豆知識1 カタール大会 初の11月開幕
ワールドカップは4年に1度行われる最も権威のあるサッカーの国際大会で、世界各地の予選を突破した合わせて32チームが“サッカー世界一”の称号をめぐって争います。
大会は今回が22回目で中東で開催されるのは、これが初めてです。
アジア地方に位置するカタールは面積が1万1400平方キロメートルほどと日本の秋田県よりもやや狭く、人口はおよそ280万でアラビア語が公用語です。
今回のカタール大会は11月20日から12月18日までの29日間の日程で行われ、首都のドーハなど5つの都市にある合わせて8つの会場で試合が行われます。

ワールドカップはこれまで5月から7月にかけて行われてきましたが、FIFAはこの時期のカタールの厳しい暑さを考慮して、1930年に大会が始まって以降、初めて11月から12月にかけて開催することにしました。
これに伴って今大会はヨーロッパのリーグのシーズン途中で行われることになりました。
一方でJリーグは、11月5日にJ1が最終節を迎えるほか、Jリーグカップと天皇杯も10月に決勝が行われ、ワールドカップの開会前に国内三大タイトルがすべて終了しました。
豆知識2 過去の優勝は8チームのみ
ワールドカップで優勝したことがあるのはブラジル、ドイツ、イタリア、ウルグアイ、アルゼンチン、フランス、イングランド、スペインのわずか8チームにとどまります。

この中で最多の優勝回数を誇るのはブラジルで5回です。
1958年のスウェーデン大会には、のちに「サッカーの王様」と呼ばれるペレさんが当時17歳で出場し、6ゴールを挙げる活躍でチームを優勝に導きました。
その後もコンスタントに優勝を重ねましたが、2002年の日韓大会を制して以降は20年間優勝から遠ざかっています。
2番目に多いのはドイツとイタリアでそれぞれ4回優勝しています。
ドイツは西ドイツ時代の1954年、スイス大会での初優勝から直近では2014年のブラジル大会でも優勝しています。
イタリアは2006年のドイツ大会でこの年、ディフェンダーで初めてFIFAの年間最優秀選手にも選ばれたカンナバーロさんを擁して4回目の優勝を果たしましたが、ここ2大会は出場を逃しています。
このほか、前回のロシア大会で優勝したフランス、第1回大会を制したウルグアイ、それにアルゼンチンがそれぞれ2回ずつ優勝しています。
優勝回数
順位 | 回数 | チーム名 |
---|---|---|
1位 | 5回 | ブラジル 1958年、1962年、1970年、1994年、2002年 |
2位 | 4回 | ドイツ(※西ドイツ時代を含む) 1954年、1974年、1990年、2014年 |
2位 | 4回 | イタリア 1934年、1938年、1982年、2006年 |
4位 | 2回 | ウルグアイ、アルゼンチン、フランス |
7位 | 1回 | イングランド、スペイン |
開催・優勝
大会・年 | 開催 | 優勝 |
---|---|---|
第1回 1930年 | ウルグアイ | ウルグアイ |
第2回 1934年 | イタリア | イタリア |
第3回 1938年 | フランス | イタリア(2回目) |
第4回 1950年 | ブラジル | ウルグアイ(2回目) |
第5回 1954年 | スイス | 西ドイツ |
第6回 1958年 | スウェーデン | ブラジル |
第7回 1962年 | チリ | ブラジル(2回目) |
第8回 1966年 | イングランド | イングランド |
第9回 1970年 | メキシコ | ブラジル(3回目) |
第10回 1974年 | ドイツ | 西ドイツ(2回目) |
第11回 1978年 | アルゼンチン | アルゼンチン |
第12回 1982年 | スペイン | イタリア(3回目) |
第13回 1986年 | メキシコ | アルゼンチン(2回目) |
第14回 1990年 | イタリア | 西ドイツ(3回目) |
第15回 1994年 | アメリカ | ブラジル(4回目) |
第16回 1998年 | フランス | フランス |
第17回 2002年 | 日本・韓国 | ブラジル(5回目) |
第18回 2006年 | ドイツ | イタリア(4回目) |
第19回 2010年 | 南アフリカ | スペイン |
第20回 2014年 | ブラジル | ドイツ(4回目) |
第21回 2018年 | ロシア | フランス(2回目) |
参考(FIFA HPより)
豆知識3 選手の登録は「23人」→「26人」に
今大会では、これまでと大きく変わるルールがあります。
それが各チームが登録できる選手の人数で従来の「23人」から「26人」に増えました。
これは大会を主催するFIFA=国際サッカー連盟が6月に決めました。

理由についてFIFAは▽史上初めて11月から12月にかけて行われる異例の日程となることや▽新型コロナウイルスの感染者が出た場合などを考慮して柔軟に対応する必要があるなどとしています。
試合に向けては控えの選手15人に加えてチームスタッフ11人がベンチ入りできます。
さらに、前回大会までは最大35人だった予備登録の人数についても増やして55人まで認められることになっています。
豆知識4 上位2チームが決勝トーナメントへ【条件詳細】
大会の勝ち抜けの条件です。
1次リーグ
出場する32チームは、まず4チームずつ8つのグループに振り分けられ、総当たりでそれぞれ3試合ずつを戦います。
1次リーグでは延長戦やペナルティーキック戦はなく90分間の結果で勝てば勝ち点「3」、引き分けで勝ち点「1」、負ければ勝ち点は得られません。
すべての試合を終えて獲得した勝ち点が多い上位2チームが決勝トーナメントに進みます。
仮に、勝ち点で2つ以上のチームが並んだ場合は▽1次リーグでの得失点差で、同じ場合には▽1次リーグでの総得点の順番で順位を決定します。
これらで順位が決定できない場合は、
▽並んだチームどうしの直接対決の結果で判断します。
▽それでも決まらない場合は両チームが予選で受けたイエローカードとレッドカードの枚数などから算出したポイントで決定します。
ここまででも決まらない場合はFIFAが抽せんを行って決勝トーナメントに進むチームを決めます。

