• TOP
  • 特集
  • ワールドカップ 日本 初戦の相手 ドイツの特徴は?

ワールドカップ 日本 初戦の相手 ドイツの特徴は?

サッカーワールドカップカタール大会、日本代表は23日、初戦でドイツと対戦します。
今大会のドイツの特徴は?

目次

    ワールドカップ優勝4回

    ドイツは世界ランキング11位。ワールドカップは18大会連続20回目の出場で、西ドイツ時代も含めて、過去に4回優勝しています。

    2014年のブラジル大会では、若手とベテランがかみ合って、戦力が充実し、トーマス・ミュラー選手が5得点を挙げるなどの活躍もあって、4回目の優勝を果たしました。

    しかし、連覇を目指した2018年のロシア大会では、優勝候補の一角に挙げられながらも、1次リーグで敗退と苦い経験もしています。

    優勝を経験した世代、チームの中心となる世代、それに若手と幅広い世代が集まった今回のチームで、選手たちは同じてつを踏まないという危機感を持って大会に臨んでいます。

    今回のチームは

    ドイツ代表の監督を務めるのは、ハンジ・フリック監督です。

    2021年までの2年間、ドイツ1部リーグの名門、バイエルンミュンヘンで指揮をとり、ヨーロッパチャンピオンズリーグ、クラブワールドカップなどを制してきた名将です。今回のドイツ代表のメンバーは、そのバイエルンミュンヘンでフリック監督ともに戦ってきた選手が多く顔をそろえました。

    戦いの特徴は

    フリック監督率いるドイツのサッカーは攻撃的なスタイルが特徴です。

    特徴的なプレーの1つがドイツ代表の代名詞ともいえる「ゲーゲンプレス」。相手陣内の高い位置でプレスをかけ、5秒以内にボールを奪う戦術です。

    ボールを持つ相手の、正面のパスコースを塞ぐとともに、周辺の選手もほかの相手との間合いを詰めてパスコースを減らし、一気にボールを奪います。そこからショートカウンターを仕掛けて、ゴールを狙うスタイルを得意としています。

    攻撃の要は中盤の3人

    そして、攻撃の要とされるのが、トップ下でプレーするミッドフィルダーで4大会連続出場のベテラン、33歳のミュラー選手(左)と、ともに中盤を担うヨシュア・キミッヒ選手(中央)、イルカイ・ギュンドアン選手(右)の3人です。

    ミュラー選手を頂点とした中盤の三角形がドイツサッカーの心臓部ともいえます。

    ミュラー選手は20歳で2010年の南アフリカ大会に出場し、5得点を挙げて得点王に輝き、2014年のブラジル大会では優勝を経験しています。決定力もあり、的確なパスからチャンスを作り出すプレーが持ち味で、経験値の高さも生かして、攻撃を引っ張ります。

    キミッヒ選手は、チームのかじ取り役といえるプレーヤーで、正確なキックやアシストから攻撃のリズムを生み出し、みずからゴールも決められるオールラウンダーです。

    そして、ギュンドアン選手は、中盤から前線にかけて、ゴールに直結するプレーを得意としていて、ヨーロッパ予選では5得点を挙げました。高い技術を持ち、攻守にバランスよくプレーできる選手です。

    19歳のMFにも注目

    ドイツ代表のタレントはこれだけではありません。

    注目のミッドフィルダーは19歳のジャマル・ムシアラ選手です。パスやドリブル、変幻自在のプレーを見せ、今大会でブレイクが期待されています。

    センターフォワードのティモ・ベルナー選手をケガで欠く中で「メッシに似ている」という声もある18歳になったばかりのユスファ・ムココ選手(左)や、ドイツ1部で今シーズン10得点をマークしているニクラス・フュルクルク選手(右)も29歳で初めて代表に選ばれました。

    守備陣も強力

    ドイツの守備陣も強力です。

    キャプテンのゴールキーパー、マヌエル・ノイアー選手は4大会連続出場となる、ドイツ守備陣の要です。

    ヨーロッパ最終予選では7試合に出場すると、1点も許さない鉄壁の守りを見せ、ワールドカップ出場権の獲得に貢献しました。さらに、攻撃面でも正確なキックでビルドアップに貢献するなど、チームの鍵を握る存在です。

    日本の対戦成績は

    日本は、これまで強化試合で2回対戦して、1敗1引き分け。

    2004年12月に横浜で行われた試合では、当時のジーコ監督が指揮をとる日本代表が0対3で敗れました。

    2006年5月の対戦では2対2で引き分けています。

    3度目の戦いとなる、23日の1次リーグ初戦で、初勝利を目指す日本に、ドイツがどのようなサッカーで立ちはだかるのか、目が離せません。

    日程・結果(日本時間)

    日本代表