科学と文化のいまがわかる
科学
2019.07.21
人類が初めてアポロ11号で月面に着陸してから、ちょうど50年となるのに合わせて、着陸の様子を記録したNASA=アメリカ航空宇宙局のオリジナルのビデオテープが、アメリカ ニューヨークで競売にかけられ、日本円で約2億円で落札されました。
競売にかけられたのは、1969年7月20日に、人類が初めてアポロ11号で月面に着陸した際の映像を記録したNASAのオリジナルの2インチビデオテープです。
人類初の月面着陸からちょうど50年となる20日、ニューヨークで行われた競売には3人が名乗りをあげ、電話やインターネットを通じて競り合った結果、182万ドル(日本円で約2億円)で落札されました。
テープは、1976年にNASAで働いていた男性が、NASAの処分品として購入した1000本余りのテープの中に含まれていて、当時の価格は合わせて約200ドルでした。
映像は、全体で2時間24分あり、宇宙飛行士が初めて月面に降り立った瞬間や月面で活動する様子が記録されています。
月面着陸の映像は当時、世界中に向けて中継され、5億人が見たとされていますが、映像のもとになったデータはNASAには保管されておらず、競売会社によりますと、このテープが現存している中で最も鮮明だということです。