決勝トーナメント
決勝トーナメントでは前後半の90分で勝敗が決まらなかった場合、さらに前後半15分ずつの延長戦が行われます。
延長戦を終えてもスコアが同点の場合はペナルティーキック戦を行って勝者を決めます。
豆知識5 どのチームが強いの?最新世界ランキングは
サッカーのワールドカップカタール大会に出場する32チーム、どのチームが強いの?
そのひとつの目安となるのがFIFA=国際サッカー連盟が発表する世界ランキングです。大会開幕前、最後となるランキングが10月6日に発表されました。
次の世界ランキングはワールドカップ終了後、12月22日に発表されますので、今大会に臨むランキングは次の通りです。
世界ランキング(10月6日発表)
順位 | チーム | 備考 |
---|---|---|
1位 | ブラジル | 優勝5回 |
2位 | ベルギー | |
3位 | アルゼンチン | 優勝2回 |
4位 | フランス | 優勝2回 |
5位 | イングランド | 優勝1回 |
6位 | イタリア | 不出場 優勝4回 |
7位 | スペイン | 優勝1回 |
8位 | オランダ | |
9位 | ポルトガル | |
10位 | デンマーク | |
11位 | ドイツ | 優勝4回 |
12位 | クロアチア | |
13位 | メキシコ | |
14位 | ウルグアイ | 優勝2回 |
15位 | スイス | |
16位 | アメリカ | |
17位 | コロンビア | 不出場 |
18位 | セネガル | |
19位 | ウェールズ | |
20位 | イラン | |
21位 | セルビア | |
22位 | モロッコ | |
23位 | ペルー | 不出場 |
24位 | 日本 | |
25位 | スウェーデン | 不出場 |
26位 | ポーランド | |
27位 | ウクライナ | 不出場 |
28位 | 韓国 | |
29位 | チリ | 不出場 |
30位 | チュニジア | |
31位 | コスタリカ | |
38位 | オーストラリア | |
41位 | カナダ | |
43位 | カメルーン | |
44位 | エクアドル | |
50位 | カタール | |
51位 | サウジアラビア | |
61位 | ガーナ |
世界ランキング 各グループごとに見てみると・・・
8つのグループに分かれて戦う1次リーグ。
各グループ1位と2位が決勝トーナメントに進みます。
どのグループが厳しそうでしょうか?
グループA
順位 | チーム |
---|---|
8位 | オランダ |
18位 | セネガル |
44位 | エクアドル |
50位 | カタール |

グループB
順位 | チーム |
---|---|
5位 | イングランド |
16位 | アメリカ |
19位 | ウェールズ |
20位 | イラン |

グループC
順位 | チーム |
---|---|
3位 | アルゼンチン |
13位 | メキシコ |
26位 | ポーランド |
51位 | サウジアラビア |

グループD
順位 | チーム |
---|---|
4位 | フランス |
10位 | デンマーク |
30位 | チュニジア |
38位 | オーストラリア |

グループE
順位 | チーム |
---|---|
7位 | スペイン |
11位 | ドイツ |
24位 | 日本 |
31位 | コスタリカ |

グループF
順位 | チーム |
---|---|
2位 | ベルギー |
12位 | クロアチア |
22位 | モロッコ |
41位 | カナダ |

グループG
順位 | チーム |
---|---|
1位 | ブラジル |
15位 | スイス |
21位 | セルビア |
43位 | カメルーン |

グループH
順位 | チーム |
---|---|
9位 | ポルトガル |
14位 | ウルグアイ |
28位 | 韓国 |
61位 | ガーナ |

世界ランキング通りにはならない!
世界ランキングは国際試合の結果をもとにしたポイントで決まります。
ランキングが上位の方が当然、強豪ではありますが、上位だから必ず勝てるわけではありません。
「勝った方が強いのです!」
これまでの大会でもランキングが下位のチームが上位のチームを破ることは幾度もありました。
この世界ランキングを1つの目安として、今大会、どんなドラマが待っているか、見てみるのも面白いと思いますよ。
豆知識6 組み合わせ どうやって決まったの?
サッカーのワールドカップカタール大会には、32チームが出場します。
32チームが4チームずつ8つのグループに分かれて総当たりで3試合ずつを戦い、上位2チームが決勝トーナメントに進みます。
日本は1次リーグでドイツ、コスタリカ、スペインと対戦します。
決勝トーナメント進出に重要なグループ分け、どのように行われたのか、振り返ります。
組み合わせ抽せん会で決定

組み合わせ抽せんは、ことし4月、開催国カタールの首都・ドーハで行われました。
組み合わせ抽せんでは、出場32チームが、1次リーグのAからHの8つのグループに振り分けられます。
(32チームのうち3チームは、6月の大陸間プレーオフなどの結果により決定)
1次リーグで強豪ばかりが同じグループに入らないよう、32チームは3月31日に発表された世界ランキングの上位から、8チームずつあらかじめ4つのポットに分けられました。
いわゆるシード権のような第1ポットには、開催国のカタールのほか、出場チーム中、当時のランキング上位の7チームが入りました。
そして、それぞれのポットから1チームずつが同じグループに入るように組み合わせ抽せんが行われました。
事前に振り分けられた4つのポットは以下の通りでした。
第1ポット
チーム | 出場回数 ※( )内は、ことし3月31日時点の世界ランキング |
---|---|
カタール | 開催国 初出場(51位) |
ブラジル | 22大会連続22回目(1位) |
ベルギー | 3大会連続14回目(2位) |
フランス | 7大会連続16回目(3位) |
アルゼンチン | 13大会連続18回目(4位) |
イングランド | 7大会連続16回目(5位) |
スペイン | 12大会連続15回目(7位) |
ポルトガル | 6大会連続8回目(8位) |
第2ポット
チーム | 出場回数 ※( )内は、ことし3月31日時点の世界ランキング |
---|---|
メキシコ | 8大会連続17回目(9位) |
オランダ | 2大会ぶり11回目(10位) |
デンマーク | 2大会連続6回目(11位) |
ドイツ | 18大会連続20回目(12位) |
ウルグアイ | 4大会連続14回目(13位) |
スイス | 5大会連続12回目(14位) |
アメリカ | 2大会ぶり11回目(15位) |
クロアチア | 3大会連続6回目(16位) |
第3ポット

