- 被災地の声トップ
- 1年後、あなたの地域は
どうなっていると思いますか?
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1年後、あなたの地域は
どうなっていると思いますか?「地域経済」良く7%悪く28%
「伝統・文化の継承」良く8%悪く37%
被災地のこれから 見通し厳しく
被災地のこれからについて、被災者はどのように感じているのでしょうか。
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震災から11年目の2022年には、現在と比べてどのような地域になっていると思いますか
震災時に暮らしていた地域の状況は、現在と比べてどうなっているか、1 年後の見通しについて聞きました。6つのテーマのうち「良くなっている」が「悪くなっている」を上回ったのは「住まいの問題」だけでした。
自宅再建など住まいの問題
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- 良くなっている
- 変わらない
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- 悪くなっている
- 分からない
- 無回答
社会部記者
齋藤 恵二郎遅れていたかさ上げ工事の完成などから、これから自宅の再建を目指すという被災者もいて、今後も再建が進んでいくことが考えられます。
つづいて、被災地にどう人を呼び込むのか、「観光」と「震災学習」に関連した項目についての見通しです。観光地としての魅力
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- 良くなっている
- 変わらない
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- 悪くなっている
- 分からない
- 無回答
震災学習など、震災の教訓を伝える力
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- 良くなっている
- 変わらない
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- 悪くなっている
- 分からない
- 無回答
新型コロナウイルスの影響から人を呼び込むことが難しいことも背景として考えられます。さらに厳しい見通しとなったのが、次の「地域経済」と「地域のつながり」についてです。
まずは「地域経済」です。地域経済
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- 良くなっている
- 変わらない
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- 悪くなっている
- 分からない
- 無回答
「良くなっている」はわずかに7.4%。「悪くなっている」が28.0%と、経済の復興について良い見通しが立たないと感じている割合が大きくなっています。
つづいて、「地域のつながり」です。「コミュニティ活動」と「伝統・文化の継承」について聞きました。
コミュニティ活動
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- 良くなっている
- 変わらない
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- 悪くなっている
- 分からない
- 無回答
祭りや行事など、伝統・文化の継承
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- 良くなっている
- 変わらない
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- 悪くなっている
- 分からない
- 無回答
「悪くなっている」の割合が「良くなっている」を大きく上回りました。新型コロナウイルスの影響も背景にあると考えられます。
「地域経済」と「地域のつながり」の復興は、10年がたっても残る大きな課題であることが、アンケートの別の質問でも明らかになっています。こうした課題がこの先どうなるのかについて、被災したかた自身が難しさを感じていることからも、経済とコミュニティの支援を継続していくことが重要だといえます。
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その他のアンケート結果
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「10年がたつ」
とは何ですか?“被害乗り越える区切り”と
なる45%“自立の
きっかけ”となる34%「区切り」
「自立」は
半数に及ばず -
あなたの地域は
復興しましたか?完了・進んでいる46%
遅れている・
まったく進まず51%復興状況の
受け止め分かれる -
思い描いていた
復興でしたか?「思い描いていたより悪い」53%
去年のアンケート調査から
4ポイント増加
思い描いた復興とのずれは広がる -
10年間の
支援について
どう思いますか?「医療費や税の減免」
手厚さ十分70%「高台造成・かさ上げ」
遅かった57%支援をおおむね
高く評価
土地の整備の
スピードに課題 -
1年後、あなたの
地域は
どうなって
いると思いますか?「地域経済」良く7%悪く28%
「伝統・
文化の
継承」良く8%悪く37%被災地のこれから 見通し厳しく
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災害公営住宅の
家賃はいま「値上がり」40%
「家賃2倍以上も」11%
多くの入居者が食費を
減らす深刻な実態も -
新型コロナの影響は
影響あり
地域の交流65%
観光産業の復興51%
新型コロナは
復興にも影響