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2019.07.19
奈良時代に都があった奈良市の「平城京跡」で、当時の権力者、長屋王のものと同じ規模を持つ広大な宅地の跡が見つかりました。専門家は「歴史書に出てくる有名な人物が住んでいた可能性がある」とみています。
宅地の跡が見つかったのは、都の中心だった「平城宮跡」に近い奈良市立一条高校の敷地内で、奈良市教育委員会がことし5月から発掘調査していました。
その結果、宅地を区画する道があると推定していた場所に建物の跡が見つかりました。
市教育委員会がこれまでの調査なども含めて分析を進めたところ、今回見つかった建物の跡を含む宅地の跡は、当時の宅地の区画である「町」4つ分に当たるおよそ6ヘクタールに及んでいたことが分かりました。
奈良時代、宅地の広さは位で決められ、4町を与えられる人物は大臣などで、左大臣として権力を握った長屋王の宅地も町4つ分の広さでした。
平城京跡の発掘調査で町4つ分の広さの宅地跡が見つかったのは3例目で、平城京の歴史に詳しい奈良女子大学の舘野和己名誉教授は「続日本紀などの歴史書に出てくる有名な人物が住んでいた可能性がある」と話しています。