チーム | 出場回数 ※( )内は、ことし3月31日時点の世界ランキング |
---|---|
セネガル | 2大会連続3回目(20位) |
イラン | 3大会連続6回目(21位) |
日本 | 7大会連続7回目(23位) |
モロッコ | 2大会連続6回目(24位) |
セルビア | 2大会連続13回目(25位) |
ポーランド | 2大会連続9回目(26位) |
韓国 | 10大会連続11回目(29位) |
チュニジア | 2大会連続6回目(35位) |
第4ポット
チーム | 出場回数 ※( )内は、ことし3月31日時点の世界ランキング |
---|---|
カメルーン | 2大会ぶり8回目(37位) |
カナダ | 9大会ぶり2回目(38位) |
エクアドル | 2大会ぶり4回目(46位) |
サウジアラビア | 2大会連続6回目(49位) |
ガーナ | 2大会ぶり4回目(60位) |
大陸間プレーオフ※1 | |
大陸間プレーオフ※2 | |
ヨーロッパ予選プレーオフ※3 |
※1(オーストラリア対UAEの勝者とペルーが対戦。その勝者)
※2(ニュージーランド対コスタリカの勝者)
※3(スコットランド対ウクライナの勝者とウェールズが対戦。その勝者)
同じポット同士は戦わない

抽せんは、第1ポットから順に行われ、チーム名が書かれたボールを選んだあと、AからHまでの8つのグループポットから、1から4までの数字が書かれたボールを選ぶことで、各グループの組み合わせが決まっていきました。
同じ大陸代表のチームは同じグループとはならないようにしますが、13チーム出場のヨーロッパは同じグループに最大2チームが入るように抽せんが行われました。
その結果、AからHのグループに入るチームが順次、決まっていきました。

第3ポットの日本の抽せんが始まる前に、すでに第1ポットでスペイン、第2ポットでドイツと、ともにヨーロッパ勢で優勝経験のある2チームが入っていたグループE。同じヨーロッパのチームが入らないことが決まっていた中、抽せんの結果、日本が入ることになったのです。

豆知識7 日本代表 ワールドカップ【全記録】(1998-2018)
ことし11月に開幕するサッカーワールドカップカタール大会で、7大会連続7回目の出場となる日本代表。
これまでの最高成績は2002年日韓大会、2010年南アフリカ大会、そして前回2018年ロシア大会でのベスト16で、カタール大会では初めてのベスト8以上をねらいます。
過去6大会の日本代表メンバーや結果などをまとめました。
【1998年 フランス大会】
<日本代表>
監督:岡田武史
背番号 | 選手 | 所属クラブ |
---|---|---|
1 | 小島 伸幸 | 平塚 |
2 | 名良橋 晃 | 鹿島 |
3 | 相馬 直樹 | 鹿島 |
4 | 井原 正巳 | 横浜M |
5 | 小村 徳男 | 横浜M |
6 | 山口 素弘 | 横浜F |
7 | 伊東 輝悦 | 清水 |
8 | 中田 英寿 | 平塚 |
9 | 中山 雅史 | 磐田 |
10 | 名波 浩 | 磐田 |
11 | 小野 伸二 | 浦和 |
12 | 呂比須 ワグナー | 平塚 |
13 | 服部 年宏 | 磐田 |
14 | 岡野 雅行 | 浦和 |
15 | 森島 寛晃 | C大阪 |
16 | 齊藤 俊秀 | 清水 |
17 | 秋田 豊 | 鹿島 |
18 | 城 彰二 | 横浜M |
19 | 中西 永輔 | 市原 |
20 | 川口 能活 | 横浜M |
21 | 楢崎 正剛 | 横浜F |
22 | 平野 孝 | 名古屋 |

<日本代表の結果>
1次リーグ
試合 | 成績 | 備考 |
---|---|---|
第1戦 (会場:トゥールーズ) |
日本0-1アルゼンチン | 失点:28分 ガブリエル・バティストゥータ |
第2戦 (会場:ナント) |
日本0-1クロアチア | 失点:77分 ダボール・シュケル |
第3戦 (会場:リヨン) |
日本1-2ジャマイカ | 得点:74分 中山雅史 失点:39分54分 セオドア・ウィットモア |

順位 | チーム |
---|---|
優勝 | フランス |
準優勝 | ブラジル |
3位 | クロアチア |
4位 | オランダ |
【2002年 日韓大会】
<日本代表>
監督:フィリップ・トルシエ
背番号 | 選手 | 所属クラブ |
---|---|---|
1 | 川口 能活 | ポーツマス |
2 | 秋田 豊 | 鹿島 |
3 | 松田 直樹 | 横浜FM |
4 | 森岡 隆三 | 清水 |
5 | 稲本 潤一 | アーセナル |
6 | 服部 年宏 | 磐田 |
7 | 中田 英寿 | パルマ |
8 | 森島 寛晃 | C大阪 |
9 | 西澤 明訓 | C大阪 |
10 | 中山 雅史 | 磐田 |
11 | 鈴木 隆行 | 鹿島 |
12 | 楢崎 正剛 | 名古屋 |
13 | 柳沢 敦 | 鹿島 |
14 | 三都主 アレサンドロ | 清水 |
15 | 福西 崇史 | 磐田 |
16 | 中田 浩二 | 鹿島 |
17 | 宮本 恒靖 | G大阪 |
18 | 小野 伸二 | フェイエノールト |
19 | 小笠原 満男 | 鹿島 |
20 | 明神 智和 | 柏 |
21 | 戸田 和幸 | 清水 |
22 | 市川 大祐 | 清水 |
23 | 曽ヶ端 準 | 鹿島 |

<日本代表の結果>
1次リーグ
試合 | 成績 | 備考 |
---|---|---|
第1戦 (会場:埼玉) |
日本2-2ベルギー | 得点:59分 鈴木隆行、67分稲本潤一 失点:57分 マルク・ウィルモッツ、75分 ペーター・ファンデルヘイデン |
第2戦 (会場:横浜) |
日本1-0ロシア | 得点:51分 稲本潤一 |
第3戦 (会場:大阪) |
日本2-0チュニジア | 得点:48分 森島寛晃、75分 中田英寿 |
決勝トーナメント
試合 | 成績 | 備考 |
---|---|---|
1回戦 (会場:宮城) |
日本0-1トルコ | 失点:12分 ウミット・ダバラ |

