心は引き続き関西と首都圏で、▽最も多い大阪府が120人、▽次いで東京都が88人、▽神奈川県が55人、▽兵庫県が37人などとなっています。
また、母親が妊娠中に風疹に感染したことで、目や心臓などに障害が出る「先天性風疹症候群」と診断された赤ちゃんは、東京都で1人増え、去年から続く風疹の流行では、合わせて12人となりました。

 

国立感染症研究所の多屋馨子室長は「先天性風疹症候群の赤ちゃんは、今後さらに増えるおそれがある。風疹はワクチンで防げる病気なので、妊娠を希望する女性や妊婦の家族は早めに接種を受けてほしい」と話しています。