風疹の最新ニュース

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東京で先天性風疹症候群の赤ちゃん 新たに1人 2013年06月12日

風疹の流行が止まらないなか、東京で新たに1人の赤ちゃんが、母親が妊娠中に風疹に感染したことで目や心臓などに障害が出る「先天性風疹症候群」と診断されました。
去年からの流行で、風疹によって障害が出た赤ちゃんは、全国で合わせて11人となりました。

 

妊娠中の女性が風疹ウイルスに感染すると、生まれてくる赤ちゃんが、心臓や目、耳などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがあります。
東京都によりますと、今月、新たに1人の赤ちゃんが「先天性風疹症候群」と診断されたと、都内の医療機関から報告があったということです。

 

「先天性風疹症候群」と診断された赤ちゃんは、ことし都内では2人目、全国では6人目です。
また、去年から続く風疹の流行では、全国で合わせて11人の赤ちゃんが「先天性風疹症候群」と診断されています。

風疹の流行は、首都圏や関西を中心に全国に広がっていて、ことしに入ってからの患者の数は今月2日の時点で9408人に達し、去年1年間のおよそ4倍となっています。

 

風疹について多くの妊婦から相談に応じている国立成育医療研究センター産科の久保隆彦医師は「風疹に感染した妊婦からの相談が相次いでいるうえ、風疹は感染しても症状が出ないこともあるので、先天性風疹症候群の赤ちゃんは今後さらに増えると懸念している。風疹の流行を止めるために患者が多い大人の男性はワクチンを接種してほしい」と話しています。

 

「先天性風疹症候群」と診断された赤ちゃんは、去年から続く風疹の流行では、合わせて11人となりました。
都道府県別では、東京、大阪、兵庫、愛知でそれぞれ2人、埼玉、神奈川、香川でそれぞれ1人となっています。