順位 | チーム |
---|---|
優勝 | ブラジル |
準優勝 | ドイツ |
3位 | トルコ |
4位 | 韓国 |
【2006年 ドイツ大会】
<日本代表>
監督:ジーコ
背番号 | 選手 | 所属クラブ |
---|---|---|
1 | 楢崎 正剛 | 名古屋 |
2 | 茂庭 照幸 | F東京 |
3 | 駒野 友一 | 広島 |
4 | 遠藤 保仁 | G大阪 |
5 | 宮本 恒靖 | G大阪 |
6 | 中田 浩二 | バーゼル |
7 | 中田 英寿 | ボルトン・ワンダラーズ |
8 | 小笠原 満男 | 鹿島 |
9 | 高原 直泰 | ハンブルガーSV |
10 | 中村 俊輔 | セルティック |
11 | 巻誠 一郎 | 千葉 |
12 | 土肥 洋一 | F東京 |
13 | 柳沢 敦 | 鹿島 |
14 | 三都主 アレサンドロ | 浦和 |
15 | 福西 崇史 | 磐田 |
16 | 大黒 将志 | グルノーブル |
17 | 稲本 潤一 | ウエスト・ブロミッチ・アルビオン |
18 | 小野 伸二 | 浦和 |
19 | 坪井 慶介 | 浦和 |
20 | 玉田 圭司 | 名古屋 |
21 | 加地 亮 | G大阪 |
22 | 中澤 佑二 | 横浜FM |
23 | 川口 能活 | 磐田 |

<日本代表の結果>
1次リーグ
試合 | 成績 | 備考 |
---|---|---|
第1戦 (会場:カイザースラウテルン) |
日本1-3オーストラリア | 得点:26分 中村俊輔 失点:84分 89分 ティム・ケーヒル、92分 ジョン・アロイージ |
第2戦 (会場:ニュルンベルク) |
日本0-0クロアチア | |
第3戦 (会場:ドルトムント) |
日本1-4ブラジル | 得点:34分 玉田圭司 失点:46分+ 81分 ロナウド、53分 ジュニーニョ・ペルナンブカーノ、59分 ジウベルト |

順位 | チーム |
---|---|
優勝 | イタリア |
準優勝 | フランス |
3位 | ドイツ |
4位 | ポルトガル |
【2010年 南アフリカ大会】
<日本代表>
監督:岡田武史
背番号 | 選手 | 所属クラブ |
---|---|---|
1 | 楢崎 正剛 | 名古屋 |
2 | 阿部 勇樹 | 浦和 |
3 | 駒野 友一 | 磐田 |
4 | 田中 マルクス闘莉王 | 名古屋 |
5 | 長友 佑都 | F東京 |
6 | 内田 篤人 | 鹿島 |
7 | 遠藤 保仁 | G大阪 |
8 | 松井 大輔 | グルノーブル |
9 | 岡崎 慎司 | 清水 |
10 | 中村 俊輔 | 横浜FM |
11 | 玉田 圭司 | 名古屋 |
12 | 矢野 貴章 | 新潟 |
13 | 岩政 大樹 | 鹿島 |
14 | 中村 憲剛 | 川崎F |
15 | 今野 泰幸 | F東京 |
16 | 大久保 嘉人 | 神戸 |
17 | 長谷部 誠 | VfLヴォルフスブルク |
18 | 本田 圭佑 | CSKAモスクワ |
19 | 森本 貴幸 | カターニャ |
20 | 稲本 潤一 | 川崎F |
21 | 川島 永嗣 | 川崎F |
22 | 中澤 佑二 | 横浜FM |
23 | 川口 能活 | 磐田 |

<日本代表の結果>
1次リーグ
試合 | 成績 | 備考 |
---|---|---|
第1戦 (会場:ブルームフォンテーン) |
日本1-0カメルーン | 得点:39分 本田圭佑 |
第2戦 (会場:ダーバン) |
日本0-1オランダ | 失点:53分 ウェズリー・スナイデル |
第3戦 (会場:ルステンブルク) |
日本3-1デンマーク | 得点:17分 本田圭佑、30分 遠藤保仁、87分 岡崎慎司 失点:81分 ヨンダール・トマソン |
決勝トーナメント
試合 | 成績 | 備考 |
---|---|---|
1回戦 (会場:プレトリア) |
日本0-0(PK3-5)パラグアイ |

順位 | チーム |
---|---|
優勝 | スペイン |
準優勝 | オランダ |
3位 | ドイツ |
4位 | ウルグアイ |
【2014年 ブラジル大会】
<日本代表>
監督:アルベルト・ザッケローニ
背番号 | 選手 | 所属クラブ |
---|---|---|
1 | 川島 永嗣 | スタンダール・リエージュ |
2 | 内田 篤人 | FCシャルケ04 |
3 | 酒井 高徳 | VfBシュツットガルト |
4 | 本田 圭佑 | ACミラン |
5 | 長友 佑都 | インテル・ミラノ |
6 | 森重 真人 | F東京 |
7 | 遠藤 保仁 | G大阪 |
8 | 清武 弘嗣 | 1.FCニュルンベルク |
9 | 岡崎 慎司 | 1.FSVマインツ05 |
10 | 香川 真司 | マンチェスター・ユナイテッド |
11 | 柿谷 曜一朗 | C大阪 |
12 | 西川 周作 | 浦和 |
13 | 大久保 嘉人 | 川崎F |
14 | 青山 敏弘 | 広島 |
15 | 今野 泰幸 | G大阪 |
16 | 山口 蛍 | C大阪 |
17 | 長谷部 誠 | アイントラハト・フランクフルト |
18 | 大迫 勇也 | 1.FCケルン |
19 | 伊野波 雅彦 | 磐田 |
20 | 齋藤 学 | 横浜FM |
21 | 酒井 宏樹 | ハノーファー96 |
22 | 吉田 麻也 | サウサンプトン |
23 | 権田 修一 | F東京 |

