風疹の最新ニュース

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大阪 風疹ワクチン無料接種の取り組み 2013年06月04日

風疹の患者数が、ことし1700人余りと全国で2番目に多くなっている大阪では、地元の医師会が、19歳から49歳までの男女を対象に、平日の夜間と休日、無料でワクチンを接種する取り組みを始めました。

 

この取り組みは、大阪・富田林市の医師会が2日から始めたもので、富田林市とその周辺の河南町、太子町、それに千早赤阪村に住む19歳から49歳までの男女が対象です。
風疹の流行を受け、府内の自治体は、妊娠を希望する女性と妊娠中の女性の夫についてワクチンの接種費用を助成するなどしていますが、医師会によりますと、広く大人を対象に無料で接種を行うのは、近畿では初めてだということです。

 

接種の時間帯は会社帰りのサラリーマンなども利用しやすいよう、平日の夜間と休日となっていて、インターネットで予約ができます。
すでに120人以上が受けたということで、富田林市の49歳の会社員の男性は「職場に妊娠中の女性がいて、自分がかかったら、うつしてしまうのではと不安でした。無料で受けられてほっとしています」と話していました。

 

ことしの大阪府内の風疹の患者数は1758人と、東京に次いで全国で2番目に多くなっていて、富田林医師会の堀野俊男会長は「風疹はどこでかかるか分からず、広い範囲でのワクチン接種が必要だ。ほかの自治体でも広まってくれれば」と話していました。