風疹の最新ニュース

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母子感染の注意点まとめた冊子 患者会作成 2013年02月11日

妊娠中に感染すると産まれてくる赤ちゃんに障害が出るおそれがある母子感染について、患者会が注意点をまとめた冊子を作りました。

冊子を作ったのは、妊娠中にトキソプラズマという寄生虫やサイトメガロウイルスに初めて感染したことで、子どもに障害が出た母親たちで作る患者会です。

作成にあたっては、専門の医師に監修してもらい、妊娠中、トキソプラズマとサイトメガロウイルスに感染しないために気をつけるべき点が詳しく書かれています。

具体的には、▼生肉や生ハムなど加熱が不十分な肉を食べないことや、▼土をいじるときには手袋や眼鏡をして作業後にしっかり手を洗うこと、それに▼小さな子どもの鼻水やよだれ、おむつに触れた後は手をよく洗い、子どもの食べ残しを食べたり、箸やスプーンを共有したりしないことなどが記されています。

これらの母子感染については、学会の調査で平成20年までの3年間に障害が出た子どもがトキソプラズマは16人、サイトメガロウイルスは140人いたことが報告されていますが、感染を防ぐための注意点が妊婦にほとんど知らされていないのが現状です。

患者会は、協力が得られた自治体や医療機関に冊子を送るとともに、内容をホームページに載せて注意を呼びかけています。

患者会の代表の渡邊智美さんは「妊婦さんにこの冊子を読んで正しい知識を得てもらい、知らずに感染してしまう人を減らしたい」と話しています。

患者会や冊子についての詳細は、トーチの会ホームページをご覧ください。
(NHKのサイトを離れます)