<日本代表の結果>
1次リーグ
試合 | 成績 | 備考 |
---|---|---|
第1戦 (会場:レシフェ) |
日本1-2コートジボワール | 得点:16分 本田圭佑 失点:64分 ウィルフィード・ボニー、66分 ジェルビーニョ |
第2戦 (会場:ナタル) |
日本0-0ギリシャ | |
第3戦 (会場:クイアバ) |
日本1-4コロンビア | 得点:45+1 岡崎慎司 失点:17分 フアン・クアドラド、55分 82分 ジャクソン・マルティネス、90分 ハメス・ロドリゲス |

順位 | チーム |
---|---|
優勝 | ドイツ |
準優勝 | アルゼンチン |
3位 | オランダ |
4位 | ブラジル |
【2018年 ロシア大会】
<日本代表>
監督:西野 朗
背番号 | 選手 | 所属クラブ |
---|---|---|
1 | 川島 永嗣 | FCメス |
2 | 植田 直通 | 鹿島 |
3 | 昌子 源 | 鹿島 |
4 | 本田 圭佑 | CFパチューカ |
5 | 長友 佑都 | ガラタサライSK |
6 | 遠藤 航 | 浦和 |
7 | 柴崎 岳 | ヘタフェCF |
8 | 原口 元気 | フォルトゥナ・デュッセルドルフ |
9 | 岡崎 慎司 | レスター・シティー |
10 | 香川 真司 | ボルシア・ドルトムント |
11 | 宇佐美 貴史 | フォルトゥナ・デュッセルドルフ |
12 | 東口 順昭 | G大阪 |
13 | 武藤 嘉紀 | 1.FSVマインツ05 |
14 | 乾 貴士 | レアル・ベティス |
15 | 大迫 勇也 | ベルダー・ブレーメン |
16 | 山口 蛍 | C大阪 |
17 | 長谷部 誠 | アイントラハト・フランクフルト |
18 | 大島 僚太 | 川崎 |
19 | 酒井 宏樹 | オリンピック・マルセイユ |
20 | 槙野 智章 | 浦和 |
21 | 酒井 高徳 | ハンブルガーSV |
22 | 吉田 麻也 | サウサンプトン |
23 | 中村 航輔 | 柏 |

<日本代表の結果>
1次リーグ
試合 | 成績 | 備考 |
---|---|---|
第1戦 (会場:サランスク) |
日本2-1コロンビア | 得点:6分 香川真司、75分 大迫勇也 失点:39分 フアン・キンテロ |
第2戦 (会場:エカテリンブルク) |
日本2-2セネガル | 得点:34分 乾貴士、78分 本田圭佑 失点:11分 サディオ・マネ、71分 ムッサ・ヴァゲ |
第3戦 (会場:ボルゴグラード) |
日本0-1ポーランド | 失点:59分 ヤン・ベドナレク |
決勝トーナメント
試合 | 成績 | 備考 |
---|---|---|
1回戦 (会場:ロストフ・ナ・ドヌー) |
日本2-3ベルギー | 得点:48分 原口元気、52分 乾貴士 失点:69分 ヤン・フェルトゲン、74分 マルアン・フェライニ、90+4分 ナセル・シャドリ |

順位 | チーム |
---|---|
優勝 | フランス |
準優勝 | クロアチア |
3位 | ベルギー |
4位 | イングランド |
豆知識8 カタール大会の公式ボールは曲がり幅が大きい?
サッカーのワールドカップカタール大会の公式ボールは「アル・リフラ」です。
専門家が調べたところ前回大会の公式ボールよりもボール2個分、曲がり幅が大きいという特徴があることがわかりました。日本代表にとっては有利なの?

ワールドカップでは大会ごとに公式ボールが注目されています。
2000年代 W杯公式球
年 | 大会 | |
---|---|---|
2002 | 日韓大会 | フィーバーノヴァ |
2006 | ドイツ大会 | チームガイスト |
2010 | 南アフリカ大会 | ジャブラニ |
2014 | ブラジル大会 | ブラズーカ |
2018 | ロシア大会 | テルスター |
2022 | カタール大会 | アル・リフラ |
今大会で使われる「アル・リフラ」。

大小2種類の形状が異なるパネルを20枚使って空気抵抗を減らす工夫が施され、さらに表面に細かい起伏をつけることでボールが飛ぶ際の安定性などを高めているということです。
2002年の日韓大会以降、ワールドカップの公式ボールの特徴を調べてきた工学院大学の瀬尾和哉教授は、強い風を当てて蹴られたボールが飛ぶ状況を再現する実験を行い「アル・リフラ」と前回、ロシア大会のボール「テルスター」を比較しました。

その結果「アル・リフラ」は「テルスター」に比べてバックスピンをかけた場合はボールを浮かせる力が大きく、サイドスピンの場合はカーブしやすい特徴があることがわかりました。

このうちサイドスピンについてはゴールまで25メートルの距離のフリーキックをプロ選手が秒速28メートルのスピードで、1秒間に6回転をかけて蹴ることを想定し、それぞれボールの軌跡をシミュレーションしました。
そしてゴールに到達するまでの時間は1.071秒とまったく同じでしたが、「アル・リフラ」のほうが42センチ、ボールの大きさにしておよそ2個分、曲がることがわかったということです。
また、ゴールキックについてのシミュレーションでは飛距離はほぼ同じでしたが「アル・リフラ」のほうが滞空時間が0.2秒ほど長かったということです。

瀬尾教授
「今回のボールはよく浮いて、よく曲がる。表面のデザインを変えることでこういう差が出る。同じスピードでボール2個分、カーブするということはストライカーとしては腕の見せどころだし、ゴールキーパーはあらかじめ知っておいて早く反応する必要があるのではないか」

NHKサッカー解説の山本昌邦さんは次のように指摘しています。
山本昌邦さん
「今回のボールの特性を考えるとセットプレーでの得点は増えると思う。ゴールキーパーは打った瞬間にこれは枠から出ると思ったのがグッと曲がって来られると反応がどうしても遅れてしまうので曲がるボールに対応する練習をしておくことが非常に重要になる」
豆知識9 「ドーハの悲劇」

