風疹の最新ニュース

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娘が風疹で障害 お母さんの思い 2013年03月12日

止まらない風疹の流行。最も懸念されているのは、妊娠中の女性が風疹に感染することで、目や耳、心臓に障害が出る「先天性風疹症候群」の赤ちゃんが生まれることです。去年の秋以降、実際に6人の赤ちゃんが先天性風疹症候群で生まれています。

そのうちの1人の赤ちゃんのお母さんが私たちに思いを語ってくれました。

神戸市の西村玄樹さんと麻依子さん夫妻の娘、葉七ちゃん(4か月)です。

去年10月、予定日より1か月半早く生まれた葉七ちゃん。体重は1500グラムで、心臓に穴があり、白内障の疑いがあると診断されました。医師からは、成長するにつれて、耳などに障害が出る可能性もあると言われています。

麻依子さんは、上の子の妊娠中に、検査で風疹の抗体が少ないことが分かりました。
妊娠中は風疹の予防接種を受けられないため、医師から出産後に受けるよう、勧められていました。しかし、予防接種を受けないまま、葉七ちゃんをみごもり、風疹に感染しました。

麻依子さんは「まさか自分がかかると思っていなかったので、危険だとは思いながらもどこかひと事だったと思います。本当だったら元気に生まれたはずなのに、私がワクチンを接種していなかったがために、この子にこういう障害を持たせてしまったという後悔、つらいし、申し訳ない気持ちでいっぱい」と気持ちを語ってくれました。

麻依子さんは妊娠中に風疹に感染した体験をブログにつづっています。「私が風疹にさえならなければ・・・予防接種さえしていれば・・」。同じ思いで苦しむことがないよう、妊娠を希望する女性に予防接種を受けてほしいと願っています。

「あの人みたいになりたくないと思われてもいいので、風疹の影響を知っていただいて、予防接種を受けてもらいたい。風疹で障害が出る赤ちゃんをなくしたい」と実名で取材や撮影に応じてくれた麻依子さん。その思いが皆さんの心に届きますように。