風疹の最新ニュース

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風疹 大阪など全国各地で感染拡大 2013年06月04日

妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれのある風疹の患者は、先月26日までの1週間で673人で、大阪府をはじめとして、全国で感染の拡大が続いています。
専門家は「一日も早くワクチンを接種してほしい」と呼びかけています。

 

熱や発疹などの出る風疹は、患者のせきやくしゃみを通じて広がり、妊娠中の女性が感染すると、赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害が出るおそれがあります。
国立感染症研究所によりますと、全国で風疹と診断された患者は、先月26日までの1週間で673人で、大型連休の期間中に感染したとみられる報告が各地で相次いでいます。

 

患者の数を都道府県別に見ると、大阪府の増加が際立っていて204人と最も多く、次いで東京都が112人など、関西と首都圏を中心に全国で感染の拡大が続いています。
ことしに入ってからの患者数は合わせて8507人で、去年の同じ時期の36倍に達しています。
ことし風疹と診断された患者のおよそ90%は成人で、男性では20代から40代、女性では20代が多くなっています。

 

国立感染症研究所の多屋馨子室長は、「患者数の増加傾向は依然として止まる気配がない。風疹は決して軽い病気ではなく、脳炎やほかの合併症を起こしたりすることもある。ワクチンで予防できる病気なので、つらい思いをされる方が一人でも少なくなるように、今すぐ予防接種を受けてほしい」と話しています。