日本サッカー界に今も残ることば「ドーハの悲劇」。
1993年10月、翌年のワールドカップアメリカ大会のアジア最終予選で、日本がワールドカップ初出場をあと一歩のところで逃したことを表すことばです。
その舞台が今大会が開催されるカタール、その首都、ドーハでした。
それまでワールドカップに1度も出場したことがなかった日本。1993年は5月にJリーグが開幕し、国内は空前のサッカーブームが巻き起こっていました。
ワールドカップ初出場の期待が高まる中で行われたアジア最終予選は、カタール・ドーハでのセントラル開催(=集中開催)でした。
出場したのは日本のほか、サウジアラビア、韓国、イラン、イラク、北朝鮮の6チームでした。
1994年のアメリカ大会までは本大会に出場できるのは今の32チームより8チーム少ない24チーム。アジアに与えられた枠はわずか「2」でした。

6チームによる総当たりで行われた最終予選で、日本はイラクとの最終戦を前に首位に立ち、勝てばワールドカップ初出場が決まる大一番でした。
試合は2対1と日本が1点リードのまま、後半45分を経過し、このまま逃げ切れば、という状況でした。
ところが・・・残酷な結末が待っていました。
残り時間がほとんどない中でのイラクのコーナーキック。イラクは意表を突いたショートコーナーで攻めてきました。右サイドからのクロスボールを頭で合わせられ、無情にもゴールに吸い込まれました。
土壇場で2対2の同点に追いつかれ、つかみかけたワールドカップ出場はなりませんでした。

試合後、立ち上がることができなかった選手たちの姿、日本のサッカー史上に残る「ドーハの悲劇」と語り継がれています。

この試合にカズ、三浦知良選手などと出場していたのが現在、日本代表の森保一監督です。
森保監督はその経験を踏まえ、カタール大会に向け「『ドーハの悲劇』を『ドーハの歓喜』に変えられるよう、最善の準備をし、喜び合える結果を出したい」と決意を表しています。
豆知識10 日本 W杯通算得点 最多は本田圭佑 1試合複数得点者なし
日本はワールドカップに今大会で7大会連続7回目の出場です。
初出場の1998年フランス大会の中山雅史選手の初ゴールから数えて、日本代表がこれまでの6大会で奪ったゴールは合わせて「20」。

このうち最も多くのゴールをあげたのが本田圭佑選手です。
本田選手は2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、そして前回、2018年ロシア大会の3大会連続出場で、いずれの大会でもゴールをあげ、通算4得点です。
このほか複数得点をあげたのは稲本潤一選手、岡崎慎司選手、乾貴士選手の3人で、いずれも2得点です。
また前回、ロシア大会では乾選手と原口元気選手の2人が決勝トーナメントで日本代表として初めての得点をマークしました。
これまで得点をあげた選手で今大会、日本代表メンバーに入った選手はいません。
新たに得点者として名を刻む選手は誰なのか?
さらに1試合で複数得点をあげた選手もいません。
新たな歴史を刻む選手が表れることを期待しましょう。
【4得点】
選手 | 試合 |
---|---|
本田圭佑 | 2010年南アフリカ大会 1次リーグ カメルーン戦 2010年南アフリカ大会 1次リーグ デンマーク戦 2014年ブラジル大会 1次リーグ コートジボワール戦 2018年ロシア大会 1次リーグ セネガル戦 |
【2得点】
選手 | 試合 |
---|---|
稲本潤一 | 2002年日韓大会 1次リーグ ベルギー戦 2002年日韓大会 1次リーグ ロシア戦 |
岡崎慎司 | 2010年南アフリカ大会 1次リーグ デンマーク戦 2014年ブラジル大会 1次リーグ コロンビア戦 |
乾貴士 | 2018年ロシア大会 1次リーグ セネガル戦 2018年ロシア大会 決勝T1回戦 ベルギー戦 |
【1得点】
選手 | 試合 |
---|---|
中山雅史 | 1998年フランス大会 1次リーグ ジャマイカ戦 |
鈴木隆行 | 2002年日韓大会 1次リーグ ベルギー戦 |
森島寛晃 | 2002年日韓大会 1次リーグ チュニジア戦 |
中田英寿 | 2002年日韓大会 1次リーグ チュニジア戦 |
中村俊輔 | 2006年ドイツ大会 1次リーグ オーストラリア戦 |
玉田圭司 | 2006年ドイツ大会 1次リーグ ブラジル戦 |
遠藤保仁 | 2010年南アフリカ大会 1次リーグ デンマーク戦 |
香川真司 | 2018年ロシア大会 1次リーグ コロンビア戦 |
大迫勇也 | 2018年ロシア大会 1次リーグ コロンビア戦 |
原口元気 | 2018年ロシア大会 決勝T1回戦 ベルギー戦 |
豆知識11 大会の賞金 優勝チームには58億円余!

ワールドカップカタール大会では成績に応じて各チームに賞金が与えられ合計では4億4000万ドル、日本円にして616億円となっています。
(※11月19日のレート。1ドル140円で計算)
順位 | 賞金 |
---|---|
優勝 | 4200万ドル(58億8000万円) |
準優勝 | 3000万ドル(42億円) |
3位 | 2700万ドル(37億8000万円) |
4位 | 2500万ドル(35億円) |
準々決勝敗退の4チーム | 各1700万ドル(23億8000万円) |
決勝トーナメント1回戦敗退の8チーム | 各1300万ドル(18億2000万円) |
1次リーグ敗退の16チーム | 各900万ドル(12億6000万円) |
このほか各チームには、大会前に準備費用として150万ドル(2億1000万円)。
豆知識12 「VAR」=ビデオ・アシスタント・レフェリー
サッカーでも、他のスポーツと同じようにきわどいプレーを見極めるためにさまざまな技術が用いられています。
「VAR」はビデオ・アシスタント・レフェリーの略です。

