風疹の最新ニュース

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不妊治療前に風疹の抗体検査を 2013年06月25日

妊娠初期の女性が風疹に感染し、障害のある赤ちゃんが生まれるケースが報告されていることを受け、日本産科婦人科学会は不妊治療を始める女性が風疹の抗体を十分持っているか検査し、必要な場合にはワクチンの接種を促すよう全国の産婦人科医に通知を出しました。

 

風疹は、今月16日までの1週間に全国で新たに550人の患者が報告されるなど依然、流行が続いていて、障害のある赤ちゃんが生まれるケースも報告されています。これを受け日本産科婦人科学会は、不妊治療を始める女性が風疹の抗体を十分に持っているか事前に検査し、必要ならワクチン接種を促すよう全国の産婦人科医に通知を出しました。

 

このうち東京・渋谷区の不妊治療専門のクリニックでは、30代の夫婦が医師から過去に1回しかワクチンを受けていない人は時間とともに抗体が減り風疹に感染しやすくなることなどの説明を受けたあと、夫婦そろって抗体の値を調べる検査を受けていました。

 

結果は3日後に分かるということで、検査を受けた女性は、「自分だけでなく、おなかの赤ちゃんにも影響があることなので、できるかぎりの予防をしておきたいです」と話してました。
検査を行っている「はらメディカルクリニック」の原利夫院長は、「不妊治療に来た女性を検査すると風疹の抗体を十分持っていない人が多い。妊娠する前にしっかりと予防してほしい」と話していました。