ピッチ外で映像を見ながらビデオ判定を行う審判員のことで、主審の判定を補助します。
VARは「得点」「ペナルティーキック」「レッドカード」「警告、退場となる対象者の特定」で、明らかな誤審や、重大な見落としがあった場合に無線で主審に助言をします。
主審はVARからの情報や直接リプレー映像を見た上で最終的な判定を下します。
「VAR」は前回のロシア大会から導入され、映像でプレーを確認して判定が覆り、決勝点につながるペナルティーキックが与えられるケースがあるなど、勝敗を左右した試合もありました。
豆知識13 「オフサイド」判定にAI 新技術導入
カタール大会ではオフサイドの判定を最新技術で補助する画期的なシステムが導入されました。
この最新技術では、スタジアムの屋根の下に取り付けられた12台の専用カメラを使って、ボールに加え、個々の選手の手足など最大29のポイントを1秒間に50回追跡し、正確な位置を計測します。
公式ボールの内部には1秒間に500回のデータを発信するセンサーが設けられ、ボールが蹴られたポイントを正確に検知。こうして得られたデータにAI=人工知能を活用することで、これまでより迅速・正確にオフサイドを判定するということです。

開幕戦ではこの技術が効果を発揮し、前半3分にエクアドルの先制ゴールかと思われましたが、判定の結果、オフサイドとみなされてゴールが取り消されました。
豆知識14 「DOGSO」って何?読み方は「ドグソ」です
「DOGSO?」。
これもサッカーで使われる言葉です。
「ドグソ」と読みます。
「決定的な得点機会の阻止」のことで、4つの英語の頭文字を取ったものです。
1・Denying(阻止する)
2・Obvious(決定的な)
3・Goal Scoring(得点する)
4・Opportunity(機会)
「DOGSO」に該当するかは、次の4つの条件すべてに当てはまるかどうかで判断されます。
▼守備側が反則を犯した場所とゴールとの距離が近いかどうか
▼守備側の陣形が崩れるなど不利な状況での反則か
▼反則を受けた攻撃側の選手が相手ゴールに向かってプレーしていたか
▼反則がなければ攻撃側がボールをキープやコントロールできる可能性があったどうかです。
ただし、例外もあり
▼ゴールとの距離が離れている場合でも攻める選手の前方に相手ディフェンダーがおらず、ゴールキーパーと1対1となる状況や
▼攻撃の選手がゴールキーパーをかわそうとして体が横に向いた状況で反則があった場合などは「DOGSO」と判断される可能性もあります。
これらをすべて満たした上で反則をして、ゴールの決定機を阻止した場合、原則レッドカードが提示されます。
日本では、2018年に日本サッカー協会の「日本サッカー競技規則」に「DOGSO」という言葉が記載されました。
VAR(=ビデオ・アシスタント・レフェリー)の導入によって、審判の主観ではなく映像で確認できるようになるなど、より厳密に適用されるようになっています。
豆知識15 サッカーの「ファウル」って? FK=フリーキックは2種類
サッカーにある反則のうち、試合で出る機会の多い「ファウル」。
ファウルをするとどうなるのでしょうか。
「ファウル」とは、相手チームの選手との不当な体のぶつかり合いや、スポーツマンらしくない行為を指します。
ファウルをすると「フリーキック」が与えられます。
2種類あり「直接」と「間接」のフリーキックです。

【直接フリーキック】
その名のとおり直接ゴールを狙えます。
▼ 相手を蹴る、または蹴ろうとする
▼ タックルやつまずかせようとするなど、
身体的な接触を伴う反則が起きた時、相手に与えられます。
【間接フリーキック】
蹴ったボールが直接、ゴールに入っても得点が認められません。
その場合、相手チームのゴールキックとなります。
ただし、味方や相手に触れてゴールに入れば得点となります。
▼ 身体的接触を伴わずに相手の進行を妨げる
▼ 侮辱的や下品な発言や行動を取るなどの行為の際に与えられます。
豆知識16 「知っておきたいサッカー用語」
「サッカーって、難しいことば多いよね」
そんなあなたのために、知っておきたい用語を「あいうえお順」にまとめました。
【あ行】

用語 | 意味 |
---|---|
アーリークロス | ゴール前のペナルティーエリアよりも、もっと手前くらいからあげるクロスボール(=パス)。 |
アイコンタクト | 選手どうしがことばでなく「目」と「目」で合図を送り次のプレーを指示。 |
アウトサイド | 足の甲の外側。アウトサイドでのシュートやパスは、蹴った足の外側に向かって変化することも。 |
アシスト | ゴールにつながった1つ前の得点をお膳立てするプレー。 ゴール同様に評価される。 |
アタッキングサード | ピッチを3分割した時、相手ゴールに近い3分の1のエリア。 ミドルサードは3分割したときの真ん中。 ディフェンシブサードは自陣ゴール近く。 |
アディショナルタイム | 前半と後半の45分間(延長戦は前後半15分ずつ)に加わる時間のこと。 けがの手当てなどでプレーが止まった時間を追加する。 前後半が終わる予定の時間帯に表示される。 |
イエローカード | フィールドの内外にかかわらず警告となる反則を犯した選手またはチーム役員にイエローカードが出される。
同じ試合で同一選手またはチーム役員に2枚目が出されると、退場となる。 カタール大会では、イエローカードを出された選手が別の試合で再びイエローカードが出され、累積2枚目となった場合、その選手は次の試合、出場停止となる。準々決勝の試合が終わるまでに警告が1回だった場合、警告の累積数は準決勝以降には持ち越されないことになっている。 |
インサイド | 足の内側で蹴るインサイドでのパスなど。 威力は足の甲で蹴るよりも落ちるが正確な方向性。 |
インターセプト | 相手のパスをカットして奪うこと。 |
インナーラップ | ボールを保持しているプレーヤーよりも内側に後方から追い抜くこと、また追い抜こうとする動き。 |
オフサイド 【詳しくはこちら】 |
攻撃側の選手が守備側のチームのフィールド内で待ち伏せすることを防ぐために作られたルール。オフサイドポジションにいた選手が味方が蹴ったボールを受けるとオフサイドとして相手チームに間接フリーキックが与えられる。 オフサイドポジションは以下3つを満たした位置。 (1)守備側チームのフィールド内 (2)ボールより守備側チームのゴールラインに近い位置 (3)後方から2人目の守備側選手よりもゴールラインに近い位置 |
【か行】
用語 | 意味 |
---|---|
カウンター | 相手ボールを奪って素早く攻撃につなげること。逆襲。 |
キラーパス | 正確で得点に直結するようなパス。「決定的なパス」。 |
クロス/クロスボール | ゴール前にいる味方選手へのパス。 |
【さ行】
用語 | 意味 |
---|---|
サイド | ゴールに向かってピッチの左右の場所のこと。 ポジションとしては左右の端に構える選手。 日本代表では伊東純也選手、三笘薫選手、南野拓実選手、久保建英選手、堂安律選手など。 |
サイドバック | ディフェンダーが4人や5人のフォーメーションの際、左右の両端に位置する選手。日本代表では長友佑都選手、酒井宏樹選手、山根視来選手など。 冨安健洋選手や伊藤洋輝選手も務めることがある。 |
ショートカウンター | 相手ゴールに近い位置でボールを奪って仕掛けるカウンター(逆襲攻撃)のこと。 日本代表が目指す攻撃戦術の1つ。 |
ストライカー | フォワード、得点を決める人など。 |
スリートップ | フォワードが3人のフォーメーション。 |
スリーバック | ディフェンダーが3人のフォーメーション。2002年日韓大会では日本代表のトルシエ監督が3人のディフェンダーを横一列に並べる「フラットスリー」を導入。 |
スルーパス | 相手の守備ラインを突破するためのパス。最終ラインより手前から、ライン背後の誰もいないスペースへ、味方が走りこむことを期待して出すパス。「守備の裏をつくパス」「決定的なパス」。 |
セットプレー | ボールを置いた状態でプレーを再開するプレーの総称。フリーキック、コーナーキックなど。 |
センターバック | ディフェンダー4人のフォーメーションの際、真ん中の2人など。日本代表では吉田麻也選手、板倉滉選手、冨安健洋選手、谷口彰悟選手、伊藤洋輝選手など。 |
【た行】
用語 | 意味 |
---|---|
ツートップ | フォワードが2人のフォーメーションの際の2人。 |
ティキタカ | スペインが得意とする戦術。細かくパスをつないで攻める。 |
トップ下 | フォワードのすぐ後ろに位置する攻撃的なミッドフィルダー。日本代表では鎌田大地選手などが務める。 |
【な行】
用語 | 意味 |
---|---|
ニア(サイド) | ボールを蹴る側から見て手前側。 |
【は行】
用語 | 意味 |
---|---|
ハイプレス | 相手ゴールに近い位置(高い位置)から積極的に守ること。 |
ハットトリック | 1試合で1人が3得点以上をあげること。もともとクリケットから来たことば。 |
ハンド | サッカーはゴールキーパー以外、プレー中にピッチ上では手でボールを触ることが、ピッチ外に出たボールを両手で投げ入れるスローイン以外はNG。 |
ビルドアップ | 後方から攻撃を組み立てること。 |
ファー(サイド) | ボールを蹴る側から見て奥側。 |
VAR(ぶい・えー・あーる) | 「ビデオ・アシスタント・レフェリー」の略。ピッチ外で、映像を見ながら、ビデオ判定を行う審判員のこと。 |
フィジカル | 「身体能力の高さ」「体の強さ」 |
フィード | 前線へのロングパス、前線への長いパス。 |
フォーバック | ディフェンダー4人のフォーメーションのこと |
フォーメーション | ゴールキーパーを除くフィールドプレーヤー10人がどのように配置される戦術かを示す。ディフェンダー→ミッドフィルダー→フォワードの順で何人ずつかで表す。 (例)「4-4-2」 ・ディフェンダー4人 ・ミッドフィルダー4人 ・フォワード2人 |
フリーキック | ファウルをすると相手チームにフリーキックが与えられる。「直接フリーキック」と「間接フリーキック」がある。直接フリーキックの場合は直接ゴールが狙える。 |
プレス | ボールを保持する選手との距離を縮め、プレッシャーをかけたりパスコースを閉ざしたりすること。 |
ポゼッション | 「ボールの保持率」「ボール支配率」 |
ボランチ | 守備的なミッドフィルダー。ポルトガル語で「ハンドル」を意味する。守備だけでなく攻撃の組み立てもやる。 |
ボレーシュート | 浮いた球をシュートすること。 |
【ら行】
用語 | 意味 |
---|---|
レッドカード | フィールドの内外にかかわらず退場となる反則を犯した選手またはチーム役員に出される。
レッドカードが出されると退場に。試合出場中の選手に出されると、そのチームは相手よりも少ない人数で戦うことになる。 退場となる主な反則は ▼著しく不正なプレーを犯す。 ▼人をかむ、または人につばを吐く。 ▼乱暴な行為を犯す。 ▼同じ試合の中で2つ目の警告を受ける、など。 |
【わ行】
用語 | 意味 |
---|---|
ワントップ | フォワードが1人のフォーメーションの際のフォワードの選手。 |
豆知識17 男子W杯で史上初 女性審判員 山下良美さんも
今回のワールドカップ。女性審判員が大会史上初めて選ばれました。
日本からは山下良美さんも参加します。
今大会の主審候補36人に山下さんを含む3人の女性審判員が含まれています。
また副審を務める女性も3人います。

山下さんは2015年に国際審判員として登録されました。女子の試合では2019年の女子ワールドカップや、去年の東京オリンピックで主審をしました。
また男子の試合では去年5月のJリーグと、ことし4月のアジアチャンピオンズリーグでいずれも女性として初めて主審を務めていました。
そして23日に行われる1次リーグのグループF、ベルギー対カナダの試合で第4審判を務めることになりました。
第4審判は主審の判定を支援し、選手交代の援助などをするのが主な役割です。
FIFA=国際サッカー連盟は「私たちにとって大切なのは性別ではなく質の高さだ。彼女たちは常に高いレベルのパフォーマンスを見せており、ワールドカップの出場に値する」としています。